フジ観光
四国の西の玄関口
八幡浜市で古くから愛される「八幡浜ちゃんぽん」を紹介!
ライターの眞弓莉沙子です!
愛媛県の西南部に位置する八幡浜市。九州とつながる八幡浜港は、年間で50万人近くが行き来し、四国の西の玄関口としての役割を担っています。
そんな八幡浜市には、昔からちゃんぽんを提供するお店が40店舗以上あります。「八幡浜ちゃんぽん」と呼ばれ、地元の方や観光客に愛されています。
今回は、そんな八幡浜ちゃんぽんを食べられるお店をご紹介します!
八幡浜市のソウルフード八幡浜ちゃんぽん、いただきます!
八幡浜港のすぐそばにある「フジ観光」。一見、食堂なのか迷う外観ですが、れっきとした食堂なんです。こちらでは、八幡浜ちゃんぽんをはじめとする、さまざまな食堂メニューを食べられます。
店内に入ると、ところどころに八幡浜ちゃんぽんの文字。見れば見るほど、早く食べたい…!
メニューを見ると、定食などのさまざまな食堂メニューが。ちゃんぽんを食べにきたはずが他のメニューも気になってしまいます。
迷いに迷い、上ちゃんぽんと上カレーちゃんぽんを注文。さらに、オムライスとじゃこてん、ミニじゃこカツも。…決めきれずに、気になるものを全部注文してしまいました(笑)
まず、テーブルに届いたのは、上ちゃんぽんと上カレーちゃんぽん。具沢山でおいしそう!
それではさっそくいただきます!
一般に“ちゃんぽん”と聞いて、思い浮かべるのは長崎ちゃんぽん。
長崎ちゃんぽんは白濁したスープが特徴ですが、八幡浜ちゃんぽんのスープは、鶏ガラ、鰹出汁、いりこ出汁をベースにしているので、黄金色で透き通っているのが特徴。
麺は中太麺で、長崎ちゃんぽんよりは少し細め。具にはじゃこ天が入っていて、愛媛らしさを感じます。
もちもちの麺にあっさりスープが絡んで、するする食べられる!具沢山なので、食べ応えもバッチリです!
続いては、上カレーちゃんぽん。スープがカレー風味になったちゃんぽん。ちゃんぽんの出汁にカレーのコクが合わさって、絶妙な味わいに。具材や麺との相性も抜群でとてもおいしいです!
続いては、オムライスとじゃこてん、ミニじゃこカツ。
昔ながらのオムライスは、ふっくら卵のなかにケチャップライスがぎっしり詰まっていて、ボリューム満点!
じゃこてんは、あげたてが提供されるので、アツアツでおいしいじゃこてんが食べられます。
ミニじゃこカツもサクサクの衣とじゃこてんの食感がマッチしておいしい!メインの料理にプラスワンするにもピッタリです。
フジ観光の八幡浜ちゃんぽんは○が多い!
お腹いっぱいになったところで、フジ観光代表の梅林幸弘さんにお話を伺います。
眞弓:フジ観光さんは、いつ頃からお店を始められたんですか?
梅林さん:昭和47年から始めたので、今はもう51年になりますね。
眞弓:お店の外観に“お土産”という言葉があって、一見食堂なのかな?と疑問に思ったのですが。
梅林さん:元々はこの食堂の隣が売店だったんです。お土産物の売上が伸び悩んでいたところで、道の駅「みなっと」もできたので、食堂一本にしようと思い、この形態で営業しています。
お店の外観に「お土産」の文字があるのは、売店があったころの名残とのこと。その頃から、食堂では八幡浜ちゃんぽんを提供していたそうです。
眞弓:他のお店でも八幡浜ちゃんぽんを出されていると思うのですが、フジ観光さんのちゃんぽんの特徴というのはありますか?
梅林さん:見ていただいた通り、具の多さですね。あとはじゃこてんなどは、必ず入るわけではないので、そういったところがうちの特徴ですかね。
眞弓:本当に、麺が見えないほどの具の多さには驚きました!じゃこてんも愛媛らしさを感じられて、とてもよかったです。こちらのちゃんぽん、実はオンラインでも冷凍販売もしているんですよね?
梅林さん:そうなんです。種類としては、ちゃんぽんとカレーちゃんぽんがあって、全国各地からご注文をいただいています。えびとイカが入った上ちゃんぽんにゆで卵がついていないだけなので、ご家庭でゆで卵をトッピングしていただくだけで、お店と同じ味になりますよ。実は八幡浜市のふるさと納税の返礼品にもなっているんです。
眞弓:こちらはお店でも購入可能なんですか?
梅林さん:購入できます。お店でちゃんぽんを食べられてから、お土産に買われる方も結構いらっしゃいます。
冷凍の八幡浜ちゃんぽんの販売は、フジ観光さんのみで行っているそう。お店の味が家庭でも楽しめるなんて、素敵ですよね!贈り物にもピッタリです。
大切なのは、来られるお客様に満足していただくこと。フジ観光が目指すお店づくり
50年以上続く、フジ観光。長く続けてきたからこその想いを伺いました。
眞弓:長くお店を続けられてきていると思うのですが、大切にしていることなどを教えてください。
梅林さん:簡単なことですが、できるだけお客さんに満足して帰っていただこうということですね。「おいしかったよ」「来てよかった」って言ってくれるお客さんを増やしていきたいですね。
あとは、食べていただいてわかったと思うのですが、結構量が多いので、ハーフサイズもご用意しているんです。お年寄りやこどもまで食べきれるサイズも作って、お客様全員が楽しめるように努めています。
眞弓:今後の展望をお聞かせください。
梅林さん:「八幡浜ちゃんぽん」を発信し続けたいと思っています。なので、いろんなメディアも断らずに、出るようにしています。元々、八幡浜は”みかんと魚の町”として有名なのですが、”みかんと魚とちゃんぽんの町”と呼ばれるように、全国に広められたらと思います。
最後に、梅林さんにとって“まじめ”とは何かを伺いました。
梅林さん:まじめに妥協せずに、お客様の反応みながら、食事を提供していくということですかね。
ちゃんぽんに限らず、お弁当も販売しているんですが、そういったものも温かいものを提供するようにしたりとか、出来立てを届けるということは、それこそ“まじめ”に取り組んでいます。
八幡浜ちゃんぽんが広く知れ渡ることももちろん、来られるお客様にも満足していただけるお店づくりを心がけるフジ観光。
そんなフジ観光で食べる食事はどこか懐かしく、温かい気持ちになれるメニューばかりが揃っています。
八幡浜市へお越しの際は、八幡浜ちゃんぽんをはじめとするさまざまなメニューをぜひ楽しんでみてください!
フジ観光
愛媛県八幡浜市沖新田1583-15
電話番号:0894-23-2161
営業時間:平日 11:00〜14:00・17:00〜20:00/土日 11:00〜14:00
定休日:不定休