穏やかな姉妹とお客様が一緒に紡ぐ、ぬくもり溢れる和カフェ

和cafe WA!KKA

発酵と糀、やさしい食材が生み出す

「身体の内側から整うごはん」を徹底レポート!

美と健康の基本は「腸」から!こんにちは、まじめしライターの堀内ゆかです。
今回は、おいしく無理なく腸活を日常に取り入れたい人におすすめしたい、「和cafe WA!KKA」を訪れました!

愛媛県松山市にある大街道駅から徒歩5分。お店のロゴが印字されたのれんをくぐると、やさしい和モダンな店内が迎えてくれます。

まず目を引くのは、壁いっぱいに飾られた葛飾北斎の絵。大胆かつ繊細な北斎の作品が、店内に静かな迫力と品のある華やかさをもたらしています。

店内には、カウンター席と掘りごたつ席があります。それぞれが仕切られているため、友人と楽しいひとときを過ごすのはもちろん、ひとりでゆっくり過ごしたい時にもぴったり。思わず長居したくなるような、落ち着いた空間が広がります。

カウンターをはじめ、店内のあちこちにはオーナーの妹さんが編んだあみぐるみや雑貨が並び、手づくりならではのあたたかさが感じられます。やさしい照明に包まれた店内に、心までほっと癒されます。

腸から整う!発酵玄米ごはんでほっと満たされるランチ時間

WA!KKAの看板ともいえるのが、FTW式で炊き上げる酵素玄米ごはんです。FTWとは、加熱による「酸化」や「糖化」を防ぐ効果がある特殊なセラミックプレート。

これを使って炊き上げた酵素玄米ごはんは、「ほんとに玄米?」と思うほど香ばしく、もちもちとした食感。同じ量の白米に比べて食物繊維は6倍、ビタミンEは1,200倍も含まれていることから、完全栄養食とも呼ばれているそう。その栄養価と美味しさに惹かれ、持ち帰って冷凍ストックをする常連さんも多いのだとか。

まずいただいたのは、そんな酵素玄米ごはんのおにぎり3個が含まれた、10食限定の「気まぐれ発酵ごはん」!メインは塩麹に漬けて茹でて仕上げた、ヘルシーな鶏ハム。やわらかい鶏ハムと、ピリッとした自家製コチュジャンだれの相性は抜群です。

さらに、お味噌汁、小鉢2品、糀甘酒入り卵焼き、おちょこサイズの糀甘酒、ぬか漬けがセットになった贅沢プレートです。

ぬか床は、無農薬米のぬかを使って仕込んでいるそう。「ぬかは、お米の表面の部分なので、農薬があると残るんですが、うちは無農薬米を使ったぬか床なので、安心してぬかも食べられるんです」と徳本さん。洗い流さず、ぬかごと食べるのがWA!KKA流。ぬかには豊富な栄養素が含まれており、玄米とぬか漬けを一緒に食べると、完全栄養食だそうです。

また、甘酒も自家製。米糀ともち米で丁寧に仕込まれたノンアルコールの一杯は、まろやかでやさしい口当たり。

次にいただいたのは、じっくり煮込んだ「塩麹おでん定食」!肌寒くなってきた今食べたいメニューです。

ガンモからはたっぷりのお出汁が染み出て、厚揚げにも旨みがじんわり。じっくり煮込み、味が芯まで染みたおでんは、塩麹のやさしい風味でほっとする味わいです。酵素玄米ごはんのおにぎり、小鉢、ぬか漬けがセットになり、心も身体も温まる一皿です。

食後のご褒美は、黒蜜きなこパフェ!もちもちの白玉とアイスにきな粉がかかっていて、そこにお好みの量の黒蜜をかけて食べるスタイル!中からたっぷりの黒蜜ゼリーのとフレークが入っていましたが、ランチの後でもぺろりと食べられる軽さでした。

お客様とともに紡いできた、姉妹の和カフェ。“丁寧に生きる”をごはんで届ける、やさしさあふれる場所

美味しいご飯を堪能したあとは、オーナーである徳本さんにお店に込めた想いをお聞きしました!

堀内:WA!KKAさんは2023年にオープンされたそうですね。お店を始めるきっかけは何だったのでしょうか?

徳本:鉄板居酒屋としてオープンした後、コロナで休業を余儀なくされ、お店を続けようか迷った時に、「せっかくの場所だから自分たちらしい形で何かできないかな」と。妹と相談して、私たちの好きな「和」と「あんこ」を活かしたカフェを始めることにしました。

堀内:最初から発酵ごはんや腸活を意識されていたんですか?

