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袴田彩会さんのルーツが凄かった!

あの野球の偉人がルーツ!?な袴田彩会さんと愛媛の野球

 

――袴田さんは、プロ野球ニュースMCやYoutube「里崎チャンネル」のアシスタントということもあって、野球好きの印象が強いのですが、袴田さんから見て「愛媛と野球」の印象はいかがですか。愛媛県出身の選手だと済美高校から楽天に入団した安楽智大投手がいますが。

袴田彩会さん(以下、袴田):私は静岡県出身で、第二の故郷も(楽天の本拠地)仙台と言っているんですけど(笑)母が今治の高校を卒業していて、おばあちゃんのいる愛媛に私もよく行っていますので、愛媛出身の選手は応援したいですね。安楽投手については、ドラフト1位で入団してから、ここ2年くらいはリリーフとしてすごく頑張っていて、嬉しいなと思います。私、入団当時本人にインタビューしたことがあるんです。母が愛媛の今治出身と伝えると「焼豚玉子飯(で有名)ですよね」って答えてくれました。

 

――焼豚玉子飯は袴田さんも(里崎チャンネル?自身のチャンネル?)でご紹介されていましたけど、おいしそうですね。

袴田:シンプルなのにすごく美味しいんですよ。お店によってタレや味付けが違うんですけど、今治市のB級グルメとして結構流行っています。安楽投手も今治の出身では無いのですが、それでも知られてましたね。

 

――そんな今治市のある愛媛県で今年オールスターゲームがありますね。今年は袴田さんが応援する楽天から、(取材日)現在でファン投票1位の選手が2名いますが・・どなたかわかりますか?

袴田:浅村栄斗選手と松井裕樹選手!ですよね?

 

――正解です!楽天ではやはりその二人でしょうか。

袴田:私はマー君(田中将大投手)にも期待していますね。防御率は(取材日時点で)2点台ですし、ただ勝ち星が多くついていないので・・こればかりはしょうがないかもしれません。

 

――愛媛でのオールスターゲーム開催についてはいかがですか?

袴田:これで3回目の開催ですよね。私は残念ながら今年は観戦に行けないのですが、やっぱり愛媛って・・、皆さん知ってますか、野球の街なんですよ!

 

――(笑)と、おっしゃいますと。

袴田:野球愛がすごく強い街なんです。例えば愛媛出身の俳人・正岡子規は野球を本当に愛していました。現在使われている日本語での野球用語、フォアボールを「四球」、ランナーを「走者」というように訳したのが正岡子規なんですよ。一時ベースボールを「野球」と名付けたのも正岡子規と言われていましたが、これは諸説あるようです。それから野球拳の発祥も松山なんですよ。元々野球拳はジャンケンをして負けたら脱ぐ、というものではなくて、野球の試合に負けた愛媛・松山の伊予鉄道電気(後の伊予鉄道)のチームが懇親会で披露した宴会芸だったんです。

 

――そうだったんですね。それはまさに野球の街ですね。

袴田:しかも・・私の母の旧姓は正岡、ということで・・

 

――本当ですか!もしかして・・

袴田:はい。実は直系の子孫では無いのですが、母曰く、遡ると繋がっているらしいです!

 

――ええ!そんな由緒正しいお生まれだったとは。

袴田:いえいえ、でも私も今、野球の仕事をさせていただいている中で、そんな偉人と繋がっているのか思うと、野球とはご縁があったのかなと。

 

――いやすごいお話です。

 

 

袴田彩会流オールスターゲームの楽しみ方!

 

――袴田さんはオールスターゲームをご覧になったことはありますか。

袴田:あります!去年も西武ドームに行きました。数年前は2試合とも、京セラドームと熊本まで見に行きました。

 

――それはお仕事ですか。

袴田:いえ。プライベートです!やっぱりオールスターって、公式試合とは違う楽しさがあるじゃないですか。

 

――すみません、行ったことが無いんです。

袴田:ないんですか!?オールスターって、他球団ファンが唯一、全球団の応援歌を歌える日なんですよ!? ――「歌える日」なのですね(笑)つまり普段他球団の応援歌を歌ってみたいと言う・・ 袴田 セ・リーグ対パ・リーグになるので、例えばパ・リーグのあるチームを応援している場合、普段は他のパ・リーグのチームは敵ですけど、その時は仲間なんです。例えばロッテのあの選手の歌が、本気で声を出して歌えるんだ、という楽しみがあります。オールスターを見に行くときには、さっきのロッテならロッテからの出場選手の応援歌を調べてから行くんです。セ・リーグの応援なら「ヤクルトの傘を振る東京音頭もやってみようかな」となるんですけど、そうやって普段とは違う応援ができる楽しみがありますし、各チームのスター選手も見られるし、すごく特別な試合だなと私は思っています。なので(オールスターゲームに)行けるのであれば、行きたいですね。

