友近さんが行く！レトロな今治の老舗食堂

愛媛県内に老舗店は数多くありますが、食堂でここまで長く続いているところは数少ないのではないでしょうか？
今回は、まじめなえひめ研究所 編集長の友近さんが、創業130年以上の歴史を持つ今治市の「かねと食堂」で地元の方から愛される食堂グルメをご紹介します！

友近さんがよく頼むあのメニューを注文！老舗のレトロ食堂のお味は・・・？

「かねと食堂」は、23年2月に店主になったばかりの6代目・桑原大貴さんが営むレトロな食堂。
店内の手書きのお品書きをみると、うどん・そばなどの麺類やカツ丼やチキンライスなどのご飯ものなど、食欲をそそるメニューが揃っています。

「かねと食堂」は、その昔、桑原さんのご先祖さまである「かねきち」さんと「ともきち」さんの2人で立ち上げたお店。店名は2人の名前を掛け合わせて「かねと」となっているそうです。

桑原さん：ご先祖様の話は代々語り継がれているので、確かかどうかわからないんです。創業年もはっきりとしたものがわかりません

昔はうどん屋さんだったそうで、その証拠に明治42年に描かれたお店近辺の地図に“うどん屋　かねと”の文字があるので、その頃にお店があったことだけは確実だと言えるようです。
提供しているのはうどんやそばだけでしたが、桑原さんのおじいさんである4代目が、大阪で修行してからお品書きに洋食メニューが増えたんだとか。

愛媛県出身の友近さんですが、「かねと食堂」に来るのは初めて。
友近さんがお品書きの中で目についたのは、ハムエッグ。

友近さん：ハムエッグ、よく注文するんです。ハムエッグをメインに、お味噌汁とご飯、みたいな。大阪のお好み焼き屋さんにもあるから

友近さんがついつい頼んでしまうというハムエッグ。今回も注文してみます。

これぞハムエッグ！という一皿が運ばれてきました。なんだか実家のお母さんの朝ごはんが思い浮かぶビジュアルです。

友近さん：ハムエッグって家で食べられるじゃないですか。それを外で食べるっていうのが贅沢で。大阪行った時に、お好み焼き屋さんとかもそうやし、モーニングのお店も行くんですけど、絶対ハムエッグ頼むんですよ。ハムエッグに食パンがついているか、お好み焼きがついているかの違いで

「かねと食堂」のハムエッグはいかがでしょうか？いざ実食です。

友近さん：黄身を割って・・・これを、白身とハムでくるむわけ

美味しすぎて思わず出たのはピースサイン！白身と黄身とハムのマリアージュが最高です。

桑原さんによると、ハムエッグをテイクアウトするお客さんもいらっしゃるとか。一見、なんてことないハムエッグに見えますが、一度食べたら持ち帰ってでも食べたくなる味なんですね。

「かねと食堂」人気メニューもいただきます！

さて、友近さんには、「かねと食堂」の人気メニューも食べてほしい！ということで、さらにオムライスと鍋焼きうどんを注文。

冬場に特に人気な鍋焼きうどんからいただきましょう！土鍋でぐつぐつと煮込まれているのが、とっても美味しそうです。

友近さん：愛媛って鍋焼き文化ですよね。魚肉ソーセージ発祥の地というだけあって、ねり製品がたくさん入ってる！

友近さん：お出汁が甘い！やさしくてやわらかい麺もおいしいです

「かねと食堂」の鍋焼きうどんは、いりこの味を濃く出しているのが特徴。

最後はオムライス！
昔ながらの一品です。

友近さん：おいしい！幸せやー！

薄い卵の下にはぎっしりとチキンライスが詰まっていて、すごいボリューム！男の人でも大満足なメニューです。
実はこのオムライス、麺類などのメニューは他の従業員も作ることができますが、桑原さんだけしか作れない特別なメニューなんです。先々代から受け継いだ製法で作るオムライスは、どこか懐かしい味がします。

「かねと食堂」6代目が考える“まじめ”とは

たくさんのお客さんが来店する「かねと食堂」。
観光客の方もいらっしゃいますが、やはり昔から「かねと食堂」に通う地元の方が、根強いファンとして来店されることの方が多いそう。
世代を超えて長年愛され続けているお店が考える“まじめ”について伺います。

桑原さん：提供する料理の味は変えないようにしていきたいですね。
小さい頃からおじいちゃんとおばあちゃんが続けていている姿を見ていたので、僕もこのお店を変わらず続けていきたいなと思って。
時代によって変えていかなくてはならないこともあるとは思うのですが、お店の味だけは守り続けていきたいです

店内も料理も『昔懐かしい』がたくさん詰まった食堂。
レトロなこの雰囲気が味わいたくなったら、是非「かねと食堂」へ。