宝暦2年創業。杵つきとつきたてにこだわる老舗餅店
あわびや餅店
今治の本町商店街で、江戸時代から270年愛され続ける老舗餅店を実食レポート!
こんにちは!まじめしライターの野本鈴夏です。
まじめしライターのあやのさんと一緒に、今治タオルや日本有数の造船・海運業で知られる、愛媛県今治市へやって来ました!
JR今治駅から徒歩約15分。本町商店街を歩いていると、思わず足を止めたくなるお店を発見!そのお店が、「あわびや餅店」です。

店内には、平餅や柏餅、大福、わらび餅など、色とりどりのお餅や和菓子がずらり。
お客様が次々と訪れていて、地元で親しまれていることが伝わってきます。


あわびや餅店の創業は江戸時代の宝暦2年(1752年)。270年以上にわたってお餅づくりを続けてきた老舗で、現在は10代目の近藤駿次郎さんがお店を受け継いでいます。昔ながらの製法を大切に守りながら、新しい和菓子づくりにも挑戦しているのだそうです。

こちらにはどんなまじめしがあるのでしょうか?それでは、実際にいただいてみましょう!
ここからの食レポは、まじめしライターのあやのさんが担当します。
あやのさん、よろしくお願いします!
老舗店のまじめしをいただきます!
和菓子大好き!まじめしライターのあやのです!
たくさんある商品の中から、お店の人気商品「バター餅」と、バター餅をこんがりと焼き上げた「黄金バターモッフル」を選びました!
まずは、バター餅からいただきます!

ひと口食べると、卵黄をたっぷり使用したお餅はとってももっちもち!ほんのり香るバターの風味とやさしい甘さが広がり、何個でも食べたくなるおいしさです。
さらに驚いたのは、伸びの良さ!そしてやわらかく食べやすい!小さなお子さんからご高齢の方まで楽しめるように工夫しているそうです。

続いていただいたのは、「黄金バターモッフル」!

「モッフル」とは、「お餅」と「ワッフル」を組み合わせた名前。10代目の「バター餅をワッフルメーカーで焼いたらおいしいのでは?」というアイデアから誕生しました。製造工程をできるだけシンプルにしながら何度も試作を重ね、現在の形になったそうです。もともとバターが練り込まれているため、ワッフルメーカーに油を塗る必要がないのも特徴。あわびや餅店ならではの発想と工夫が詰まった一品です。


注文してから約2分で焼きたてが完成!価格は1個税込100円と、とてもリーズナブルなので、小腹がすいた時のおやつにもぴったりです。
「お餅を焼いただけでしょ…?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ひと口食べると、そのおいしさに驚かされます!「焼いたらバターの風味が弱くなるのでは?」と思っていましたが、実際はその逆。焼き上げることでバターの香りがより引き立ち、バター餅よりも甘みが増したように感じました!
外はカリッと香ばしく、中はもちもち食感。ワッフルのようでいて、お餅らしさもしっかり残る、新感覚のおいしさです。噛むほどにやさしい甘みが広がり、気づけばもう1枚食べたくなってしまいます!

テイクアウトもできるので、自宅ではトースターで温めるだけで焼きたてのおいしさを楽しめます。私もバター餅を持ち帰り、そのまま味わったり、ワッフルメーカーでモッフルにしたりして家族と食べ比べをしました。どちらにもそれぞれの魅力があり、家族からも大好評でした!
創業当初から受け継がれてきたお餅づくりを大切に守りながら、新しい発想も取り入れ続けるあわびや餅店。定番のお餅はもちろん、ここでしか味わえない黄金バターモッフルも、訪れた際にはぜひ味わってみてください。
ごちそうさまでした!以上、あやのがお届けしました!
ここからは、野本さんにバトンタッチします。
270年受け継がれてきた、つきたてと杵つきのこだわり
ここからは、お店の歴史やこだわりについて、近藤さんにお話を伺いました。
野本:あわびや餅店さんがどういったお店なのか教えてください。
近藤さん:あわびや餅店は、宝暦2年(1752年)に創業した餅屋です。

