愛媛・新居浜とバッファロー吾郎Aさんの関わり
――今回は『移住』をテーマにインタビューさせていただくのですが、新居浜市の移住促進ドラマ「ちょうどよい幸せ」にご出演されていたんですよね。Aさんはどんな役柄だったんですか?
バッファロー吾郎Aさん(以下、Aさん):僕の役は、ほんまに新居浜かどこかに住んでるちょっとオネエが入っているマスターやったんで。聡子(友近)と友之(久保田悠来)を知ってるという感じの役でした。移住に深く関わる役という訳ではなかったんですが、もちろんドラマを見た時にこういう生活もあるんだと思いましたけど。移住の見学ツアーとかもやってて
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――ドラマの撮影中は新居浜市にどれくらい滞在していたんですか?
Aさん:僕の滞在期間は2日間とかでしたよ。あっという間だったんですけど、でもよかったですよね。のどかな感じが
――愛媛・新居浜で魅力的に感じられたことを教えてください
Aさん:ドラマの撮影が夕方か昼過ぎとかだったんですけど、午前から昼まで空いていて、案内してもらった時に「みんなのコーヒー」という海沿いのカフェに連れて行ってもらって。「読×舎」という本屋さんも隣に並んでるんですよ。海がすっごい穏やかな波で。あの瀬戸内の穏やかさと、なんて言ったらいいすか、あの景色というか。夏は海水浴場というか、多分マリンスポーツちょっとやるんかなっていう感じの
――新居浜市で一番印象に残っているのが、「みんなのコーヒー」と「読×舎」ですか?
Aさん:はい。そこが一番印象に残ってるし、あと、住友さんでしたっけ?工場地帯が好きなんですよ。ホテルから工場が見えるんです。その、海と工場の景色がすごい好きで。工場の、そびえてる感がすごいかっこよかった
――Aさんは、Tシャツブランド「A計画」を運営されていますが、『みんなが笑顔になることでまちが少しでも元気になれば』ということで、新居浜市のTシャツもデザインされたんですよね?そのTシャツに関連した新居浜のPRイベントも出演されたとか
Aさん:無料でトークはして、Tシャツももちろん販売をして、新居浜のPRなんで、って言ったら、なんかすごい買っていただいて。あんなに売れるとは思わなかったので、びっくりました。ありがたかったです
――新居浜市のTシャツのデザインをするときはリサーチなどもされましたか?
Aさん:そうですね。リサーチ言うても、街を歩いて、みたいなことはしていないですけど、まぁ調べるじゃないですか。でも、あまり深く調べたら、PRなんで。周りの方が知らない部分もあるじゃないですか。で、ちょっと吟味する、とかはありますけど。わかりやすさもありつつ、だけどちょっとわかりにくくしたいし、とか
移住ドラマを通じて考える「移住」のリアル
――移住ドラマにご出演されて、移住についての関心は高まりましたか?
Aさん:二拠点生活にはすっごい興味があります。もう一個家があったらなと思いましたよ。新居浜で、ボーッとしときたいって思いました
――やっぱり海とか?
Aさん:そうですね。生まれも海近かったんで。そんなんもあったらなと思ったんですよ
――もし移住だったり、二拠点生活をしたいなと思ったときに、事前に知っておきたいこととか気になることはあったりしますか?
Aさん:便利さですかね・・。東京の交通網みたいな、そういう便利さじゃなくて。駅と病院が近いとか、スーパーがあって、とか。僕、車持ってないんですよ。なんやったら免許も持ってない。なので、そこは気になっちゃうんですよ。やっぱり車あったら、便利で快適で、素晴らしいと思うんですけど、車がなくて運転ができない人間からすると、そこもちょっと考えちゃうっていう
――ご出身は兵庫県神戸市ということですが、地元では電車での移動が多かったんですか?
Aさん:そうですね。生まれたのもバリバリベッドタウンですし、今も実家は都会から歩いて20分くらいのところです。三宮っていう有名な場所なんですけど、そこまで歩いて全然行けます
――三宮まで徒歩20分だったらほぼ都会ですね
Aさん:めちゃくちゃ都会なんですよ。よくある、山奥のロッジで人知れず暮らす、というのはできないんですよ。やっぱり何かあったときに何もできんから
二拠点どころか五拠点したい!拠点を多く持つ魅力とは
――実際に移住の体験とかをされたことはありますか?
Aさん:二拠点生活は、大阪と東京で、住んだことがあります。それがすごくよかったです。東京に関しては、3人で家賃を出し合って、ホテルがわりに住むけど、家賃出してるので、勝手に連泊できるし。大阪にすぐ帰らないと行けないときに、東京の知り合いと飲んで次の日に大阪帰るわ、とか。そういうことが、自由にできた。気分転換にもなったし、本当によかったです。
二拠点と言わず、ほんと僕、五拠点ほしいくらいですね。大阪、東京、北海道、みたいに。時期によってとか、予定によって、行かれるように。最終的に、移住を考えたときに、余生を過ごすのはここにしよう、ってなったらいいなと思います
――いろんな場所を少しずつ知っていって、後々どこかに移住してみるのもいいですね。愛媛にもし移住や二拠点居住をしてみたら、どんな暮らしがしてみたいですか?やはり海辺での生活、でしょうか?
