平均標高800メートルの道の駅

道の駅 天空の郷さんさん「物産館さんさん」、「レストランさんさん」

平均標高800メートルの久万高原町にある「道の駅 天空の郷さんさん」。澄んだ空気と清らかな水が育む野菜や米が並ぶ「物産館さんさん」や、地元の味をまっすぐに伝える「レストランさんさん」のランチバイキングを紹介!

ライターの眞弓莉沙子です!
今回は、久万高原町にある「道の駅 天空の郷さんさん」を訪れました。

平均標高800メートル。澄んだ空気と冷たい清流に恵まれたこの町は、まさに“天空のまち”。そんな自然の恵みがギュッと詰まった場所が「天空の郷さんさん」です。なんでも、英語で太陽の意味を持つ「SUN」と山を音読みした「さん」を掛け合わせて『さんさん』と名づけられたんだとか。

直売所、レストラン、フードコート、パン屋などが一か所に集まり、地元の人も観光客も楽しめる“食のテーマパーク”のような空間。今回はその中から、直売所とレストランを中心にレポートします!

直売所で見つけた、“久万高原のごちそう”

松山市の中心部から車で50分ほど。緑に囲まれた道を抜けると見えてくるのが、「道の駅 天空の郷さんさん」。誰もが集まり、心も体もゆっくり休める『うちの実家』というコンセプトのもと、2014年にオープンしたこちらの道の駅は、地元の方や観光客で賑わっていました。

まずは直売所「物産館さんさん」を、販売スタッフの宮﨑さんからのご案内のもと、ご紹介!
お店の中へ入ると、久万高原町の豊かな自然が育てた新鮮な野菜や果物などがずらりと並んでいます。
高地ならではの寒暖差と清らかな水が、作物の味をいっそう引き立てているそう。

中でも注目は「清流米」。愛媛県の特別栽培基準に沿い、農薬や肥料を50%削減して栽培された、環境にも体にもやさしいお米です。
「水が命」と語る生産者の方の言葉どおり、久万高原の清らかな湧水が、このお米の甘みと旨味を生み出しているのだとか。

店内には、無洗米を缶詰にした保存用のお米もあり、なんと2年間品質を保てるとのこと。ギフトや非常食としても人気が高く、県外から買い求める人も多いそうです。

取材日には「新米まつり」と題して、新米がずらりと棚に並んでいました。どれも生産者の顔が見える形で販売されていて、買う側も安心して手に取れるのが魅力です。

また、清流米を使った「お米のプリン」も見逃せません!
お米をペーストにして作ったもちもち食感のプリンで、トマト、抹茶、チョコレートなどのソースを選べます。

愛媛県で栽培量No. 1を誇る桃太郎トマトをソースにした「桃太郎トマトプリン」は、トマトの酸味との相性が抜群!また、地元の老舗醤油メーカーとコラボした「みたらしプリン」は、甘じょっぱさとお米のまろやかさが絶妙なバランスです。
このプリン、県外からわざわざ買いに来る方もいるそうで、取材中も次々と売れていきました。

ほかにも、栗やリンゴ、さつまいも、赤いキウイなど、旬の果物も豊富。久万高原の秋の味覚を楽しもうと多くの人が訪れていました。

宮﨑さんによると、直売所に訪れるお客さんの8割は町外から。
岡山や大阪など、県外から来る人も多いとのこと。SNSを見て福岡から訪れ、なんと30万円分のお米をまとめ買いしたお客さんもいたそう!久万高原の“おいしい”が全国に届いている証拠ですね。

「レストランさんさん」で味わう、旬の恵みとぬくもり

次に訪れたのは、直売所に隣接する「レストランさんさん」。
木の香りが漂う広々とした店内は、ゆったりとした雰囲気。大きな窓からは久万高原の山々を一望できます。

ここでは、地元で採れた野菜をふんだんに使った料理がバイキング形式で楽しめます。

料金は1時間制の1,500円。好きなだけ久万の味を堪能できる、まさに“お腹も心も満たされる”場所です。早速私もバイキングを体験!

