伝統の鯛めしへのオマージュ!リゾット鯛めしが秀逸!

レストラン ADAM&EVE(アダムとイヴ)

東予に誕生した洋風焼き鯛めしを徹底レポート!

新居浜・リゾット編

こんにちは、まじめしライターの山本清文です。

今回は新居浜市へ。2025年新たに東予地域に誕生した「第3の鯛めし」についてご紹介。
この日はあいにくのお天気。新居浜市営野球場前の球場通りから、昭和通りへ出てきたところで、雨が!

――傘がない!大変だ!

――これは雨宿りしなくては!?走ります。

――ちょっと今回は断念か・・・。

――ちょうど屋根のあるお店らしき場所を見つけたので、一時避難!

――え!?偶然にも東予・洋風焼き鯛めしの幟旗が!

――間違いない!!偶然の出会い!?いや茶番!?

なんと、こちら今日伺う予定だった『レストラン ADAM&EVE』さんではありませんか!

第3の鯛めしとは!?

南予地域の鯛めしは、出汁と醤油ダレ、生卵をしっかりと混ぜ合わせ、そこへ新鮮な鯛の切り身を加えてご飯にかける、豪華なたまごかけスタイル。
中予地域の鯛めしは、鯛の身と出汁を吸わせながら、ご飯と一緒に炊き上げる炊き込みご飯。

そして、今回誕生した東予発の洋風焼き鯛めしは、洋風の味付けをベースにしています。焼いた鯛の香ばしさと、洋風の調理法を活かしたハイカラな味わいが特徴で、西条市と新居浜市内の9事業者10店舗で販売されています。
つまり東予の鯛めしは、お店ごとに個性がより強く反映されます。果たしてお店ごとに異なる洋風鯛めしの正体とは一体!?

第3の鯛めしとは!? 西条・石焼鯛めし編はこちら>>

コチラもお見逃しなく!新居浜・みかんソース+焼き鯛編はこちら>>

レストラン ADAM&EVEってどんなお店!?

外観も看板も素敵。これは間違いなく名店のレストラン!期待が膨らみます。

新居浜で30年以上愛される老舗の洋食店『レストラン ADAM&EVE』のオーナーシェフの大窪貴之さんにお話を伺います。

山本:よろしくお願います!レストラン ADAM&EVEさんはどういったお店なんでしょうか。

大窪さん:父が始めたお店なんですが、元々は喫茶店でした。私は、外に修行に行っていろいろ勉強して、今に至るという感じですね。

山本:メニューを拝見したのですが、ものすごく種類が多いですよね?

大窪さん:よく言われます。黒板の他にも、グランドメニューもあるんです。

山本:え!これだけではないんですか!?

大窪さん:そうなんです。さらにランチメニューは別なので、どのくらいあるのかわからないくらい多いです。でも、これでも減らしたほうなんですよ。それでもざっと60種類くらいでしょうか。

山本:今よりももっと多かったとは驚きです!でもどうしてこんなに豊富なラインナップになったんでしょうか?

大窪さん:私が食べることが大好きで。基本的に自分が食べたいものをメニューにしていったら、どんどん増えていってしまったんです。

山本:ちなみにそんな大窪さんは、お休みの日はどんなものを召し上がっているんですか?

大窪さん:やっぱり私は洋食が好きですが、休みの日は結構ラーメンやうどんってことも多いですよ(笑)

山本:えー!意外!(笑)

食べることが大好きだという大窪さん。どんな料理をいただけるのか、期待が膨らみます。いよいよ本題へ・・・。
洋食店が作る鯛めしとは?

山本:さて、大窪さん。厨房に入らせていただきました。いよいよ東予の洋風焼き鯛めしを作っていただきましょう。

大窪さん:では、フライパンで鯛を焼いていきます。

山本:これは立派!存在感抜群の鯛ですね!そして、いい香りの正体はハーブ!?

大窪さん:はい、ローズマリーですね。これは自宅で育てているんですよ。

山本:そうなんですね。とても香りがいいですよね。

大窪さん:やはり鯛が主役なので、鯛の仕入れも1年を通して質の良い、できるだけ天然物をお出ししたいと思っています。ここからオーブンへ入れます。

大窪さん:次はこちらを炒めていきます。

山本:これはほぐした鯛の身でしょうか?

大窪さん:はい、これはアラですね。

山本:鯛って骨も多いし、身を取るのも大変ですよね。

大窪さん:そうですね。でも、やっぱり美味しいですからね。手間がかかっても召し上がっていただきたいんです。炒めて、これに米を加えてリゾットにしていきます。

山本:おー!にんにくのいい香りもしてきました。洋食感が出てきましたよ!さて、リゾットのお米は どういったものですか?

大窪さん:はい、これがリゾット専用のお米で作ったバターライスです。「カルナローリ」っていう品種で国産のものです。これがやっぱりリゾットに一番適しているんですよ。

山本:へー!そんなお米があることすら知りませんでした。リゾット専用のお米なんですね。

大窪さん:はい、このお米に鯛のお出汁をたっぷりと加えます。

山本:たっぷりのお出汁!お米がどんどん旨みを吸い取っていますね。

バーナーが登場!その理由とは!?

