動画のカリスマ明石ガクトさんに愛媛の若手情報発信チームが壁打に挑戦!
「“バズ”ではなく、“マネ”をする時代」
愛媛県が行うPR事業「まじめえひめプロジェクト」と県内企業経営者が運営するコミュニティ「松山ローカル大学」が初コラボ。動画クリエイター・明石ガクトさんをお招きし、1月13日(土)にイベントを開催しました。
愛媛県では「若者が“まじめ”に活躍する愛媛県」のイメージ定着を目指し、県内の若者が中心となった情報発信プロジェクトチームが愛媛の魅力発信を行うため、SNSを活用したプロモーションを実施しています。
この度、県内の企業経営者が運営するコミュニティ「松山ローカル大学」と動画制作などについて学べるコラボイベント「若者と考える愛媛の未来」を開催しました。
動画のカリスマと壁打ち!
愛媛県情報発信プロジェクトチームが制作したショート動画を明石さんが講評
イベントは2部制で開催。まじめえひめプロジェクトが主催となって実施したトークセッションでは、松山ローカル大学の宮嶋那帆さんがモデレーターとなり、県内の学生や県・市町の若手職員で構成された愛媛県情報発信プロジェクトチーム(以下、PT)が制作したショート動画を明石さんに講評いただきました。
まずは、まじめえひめプロジェクトの運営を担当している、愛媛県広報広聴課の山口真葵さんと”愛媛県の情報発信をアップデートする”をテーマに県の魅力をPRする「まじめなえひめ研究所」代表の秋山真哉が登壇し、今のSNS動画の傾向についてトークセッションしました。
明石さんは、「今は“バズ”ではなく、“マネ”をする時代」だと話し、クオリティの高い動画ではなく、誰でもスマホで撮れる動画で、いかに誰もが真似したくなるような動画を制作できるかが大切だと話しました。
そのためには、愛媛に来た時にみんなが真似をして撮影できる場所やコンテンツを作ることも重要だとアドバイスしました。
その後、PTが制作した動画を講評。実際に、まじめえひめプロジェクトが運営するSNSで公開しているショート動画で、愛媛県農政課の紅谷啓太さんと松山大学の野本鈴夏さんが制作者として登壇しました。2人が制作した動画に対し、明石さんからは鋭いコメントやアドバイスが。
まじめなえひめ研究所YouTubeチャンネルでも公開されている、紅谷さんが制作したショート動画は、松山市出身の白濱亜嵐さんが愛媛のブランド和牛・伊予牛を焼肉にして食べる、というもの。本編動画と同時に撮影をして、編集した動画です。
伊予牛の魅力を伝えたいと考え制作したものでしたが、明石さんからは「著名人のファンが見て『かっこいい!』と思われて、終わりの動画になってしまっている」と辛口コメントが。
今回の動画は、“型”がない動画になっているので、他の動画をたくさん見て、まずは“型”を発見すれば、類似動画のおすすめに上がり見てもらいやすくなるので、たくさんの動画を見て“型”の勉強をすることから始めた方がいいとアドバイスをもらいました。
野本さんが制作したのは、サイクリストの聖地でもある「しまなみ海道」を紹介する、まじめえひめInstagramのリール動画。
動画を見た明石さんは「辛辣な言い方をすれば、“おしゃれなカラオケビデオ”」と鋭い講評をし、情報のパッケージを丁寧にやっていけば、ただの綺麗に撮影した動画にはならないのではと話しました。
また「しまなみ海道で100本は作らないともったいない」と話し、中でも「スゲー」「知らなかった」「なにそれ」と思うネタを入れ込んだ方が見た人が反応しやすいとアドバイスしてくれました。PTメンバーにとっては刺激となる時間になりました。
動画クリエイター・明石ガクトさんをゲストに招き、地域で活躍する若者が考える課題を考える
松山ローカル大学主催のトークセッションでは、稲見益輔さんがモデレーターとなり、ONE MEDIA 代表取締役CEOで動画クリエイターの明石ガクトさんと株式会社 B-and-A 代表取締役社長CEOの新居総一郎さんが登壇し、愛媛の若者がどのように事業を伸ばし、地域を変えていくかをテーマにトークを行いました。
現在24歳の新居さん。愛媛県でSNSマーケティングなどを行う会社を若くして起業をしたからこそ抱える課題を述べ、明石さんからさまざまなアドバイスをいただきました。
若者が活躍するためには地域がどのようになったらいいか、という質問に対しては、新居さんは「地域を盛り上げたいと考える若者を支えるだけの周辺環境が整っていること」と回答。また、地方では新しい情報に触れる頻度が少ないので、そういった情報をどう提供していくかも課題だと話しました。
それに対し、明石さんは「情報に触れるには、人とのネットワークを作ることが大切」と答え、勉強をするには本が一番いいが、そういった勉強をしている人は多くない。人との繋がりの中で紹介されたことなどは吸収しやすいと話し、そんなネットワークを愛媛でも作っていくことが重要なのではないかとアドバイスしました。
明石ガクトさんからのコメント動画
イベントには、約50名が参加。その半数近くが10代~20代で、若者の参加が数多く見られました。
参加者からは、「明石ガクトさんのお話は参考になりました。私もこれから愛媛の地方で色々(本当に色々)しようと思いますので、学びをこれから最大限に生かしていきたいと思います。」「中学生だけど話が面白くて飽きずに聞けました!これからの時代のものを上手く利用して愛媛をもっと賑やかな県にしたいと思えました!」といった好評のコメントが多く寄せられました。
参加者の年齢層
まじめえひめ×松山ローカル大学 コラボイベント『若者と考える愛媛の未来』実施日程
開催日時 令和6年1月13日(土)13時00分~16時00分
場所 Aging Care E3 ホール
〒790-8532 愛媛県松山市一番町3-1-1 松山三越6F
「松山ローカル大学」とは
県内の企業経営者を中心とした株式会社ローカル大学が運営するコミュニティ。
「地方の最先端から学ぶ」「地方でプロから学ぶ」「地方がキャッチアップすべき潮流を学ぶ」の3つを軸に、第一線で活躍する様々な県内外から講師を招き、地方の経営者が本当に知りたいことをリアルとオンラインの両方から学べる場を提供しています。