季節ごとにメニューが変わるのも魅力。
夏にはトマトやきゅうり、なすなどの夏野菜を、秋には里芋やさつまいも、白菜といった旬の味覚をたっぷり使った料理が並びます。取材日はまだ夏の食材が楽しめる頃。夏の食材を生かしたメニューの中で人気はトマトの三杯酢ということで、お皿にたっぷりと取っていきます。

そのほかもたくさんメニューを取っていき…

お皿いっぱいに食べたいものを載せちゃいました!ちょっと欲張り過ぎましたかね…笑

お腹もペコペコなので、いただきます!

バイキングメニューの中でも大人気の「鶏の唐揚げ」。外はカリッと香ばしく、中は肉汁がじゅわっと溢れるジューシーさ!一口サイズですが、十分満足感があります。

お米はもちろん久万高原町産のコシヒカリ。現在は新米の時期で、もちもち食感と優しい甘みがたまりません。

また、毎週火曜日は「雑穀米の日」。その他の日も炊き込みごはんや、特別なイベントがある日にはばら寿司などが登場し、訪れるたびに新しい味に出会えます。
どの料理も、味付けはシンプルで、素材の旨味を引き立てる懐かしさを感じる味わい。観光客だけでなく、地元の人が通う理由も納得です。

毎日の積み重ねが、変わらないおいしさをつくる

ここからは、「レストランさんさん」の渡部真二さんにお話を伺いました。

眞弓:こちらのレストランは、道の駅ができた時から営業されているんですか?

渡部さん:道の駅ができて半年後にこちらのレストランもオープンしました。オープン当初から変わらず、地元の食材を使った料理を提供しています。

眞弓:メニューは季節ごとに変わると伺いました。今は夏メニューですか?

渡部さん:そうです。夏はトマトやきゅうり、なすが中心で、これから秋の季節には里芋やさつまいも、白菜などに切り替えています。季節によって料理の彩りもがらっと変わるので、見た目でも楽しめますね。

眞弓:お米も地元産のものを使われているんですか?

渡部さん:はい。久万高原産のコシヒカリを使っています。今はちょうど新米で、甘みともちもち感が強くておいしいですよ。

眞弓:新米って、やっぱり特別ですよね!こちらのレストランで食べてから、隣の直売所で購入して帰る、なんていう贅沢も体験できますね。

渡部さん:そうですね。お客様にも「ごはんがおいしい!」とよく言っていただきます。実はお米がいちばん高い食材なんですけど(笑)、やっぱりそこは譲れません。

眞弓:確かに、今の時期にバイキングでお米が食べ放題で食べられるのは嬉しいですね。地元の方ももちろんご利用されていると思いますが、観光客の方も多い印象です。

渡部さん:そうですね。県外の方が特に多いです。平日でも行列ができることがありますよ。それでも、なるべくできたてを出せるよう、スタッフ全員で頑張っています。

眞弓:最後に、渡部さんにとって“まじめ”ってどんなことですか?

渡部さん:うーん……“普通のことを当たり前に続けること”ですね。特別なことをしようとするより、毎日同じようにおいしい料理を出す。それを続けていくことが、私たちのまじめさかなと思います。

眞弓:なるほど、すごく素敵です。日々の積み重ねが味にも表れてる気がします。

久万高原の自然の恵みをそのまま感じられる「道の駅 天空の郷さんさん」。直売所では、生産者の顔が見える食材が並び、レストランでは旬の味覚を心ゆくまで楽しめます。
“特別なことをしないことが、まじめ”そんな渡部さんの言葉どおり、地元の食材をまっすぐに届ける姿勢こそが、この場所の魅力です。

久万高原町で出会う「まじめなごちそう」。あなたも“天空の郷”でその味を確かめてみませんか?

道の駅 天空の郷さんさん「物産館さんさん」、「レストランさんさん」

道の駅 天空の郷さんさん「物産館さんさん」
愛媛県上浮穴郡久万高原町入野1855-6
電話番号:0892-21-3400
営業時間:9:00~17:00
定休日:1月1日のみ

道の駅 天空の郷さんさん「レストランさんさん」
愛媛県上浮穴郡久万高原町入野1855-6
電話番号:0892-21-3403
営業時間:11:00~15:00 昼食バイキング(オーダーストップ 14:00)
定休日:1月1日(その他 冬期臨時休業あり)

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