それに地方球場での試合も多いですよね。例えば熊本に行くタイミングって普段生活していてなかなか無いので、だから行ってみようとなるんですよ。オールスターも見られるし、ついでに熊本の美味しいものも食べて・・と、ほぼ旅行ですよね。オールスターが楽しみ+(プラス)旅行!みたいな気分で行きましたね。

 

――袴田さんのような楽しみ方をされている方は結構いらっしゃいますか?今年愛媛にオールスターに合わせて旅行に来る方も。

袴田:いると思いますよ。試合の7月27日は水曜日ですけど、お休みとって来られる方がいるはずです。もう夏休みですので、お子さんを連れて「(オールスターゲームもあるし)じゃあ愛媛行ってみようか」という人も。

 

――選手全員がスターの試合ということで、例えばピッチャー交代でも誰が出てくるだろうとか、そんな楽しみもありますか。

袴田:楽しみですよね、はい!2試合あるので、前の試合に投げたピッチャー以外でもこの選手がいるな、とか、先発投手も長いイニングは投げませんから、野手の交代も含め選ばれている選手ほぼ全員プレーが見られるという楽しみがありますよね。

 

――途中からMVP予想もしたりして。

袴田:します、します(笑)ここでホームラン打ったらこの選手か、とか。そもそも選手の皆さんもやっぱりMVP狙うじゃないですか。なのでヒットよりもホームラン狙ったり・・そんなオールスターならではの楽しみは多いですね。

 

――そんなにオールスターゲームをご覧になられていたとは驚きです。

袴田:楽しいんですよ・・行けるものなら今年も行きたかったです。

 

――試合を生で見る楽しみもありますか?

袴田:スター選手が一堂に集まって、ずらっと並んでるのを生で見ると、体が大きいなと思いますよね。テレビで見るのとも少し印象が違うんですよ。ソフトバンクの柳田悠岐選手ってこんなに大きいんだ、とか。ヤクルトの村上宗隆選手って、背がものすごく高いんですけど、思っていたよりも生で見たらこんなに大きかったんだ、とか。とにかくスター選手を1回で全員見られるという特別な機会ですよね。

 

――オールスターゲームが行われる街の方々もきっと嬉しいでしょうね。自分の住む街にスター選手がやって来て。

袴田:本当にそうです!試合だけじゃなくてホームランダービーもありますしね。オールスターゲームを見られる方は、少し早めに行って、そういうのを見てから試合を見るのが良いです。是非スケジュールを参考にしてください!もちろん松山で美味しいものも食べていただいて。愛媛県内の方にも野球を見に来るいい機会でもありますよね。

 

袴田彩会さんオススメ!愛媛、今治のオイシイものは?

 

――袴田さんは小さい頃愛媛にはどれくらいの頻度で来られていましたか。

袴田:夏休みに必ず1週間ぐらいですね。母の実家の今治市に帰省して。夏休みのお決まりでした。小学生の間はずっと行っていました。中学校になると部活動などもあって毎年ではなくなっていきました。

 

――愛媛ではどんな過ごし方をしていましたか?

袴田:泊まっているおばあちゃんの家の前にある用水路みたいなところでアメンボを見つけて捕まえたり、美味しいかき氷を食べたのも覚えています。今治市内の登泉堂というところで、そこのイチゴのかき氷を食べるために今治に行っていたと言っても過言ではありません(笑)数年前に全国放送のテレビ番組のランキングでかき氷部門一位になっていて、それからはかなりの行列になっていますね。あの一口を食べた瞬間「(今治に)帰って来てよかったぁ!」って。宇治抹茶味も美味しいんですけど、イチゴが別格ですね。生のイチゴの果肉とかのシロップが上からかかっていて・・また行きたいです!同い年の友達や私のいとこもいるので、一緒に遊んだり、毎日美味しいご飯を食べてましたね。

 