徳本:いえ、最初は甘味だけだったんです。でも「ランチはないの?」「かき氷してみたら?」とお客様の声が増えて、少しずつメニューを増やしていきました。酵素玄米も、実はお客様に教えていただいたんです。その頃、私自身が体調を崩して、腸活や発酵食に興味を持ちはじめたタイミングでもあって。糀や甘酒を学んでいくうちに、今のような発酵ごはん中心のカフェの形になりました。

堀内:今のスタイルになるまでに、いろいろな変化や出会いがあったのですね。食やお菓子づくりの経験がもともとあったのですか?

徳本:全くないんですよ(笑)。お店をやりたいというより、「場所があって、何ができるか考えた」という順番でした。でも、娘にアレルギーがあったこともあって、食の大切さを感じるようになったんです。
毎日食べるものだからこそ、できるだけ安心・安全なものを届けたい。家族だけでなく、お客様にも身体にやさしいごはんを提供できたらと思っています。

堀内:ご自身やご家族の体験が、今のやさしいごはんづくりにつながっているんですね。店内に置いてある編み物や雑貨がとても素敵ですね。すべて手作りなんですか?

徳本:はい。編み物は妹が得意で、カウンターにはあみぐるみやカゴバッグなどを並べています。月に数回「手しごと時間」を設けていて、お客様に「これ作ってみたい」と言われたら、お茶を飲みながら一緒に作ることもあります。教室というほど堅くなくて、ゆるやかに過ごす時間ですね。

堀内:素敵ですね。ボールペン習字教室もされていると伺いました。

徳本:そうなんです。お客様の中に習字の先生がいらっしゃって、「よかったらレッスンをやってみませんか?」とお声をいただいて。それがきっかけで、月に1〜2回ほど開催しています。筆を使うような本格的なものではなく、「日常の文字をきれいに書きたい」という方が気軽に通ってくださっています。

堀内:お客様の声から新しい取り組みが生まれているのが、本当に素敵ですね。先ほどメニューにもお客様の声を取り入れていると伺いましたが、メニュー作りで特にこだわっていることはありますか?

徳本:なるべく国産の素材を使うことです。それから、調味料も特別なものではなく、家庭の台所にある調味料や糀調味料など、日々の食卓にも取り入れられる味を意識しています。おはぎもつぶあんは甜菜糖で作っていて、やさしい甘さが特徴です。

堀内:なるほど!特別で難しいものではなく、日々の食卓の延長線上にある安心感を大切にされているのですね。ちなみに「WA!KKA」という店名の「!」がとても印象的で気になったのですが、ここにも何か特別な想いや由来があるのですか?

徳本:家という文字を輪で囲んでいるロゴなんですが、「和みの和」や「円の輪」、「笑いの笑」など、いろんな意味の「わ」が詰まっているということを強調したくて「!」をつけました。

堀内:たくさんのやさしい意味が詰まっているんですね。だからWA!KKAさんの空間はこんなにも心地いいのだと納得です。お店がオープンしてから3年目ですが、今後挑戦していきたいことはありますか?

徳本:もっとたくさんの人に、酵素玄米や発酵調味料の良さを知ってもらいたいです。日本には本当にいい食文化があるので、食べて整う体験を通じて元気になってもらえたら嬉しいです。

堀内:とても素敵です。では最後に、徳本さんにとっての「まじめ」を教えてください。

徳本:「丁寧に生きる」ことですね。自分の言葉や仕草、日々の行いを大切にしたいと思っています。

穏やかな笑顔とやさしい言葉、そして、丁寧に生きるという想い。お客さんとの時間を大切にし、日々のひとつひとつを慈しむように重ねる徳本さん。その姿勢が、WA!KKAのやさしさや心地よさをつくり出しているのだと感じました。また、徳本さんとお話できたことで、WA!KKAでいただく食事のやさしさが、より深く心に沁みました。

和cafe WA!KKAでは、「食べることをもっと大切にしたい」と、自分の食生活を自然と見直したくなる、穏やかで素敵なひとときが過ごせます。

和cafe WA!KKA

愛媛県松山市二番町2丁目5-1
電話番号:089-968-2705
営業時間:月~金、祝前日 11:00~18:00(料理L.O.17:00 ドリンクL.O.17:30)
土・日・祝日 11:00~16:00(料理L.O.15:00 ドリンクL.O.15:30)
定休日:月曜定休
※その他定休日あり。営業日の詳細は、お店のインスタグラムをご確認ください

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