内子の魅力を発信する古民家カフェ

古民家ゲストハウス&バー 内子晴れ

愛媛県・内子町の魅力にはまり移住した店主が営む

古き良きを体感できる古民家ゲストハウス&バー

こんにちは!ライターの岩畑です。
愛媛県の西南部に位置する南予地域、内子町のゲストハウスで提供されるランチが美味しい!と聞き、いてもたってもいられずやってきました!

かつて木蝋と和紙の生産で栄えた内子町。江戸時代からの建築の面影を残す、内子町並保存地区の入り口にあるのが「古民家ゲストハウス&バー 内子晴れ」です。白い大きな暖簾をくぐって入ってみましょう!

土間を抜けると奥行きのある畳の部屋が広がります。
入り口付近にはお土産コーナーも。

出迎えてくださったのは、オーナーの山内大輔さん。
まずは、古民家ゲストハウス&バー 内子晴れのことを聞いてみました。

 

きっかけは。地域おこし協力隊

岩畑:内子町で古民家ゲストハウスを始めたきっかけは?

山内さん:ある時、テレビで人と人を繋ぎ、町を盛り上げる取り組みをしている人の特集を見ました。そういった取り組みも面白そうだなと調べてみると、愛媛県が地域おこし協力隊の募集をしていたんです。
各市町の説明を聞いた中でも内子に魅力を感じ、「内子町地域おこし協力隊」に入隊するため関東から愛媛にやってきました

岩畑:ご出身は関東ですか?

山内さん:はい。神奈川県出身です。愛媛には今から12年ほど前にお遍路で四国を回った際に訪れました。歩いて疲れている時に地域の人にたくさんの優しさをもらい、日に日に地域のことを好きになりました

岩畑:地域おこし協力隊ではどんなことを?

山内さん:主に地域のお手伝いと、空き家に移住・定住してもらうための働きかけをしていました。
協力隊として働くうちに、僕が住んでいる内子の山間部にも人を呼びたいなと。友人や移住希望者を連れて行くとみんな楽しんでくれる、とても景色がいいところなんです。内子の町中だけでなく、山間部の魅力も知ってもらうための情報発信ができる拠点を作りたいなと考えていた時、この古民家に出会ったんです

どこか懐かしさを感じる居心地の良い空間。そのこだわりを聞いてみましょう!

山内:築170年の建物です。もともと民家として活用されていたのですが当時は空き家になっていて。昔ながらの日本家屋の良さを残しつつ、モダンな雰囲気を楽しめる空間を意識しながらリノベーションをしました。
階段前の天井部分に使用しているのは、内子の伝統工芸の一つ「手漉き和紙」の原料になる「こうぞ」。こういった内子ならではの素材を活用することで、お客さんに地域を知ってもらうきっかけを作っています

ゆっくりと時間を過ごすことのできるゲストハウスならではの仕掛け。建物の中には他にもいくつかの「内子らしさ」が散りばめられているので、ぜひ見つけてください!
せっかくなので、客室も拝見!

2階が客室になっていて、男女共用ドミトリーと女性専用ドミトリー、そしてダブルルームが。天井が高く適度な広さがあるので、落ち着いた時間を過ごすことができそうです!

 

内子の旬の食材で、おもてなし

素敵な空間にうっとりとしながらも、私のお腹はグ〜っとなっています。それでは本題のランチをいただきましょう!

まずは「塩麹漬け内子豚と季節野菜のせいろ蒸し」を。

この内子豚の厚みを見てください!見ているだけでよだれが、、
おっと失礼。それではいただきます!

んーー!噛めば噛むほどにお肉の甘さが口の中に広がる〜
ずっと噛み締めていたくなるおいしさです!カブや白菜などの野菜も素材本来の味わいを楽しめます。

お次は「内子豚の和風キーマカレー」を。

内子豚の挽肉と西予市で作られた「豆道楽」の大豆がゴロゴロ入ったキーマカレー。優しい甘さの中にスパイスがアクセントになってクセになる味!
隠し味の愛媛産の麦味噌がカレーをマイルドにそして和風に仕上げています!

岩畑:内子の食材をふんだんに使ったランチに、旅行者の方も喜んでくれそうですね

山内さん:食を通して内子のことを紹介したくて。春だったら菜の花を、夏なら色鮮やかな夏野菜、今の季節はカブ、白菜やキノコなどの新鮮な冬野菜など、地採れの食材を使っています

 

内子の素材を活用した、新たな取り組み

美味しいランチをいただいたところで、屋号にも掲げられている「バー」の文字。そう、内子晴れでは夜になると建物の一角でバーが開かれます。

クラフトビールや地酒など、内子へのこだわりが感じられるセレクト。ゲスト同士や、地元の人との交流ができる場所になっているそうです。

ずらっと並ぶボトルを見ていると、ショーケースに入った内子晴れのロゴ入りラベル。こ、これは!?

岩畑:このボトルはオリジナルですか?

山内さん:内子晴れ5周年を記念して、22年11月に完成したオリジナルクラフトビールです。
「クロモジ」という木があって、爪楊枝や香りの良さからアロマにも使われます。内子の山にも自生していて、林業を営む人たちにとってはクロモジのような木の周りに生える植物は厄介なものだそう。
もともと、内子の素材を使って商品を作れないかと考えていて、その一つにビールという考えがあったので、松山にある「DD4D BREWING & CLOTHING STORE」というクラフトビール醸造所で、クロモジと内子の青ゆずを組み合わせて作って試みたところ、香り豊かなクラフトビールが完成しました

内子の素材を使ったビール。これは気になりますよね!はい!もちろんいただきます(歓喜)

スーッとした喉越しでクロモジの清々しい香りが口の中に広がります!清涼感が半端ない。これはごくごく飲めちゃいます!

ラベルをよくみると、これは和紙?!

岩畑:このラベルとっても可愛いですね!和紙を使っているんですか?

山内さん:内子の和紙にプリントをしています。機械で裁断する方が早いのですが、手でちぎったほうが和紙の風合いが感じられるということに気がつき、200本限定で作りました。とても手の込んだ思い入れのあるラベルです

細かいところにまで気持ちがこもったオリジナルクラフトビール。数量限定とのことなので、気になる方はぜひ内子晴れでお買い求めください!

 

内子をより深く知るための、拠点

最後に、山内さんにとっての”まじめ”を伺いました。

山内さん:準備を怠らないことですかね。お客さんにとって、何か一つでもタメになるとか、好奇心をくすぐられたと思うようなモノや出来事を準備しておくことを大切にしています。
建物に内子の素材を活用したり、ランチやお酒を楽しんでもらうことで内子の美味しい食材を知ってもらったり。オリジナルクラフトビールも、ビール自体を味わってもらうことはもちろんのこと、内子で林業をする人たちの紹介をすることで、より深く内子のことを知ってもらうきっかけになったらいいなと思っています

ネットやSNSでは知ることのなかった、内子の魅力がたっぷりと詰まった、古民家ゲストハウス&バー 内子晴れ。 美味しいランチを堪能しつつ、内子へプチトリップなんていかがでしょうか。

古民家ゲストハウス&バー 内子晴れ

愛媛県喜多郡内子町内子3025

TEL:0893-57-6330

ランチ営業時間:水曜~日曜11:00~15:00
バー営業時間:18:00~22:00(L.O.21:30)※要予約

定休日:月曜日・火曜日

※宿泊に関しましてはHPをご確認ください

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