Aさん:まぁ飽きるんでしょうけど・・・。でも多分、あのときにすごくいいなと思ったのは、飽きるなーという感じじゃなかった。コーヒー飲んで、ボーっとして2、3時間おって、じゃあ帰りますわって帰って、また来て、またボーっと・・・やと思うんですよね。本当に。今だったら、パソコンさえあれば作業とかもできるから、まぁ別にカタカタやらしてもらえるんやったら、っていう
――もし愛媛に二拠点とか移住するって時に、今のお仕事をされながら他にやってみたいことや興味があることってありますか?
Aさん:カフェをやってみたいとか、そんなんはあります。よっぽど新居浜のカフェがよかったんですよね。海が見えなくても、ポツンと小さいカフェはやってみたい。自分が良かったって思う場所を作ってみたいという思いはあります。新居浜の中心地でも、松山でもいいので。 いい雰囲気のところ連れていってもらってるので、あんなことを自分でもできたらなと思います
神戸と似ているかも?愛媛での移住を考える
――神戸市ご出身のAさんからみて、関西圏の方が愛媛に移住したくなるポイントはどこにあると思いますか?
Aさん:関西も愛媛もお互いに、瀬戸内海を南北で挟んでいるので、海に関してはポイントにならないですよね。それ以外ってなったら、本当に食べ物なのかなって。でも、魚とかも・・別に神戸にも・・(笑)もしかしたら、似ているからいいのかもしれないです。嫌じゃないんですよね。めっちゃ好きです。今治も新居浜も松山も。すっごいいい感じですよ
――人の雰囲気もありますか?
Aさん:関西の人と比べると、愛媛の人の方がソフトなのかもしれないですよね
――愛媛のこんなところを打ち出したら、みんな移住したくなるな、というポイントがあれば、教えてください
Aさん:僕本当に思ったのが、あの密集度って絶対アピールすべきだと思うんです。例えば、みんな博多好きな人多いじゃないですか。食べ物、空港、電車、全部の便利さがあって、あっという間にどこでも行けるもんねってなる。 愛媛も、博多に比べたら不便かもしれないですけど、普通、車とかバスで2時間、1時間かけないと行けないような道後温泉にすぐ行けるとか、中心地にもすぐ行けるとか、あれは僕もっと言ったほうがいいと思う。こんな密集してて楽よ、ていう
――愛媛は温泉やお城も近いですよね
Aさん:愛媛は、観光っぽいものも近くにあるっていうのが。1日でだいぶ回れるってことですもんね。もっとアピールすべきだと思う。で、飛行機も、羽田から松山も遠くないですよね。便も多いですよね。いやー言うべきですよ。お手軽感
バッファロー吾郎Aさんにとっての“まじめ”とは
――最後に、“まじめ”にちなんで、愛媛に行ってみて、まじめだなと思ったところとかAさんが思うまじめについて教えていただけたらなと思います
Aさん:愛媛の人はぶっ飛んでる人ばかりだから、まじめだと思わないんですよね(笑) だから、愛媛の“まじめ”って言われた時に、ちゃんとしている、という意味では“まじめ”ですけど、ぶっ飛んでる・・・
――ちなみに、友近さんのまじめさってどういったところですか?
Aさん:社会人として、めっちゃ礼儀正しい。そこはちゃんとしてるじゃないですか。変にマナーを乱したりとか絶対にしないじゃないですか。ルールは守ってるけど、ぶっ飛んでる感が。順番抜かしとか、そんなのはしないし、ゴミも拾うし、ちゃんと人に道譲るし。そういう意味では、RGも悪い人じゃない、まじめだけどでもおかしい。結構ぶっ飛んでる人多いでしょ。友近も言うやん、愛媛はおかしい人多いって(笑)
――Aさんにとって、“まじめ”ってなんですか?
A さん:ギブ&テイクじゃないですけど、こうやったらこう返す、こうやったらこう返すというラリーができる方が。お礼の手紙、どうとかってわけじゃなくて。人間としての礼儀がまじめな方は好きですね
――ありがとうございました!
写真/木原隆裕
バッファロー吾郎A
1970年生まれ。兵庫県出身。
1989年に、竹若元博と共にお笑いコンビ・バッファロー吾郎を結成。2008年に『キングオブコント2008』で優勝し注目を集めた。
「元気が出るTシャツ」をモットーにしたTシャツブランド「A計画」の運営も行っている。