――おすすめのご飯はありますか。

袴田:大人になってから必ず食べるのは今治の焼き鳥です。串焼きではなくて、皮の部分を鉄板でカリっと焼いて、甘いタレにつけて食べるんですよ。今治特有ですね。それと海鮮ですね。白身魚が美味しくて。愛媛の鯛飯は炊き込みご飯にするものと刺身にダシ醤油と卵黄をかけて食べるものと2種類あるので、両方食べて欲しいです。そういえば、おばあちゃんの家は今治の海の近くで、朝7時くらいに市場からお魚を自転車の荷台のクーラーボックスに入れて売りに来てくれたんですよ。今もあるのかはわからないんですけど、私が小学6年生までは覚えています。海の街ならではなのかなと思いますね。本当に何を食べてもお魚が美味しいです。それとうどんですね!

 

――うどんも美味しいんですね。

袴田:うどん県(香川県)が近くにあるからですかね。私が必ずお昼に食べに行くお店は、麺のコシがあるというよりは柔らかめのうどんですね。今治の「こきんや(現在は臨時休業中)」というお店の並天うどんとざるうどんが本当に美味しいです。

 

――オールスターゲームを見に来た方も、十分満喫できそうなご提案ありがとうございます(笑)

袴田:実は今度今治のアートを巡るツアーのお仕事があるんですが、グルメツアーも是非してみたいですね(笑)今治の名物を少しずつ食べてもらって・・めっちゃいいですよね(笑)

 

 

袴田彩会さんの「まじめ」とは!?

 

――おばあちゃんを訪ねて愛媛によく来られる袴田さんですが、愛媛県民でもあるおばあちゃんは「まじめ」な方ですか?

袴田:おばあちゃんが「まじめ」だったかは、私がまだ小さかったのでわからないんですけど、母はすごく「まじめ」です。本当に模範的というか、道から外れたことを嫌うと言うか、簡単に言うと常に正義の味方のような母ですね。何に対しても熱心で、性格はすごく明るくてお喋りでした。

 

――お母さんの「まじめ」さを袴田さんも受け継ぎましたか?袴田さんにとって「まじめ」とは?

袴田:私にとっての「まじめ」・・よく「まじめ」な人かそうじゃない人か二つに分けがちですが、何に対して「まじめ」かも大事だと思っていて、例えば普段授業には中々出られないけど、野球には真剣に取り組む野球部、みたいな。それも「まじめ」な人だなと思っています。好きなことや何かに真剣になることを「まじめ」というんじゃないかなって、私はそう捉えています。実は私自身は「まじめ」なタイプじゃないんですよ。大学の授業もサボることもあったり・・「まじめ」に見られがちではあるんですが。でも、好きなことやお仕事に関しては、自分で言うのもなんですが結構「まじめ」に、真剣にやっているなと思っています。

 

――学生時代、「まじめ」に取り組んだものなどありますか?

袴田:大学生の頃はダンスですね。私が負けず嫌いというのもあったと思うんですけど、人に負けたくないし、もっともっと上手になりたいと思って。深夜まで練習して、授業行かずに寝ていたこともよくありました(笑)おかげでダンスは上達しました(笑)アナウンサーになろうと決めてからは就職活動も「まじめ」に取り組みました。

 

――アナウンサー試験は何社くらい受けられたのですか。

袴田:20社ぐらいですかね。いつか受かるだろう、と気楽に捉えてはいました。

 

――何社も就職試験に落ちるとネガティブになりそうですが。

袴田:そうですね。試験に落ちるたびに号泣してる学生もいました・・でも私は気楽さの中でも「絶対に受かってやる」と言う気持ちもありました。実は内定をいただいてから、卒業に必要な単位が足りないことに気づき・・「一単位も落とせない!」って、そこからは本当に「まじめ」に大学4年生の授業に行きました(笑)なので・・人には「まじめ」な部分と「まじめ」じゃない部分があると思います!

 

――(笑)ありがとうございました!

 

 

袴田彩会

1990年12月10日生まれ。静岡県静岡市出身。

青山学院大学文学部史学科卒業後、2013年東北放送アナウンス部へ入社。

2021年は「スポーツナビユーザーが選ぶ好きなスポーツアナウンサー」の女性部門1位を獲得。大人気Youtubeチャンネル「里崎チャンネル」のアシスタントを務め、今年からCSフジテレビONE「プロ野球ニュース」のMCに就任。今、最も注目されるフリーアナウンサー。

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