
地元のイイものが揃う“密度高め”な道の駅
道の駅 小田の郷せせらぎ/かじか亭
コンパクトな店に込めた地元の底力
こんにちは、まじめしライター初挑戦の堀内ゆかです。
今回は、松山市内から車で約1時間、内子町の中心部から少し離れたのどかな山あいにある「道の駅小田の郷せせらぎ」を訪れました。コンパクトな外観からは想像つかないほど、中は地元の魅力で溢れていて、驚きと発見に満ちたスポットでした!
小田の自然とともに味わう、地元の魅力
今年で創業20周年を迎える「道の駅小田の郷せせらぎ」。年間延べ7万人以上のお客様が来られる道の駅です。中に一歩入ってみると、まず目についたのは朝採れの新鮮なお野菜たち。とっても美味しそう、とよく見てみると、、、
思わず「えっ、安い!」と声が出るほど破格の値段で販売されていました。売り場を案内してくださった小田まちづくり(株)の納堂さんも太鼓判を押すほど。
店内には、思わず目を引く商品だったり、地元の小学生が書いたかわいい手作りポップなど見どころが満載!
小田の郷せせらぎに置いてある商品は、ほとんどが小田産。
納堂さんと店内を回りながら、置いてある商品について教えていただきました。
今が旬のブルーベリー。標高650mの農地で、農薬や化学肥料を使わない有機栽培にこだわって作られている高山ガーデンのブルーベリーです。このブルーベリーで作られたジャムは無添加で、お盆のお土産として大変人気だそうです。そして高山ガーデンさん、あの有名T V番組「ポツンと一軒家」にも出たことがあるそう!
今までパン屋がなかった小田地区。大手パン屋で働いていた人が戻ってきて販売を始めてくれたので、小田の郷せせらぎが実質小田地区第一号のパン屋さんに。
季節限定の焼きさばや、郷土料理の小田うどんの麺も購入できます!
中でも気になった、子どもでも食べやすい、溶けない「くずバー」をいただきました!全国で流行ったので、小田もいち早く取り入れたそう。もっちりと新食感で、クセになる口あたり!どんなに暑い日でも溶けずに最後まで美味しくいただけるのは、とっても嬉しいですね。
一口ごとに涼を感じるくずバーを味わったあとは、案内してくださった納堂さんにお話を伺いました。
堀内:小田の郷せせらぎは、どのようなお客様が多いですか?
納堂さん:信号がなく、良いドライブコースなので松山からのお客様が多いです。先日開催された小田燈籠祭りでは、帰省されている方も多く、同級生が集まってわいわい過ごしている、いい風景が見られました。
堀内:小田の郷せせらぎで一番売れている商品は何ですか?
納堂さん:ひしおです。ひしおは、味噌や醤油のもとになったと言われている万能調味料で、きゅうりやご飯と一緒に食べるととても美味しいです。オンラインショップでも、このひしおが一番売れています。特に県外に出た方から人気で、懐かしい地元の味を県外でも楽しめると喜ばれています。
店内で見つけた「オダメイド」とネーミングされた商品。気になったので、詳しく聞いてみます!
堀内:オダメイドについてぜひ教えてください。
納堂さん:オダメイドは、小田の郷せせらぎがプロデュースのオリジナル商品で、7〜8年前に立ち上げました。地元の人や地元の食材、ととにかく小田のものにこだわりました。地元の農家さんや、地元に住んでいるお菓子作りが好きな子、かじか亭の店長たちと協働して開発しました。オダメイドが講演会やメディアに取り上げられて、小田が頑張っていることを多くの人に伝えられたので良かったです。
堀内:何か苦労されたことはありますか?
納堂さん:高齢化が進み、農作物の生産量が少なく、商品を安定的にたくさん作ることが難しいんです。特に旬の食材を使用した商品は1年間を通して販売できないことが悩みですね。人気が出て、注文をいただいても、それに応えられないジレンマがあります。
堀内:言い方を変えると、希少価値があるということですね。小田の郷せせらぎには、オダメイドだけでなく、目玉になる商品がいっぱいありますよね。
納堂さん:そうですね。小さい道の駅だけれど、きらりと光るものがたくさんあります。
地元の味を味わえる「かじか亭」
「道の駅小田の郷せせらぎ」横にある風情ある看板をくぐると、小田の郷土料理「たらいうどん」が食べられる、かじか亭が見えてきます。
店内には赤ちゃん用の椅子が用意されているので、お子様連れでも安心してお食事を楽しめます。
テラス席は、すぐ横を小田川が流れていて、川のせせらぎや木漏れ日に癒されながら食事を味わうことができます。ペットも同伴能なので、大切な家族と一緒に、自然の中でゆったりとした時間を過ごせるのも魅力。
早速、たらいうどんをいただきます!小田のたらいうどんの名前の由来は、木のたらいに入っていることから名付けられたそう。小田の郷土料理で、各家庭にたらいがあり、冠婚葬祭の時に親戚が集まったら、食事の締めとして大だらいで食べるのが地域の文化だそうです。
頼んだのは、冷やしたらいうどん並(400g)。
麺が柔らかく切れやすいので、持ち上げずにたらいのふちに沿って麺を汁に運ぶのが、食べ方の作法。
細めの麺で喉越しがよく、するすると食べられます!柔らかいので、地元では離乳食としても食べられているそう。
つゆは、大豆・干し椎茸・いりこでとった出汁に、こだわりの醤油を3種類をブレンドしてできています。大豆の甘さが引き立つ美味しさでお箸が止まりません。
出汁には大豆と干し椎茸がごろごろと入っています。滅多に見ないこのスタイル。納堂さん曰く、食の専門家にも珍しいと言われたそうですよ。
薬味にもこだわりがあって、ニラと柚子の皮と生姜の3種類。どれも身体が温まる食材です。
次は、かじか亭自慢の肉うどんをいただきます!
肉うどんは、半分を埋め尽くすほどのお肉の量!うどんを見えなくするのがこだわりだそうです。
常連のお客様からも評価の高い肉うどんは、内子ランチコンテスト(2020年9月〜11月)で第1位を獲得するほどの人気ぶり。
私は温玉を乗せていただきました!甘辛く煮込んだ特選の牛肉ととろりとした温玉が絡まって、最高の味わいに思わずこの表情。
小田の郷土料理を堪能しました!
納堂さんにとってのまじめとは?
堀内:最後に、納堂さんにとって“まじめ”とはなんですか?
納堂さん:小田を盛り上げたい気持ちがあるからこそ、地元の人と地元の食材にこだわる姿勢はブレずに大切にしています。外から新しいものを取り入れることや東京で商品が売れることよりも、小田の郷せせらぎでしか出会えない商品や味を求めて、たくさんの方に来ていただけると嬉しいです。その思いで、まじめに取り組んでいます。
地元の人の想いがぎゅっと詰まった道の駅小田の郷せせらぎ。地元に帰ったかのような、どこかほっと安らぐ空気があなたを出迎えてくれます。内子に立ち寄った際は、ぜひ小田ならではの商品の魅力と、人の温かさを感じてくださいね。
道の駅 小田の郷せせらぎ/かじか亭
道の駅 小田の郷せせらぎ
愛媛県喜多郡内子町寺村251-1
電話:0892-52-3023
営業:4月〜9月 8:0〜17:30 10月〜3月 8:00〜17:00
定休日:12月31日〜1月3日
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かじか亭(小田の郷せせらぎ敷地内)
電話:0892-52-2090
営業:10:30〜15:00
定休日:12月31日〜1月3日