野本:江戸時代から270年以上も続いているなんて、本当にすごいですよね!その長い歴史の中で、今も変わらず大切にしていることは何でしょうか?
近藤さん:長く続けてこられたのも、みなさまのおかげです。
昔から変わらず大切にしているのは、国産のお米や素材にこだわること。そして、毎朝つきたてのお餅を提供することです。さらに、杵と臼を使った昔ながらの「杵つき」の製法も、今も変わらず受け継いでいます。


近藤さん:もうひとつ、技術と同じくらい大切にしているのが、お客様とのご縁です。ずっとこのお店を支えてくださった地元のお客様のおかげで、今のあわびや餅店があります。その感謝の気持ちを忘れないことも、代々受け継いできた大切なことだと思っています。

野本:素材や製法だけでなく、お客様への感謝の気持ちも大切に受け継がれているんですね。お話を聞いていると、そのひとつひとつの積み重ねが270年以上の歴史につながっているように感じます。ところで、杵つきの製法にも理由があるのでしょうか?
近藤さん:お餅には、臼を回しながら練る製法もあります。粘りが強く出るので、バター餅には向いているんです。でも、普通のお餅は杵つきで作った方が歯切れが良く、喉に詰まりにくい。そのため、商品によって製法を使い分けています。

野本:製法によってお餅の食感が変わるとは驚きました!素材選びについてもこだわりがあるそうですね。
近藤さん:もち米は国産を100%使用しています。愛媛県産や千葉県産などですね。日本のお米はどこのものでも質が良く、美味しくいただけます。よもぎやいちご、みかんといった素材も、できるだけ国産のものを選んでいます。

野本:製法だけでなく、素材選びまで一切妥協しない姿勢が伝わってきます!初めて来店する方には、どの商品をおすすめしたいですか?
近藤さん:まずは平餅です。杵つきならではの歯切れの良さが一番分かる商品なので、ぜひ一度食べていただきたいです!鍋に入れても崩れにくく、お子さんからご高齢の方まで食べやすいお餅です。


それからバター餅もおすすめです。9代目が、僕らの師匠でもある先生から本場・秋田の老舗のレシピを学び、一緒に作り上げた商品なんです。私たちにとっても思い入れのある商品で、今ではお店を代表する人気商品になりました。
野本:伝統の味を大切に守りながら、新しい人気商品も生まれているんですね!これから先、お店として新たに挑戦してみたいことはありますか?
近藤さん:昔から親しまれてきた商品は、これからも大切に守っていきたいと思っています。和菓子には文化的な側面もあるので、そうした伝統は受け継いでいきたいですね。
その一方で、ありがたいことに若いお客様も増えてきました。そうした方にも和菓子をもっと楽しんでもらえるよう、季節のフルーツを使った大福など、新しい商品づくりにも挑戦していきたいと思っています。

近藤さんにとって「まじめ」とは?
野本:最後に、近藤さんにとって「まじめ」とは何でしょうか?
近藤さん:仕事に責任を持つことです。どこかで手を抜くと、それはいつかきっとお客様に伝わります。だから、自分がこう作ると決めた仕事を最後まで責任を持ってやりきることを大切にしています。
僕なんかはまだまだですが、両親と祖父母はその姿勢を何十年も変わらず続けてきました。それは本当にすごいことですし、お客様への責任があるからこそ続けられることだと思っています。

取材を通して印象に残ったのは、基本に忠実に、つきたてのおいしさを届けるという近藤さんの姿勢です。国産素材へのこだわりや、毎朝つきたてのお餅を届けること、お客様への感謝。その一つひとつを大切に積み重ねてこられたことが、270年以上にわたって愛され続ける理由なのだと感じました。
歴史ある老舗でありながら、伝統を守るだけでなく、新しい挑戦も続けるあわびや餅店。今治を訪れた際には、ぜひ足を運び、受け継がれてきた「つきたてのおいしさ」を味わってみてください。

あわびや餅店
電話番号:0898-22-1384
営業時間:8:00〜18:00
定休日:月・火曜
Instagram:@awabiya_mochiya