山本:もう十分美味しそうなリゾットですが、ここでバーナーですか??

大窪さん:そうなんです。中予の釜飯の鯛めしって、底におこげができるじゃ無いですか?

山本:はいはい!あれって美味しいですよね。香ばしくって。

大窪さん:そう。私もあれが好きなので、洋風の鯛めしにするときにも、あのおこげを作りたかったので、このバーナーで作ろうと思ったんですよ。

山本:なるほど!すごい!面白い!!

大窪さん:では仕上げていきます。チーズにトマト。そして、フリットしたごぼうを乗せます。

山本:ごぼうですか!?

大窪さん:ごぼうです。根菜が入ると鯛めしっぽいかなと。

山本:今回の鯛めしの企画を最初に聞いたとき、どう思われました?

大窪さん:正直迷いましたね。洋風ということでだいぶ幅が広くて、どうしようかと思いました。元々あるものではないから、どうすれば、鯛めしと認めてもらえるか?と考えました。そして、洋風がテーマなので、自分ができるもので、と考えたらリゾットかなと思いました。

山本:得意なお料理の一つなんですねリゾット。

大窪さん:はい、さらにこの上に追いチーズをします。そして、ソースを加えて完成です。

いざ!実食!!

山本:美しい!美味しそう!いただきます!

山本:まずは鯛からいただきます!美味しい!ふっくらしてるー!肉厚な身ですね。そして香ばしい皮!鯛の旨みが存分に味わえますね。

山本:このソース美味しい!これってもしかして、三つ葉ですか?

大窪さん:そうなんです。鯛めしって三つ葉が入っているものもあるでしょ?だからソースも鯛めしっぽくしてみました。

山本:面白い!そして、リゾット!鯛のスープがしっかりご飯に染み込みまくっています。そして、鯛の身がたくさん入っていて、スプーンでどこをすくっても鯛たっぷり!ごぼうもいいアクセントになっているし、チーズもふんだんに使われているから、しっかりと洋風。
バーナーで出来た焦げ目も香ばしくて美味しい!もう美味しすぎます!

レストラン ADAM&EVEの魅力はお肉も美味しい!

鯛めしはもちろんのこと、他のメニューもおすすめです!ここで、ご紹介させていただきます。ローストビーフなど、そのときのオススメのお肉が3種。写真はLサイズ(3〜4人前)1,600円!
これは本当におすすめ。※Mサイズ(2〜3人前)1,300円〜 もあります。

柔らかさと、肉の食べ応え両方が良いバランスで口に広がります。ソースも肉の旨みを引き出す最高の相性。

これはピザ!?と思ったあなた!実は肉料理。なんと下には鶏肉。ピザ生地部分が鶏肉!?それはもう美味しいに違いない!!

老若男女が好きな味。ちょっと背伸びしないといけないお店!?という印象を覆す、通いたくなるお店の味。添えられているお野菜も一切の手抜きなし。価格もリーズナブルです。

もう、同じ表情の繰り返しです。

気軽にランチも!

レストラン ADAM&EVEさんは、ランチも充実しています。パスタランチをご紹介。ご覧ください。パスタはもちろん、パンにサラダ、スープまで!いただきます!!

山本:おお!!さすが!パスタも美味しい!トマトとあさりの旨みが口の中で広がります!
スープが多めのパスタでありながら、茹で加減はバッチリ一本筋の通った最高の状態、アルデンテ。スープもサラダも嬉しい!パンは最後の一滴までパスタスープを余すとこなくいただきます!あーもう最高!!

大窪さんにとってまじめとは!?

山本:本当に美味しいお料理ありがとうございました。
最後に大窪さんにとってまじめとは??

大窪さん:まじめって改めて問われると難しいですね。実は写真が趣味で植物を撮ったりしているんで す。楽しくて、料理もとって、メニューに使ったりもしているんですよ。

山本:すごい!趣味もまじめ!仕事にもつながっていますね。

大窪さん:そうですかね。飲みに行って友人から「お前はまじめだな」って言われるんです。自分では 普通なんですが、そうなのかなって?思います。
これからも、好きな料理と、趣味のカメラをまじめに取り組んでいきたいですね。

料理歴20年以上の大窪さん。県内外でフレンチ、イタリアンなどを学んだ職人が本気で作った鯛めしは、クラシックスタイルの鯛めしに対するオマージュがありました。そのオマージュに職人の遊び心を加え、見事に洋食に進化させる確かな技術。これは間違いなく鯛めしです。それでいて、しっかり洋食でした。パスタランチも捨て難いのですが、夜限定のこの焼き鯛めしを是非とも味わっていただきたい。お肉とワインを気の置けないお友達とご一緒にいかがでしょうか?締めに鯛めしをシェアがおすすめですよ!
ぜひご賞味いただきたいです。

レストラン ADAM&EVE(アダムとイヴ)

愛媛県新居浜市菊本町2-1-48
電話番号:0897-33-5959
営業時間:ランチ11:00〜14:00 ディナー17:30〜21:00LO20:30
定休日:日曜ディナータイム、月曜(月曜が祝日の場合変更あり)
ランチタイムのご予約は中止しております
※お店のインスタグラムもぜひご確認ください。

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