私立恵比寿中学 中山莉子さんが出会った愛媛の食材×外国を楽しめる青空カフェ

「まじめえひめ公式Instagram」で更新中の1泊2日愛媛のまじめを見つける旅。今回は、現在投稿中の「愛媛のかわいいを見つける女子旅」をプロデュースした私立恵比寿中学の中山莉子さんが旅中に出会ったお店を「中山莉子さんおすすめのまじめし」として、特別編をお送りします！

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1泊2日の愛媛の女子旅をプロデュースする中で、莉子さんがハズせなかったのが「えひめのみかんを味わうこと！」。この希望を叶えてくれたのが、農家が営む「CAFE NAWANAWA（カフェ ナワナワ）」でした。松山市の沖合い、瀬戸内海に浮かぶ興居島（ごごしま）へ、フェリーでプチトリップして来ました。

島の港から車で5分ほど。海沿いの道に突如として現れたのはフードトラックと様々な国の名前がかかれた看板。笑顔で出迎えてくれたオーナーの石川真里さんに、早速お話を聞いてみましょう！

愛媛県松山市の離島にできた異国情緒漂うカフェとは？

中山莉子（以下、莉子）：興居島でカフェをはじめるきっかけはなんだったんですか？

石川真里（以下、真里）：元々、世界中を巡ることが好きで、JICA（ジャイカ）海外協力隊に参加していたんです。そのJICAをきっかけに出会った主人は、元々高校まで愛知県にいて、大学進学で愛媛に来ていました。その在学中にみかん農家さんにアルバイトとして雇ってもらったご縁が繋がって、興居島でみかん農家を始めることになりました。
畑では柑橘をメインにアボカドなどをつくっていますが、採れた柑橘をお菓子やジュースに変身させたら、今以上に食べてくれる人や魅力的に思ってくれる人が増えるんじゃないかと思いカフェを作りました

莉子：外国で？！どんな国に行かれたんですか？

真里：マラウイ、アメリカ、タイ、台湾それに韓国などに行きましたよ。JICAではナミビア共和国に派遣されました

莉子：ナミビア共和国……？

と、ここでフードトラックから地球儀を持ち出す真里さん。

真里：アフリカ大陸の南、ここです！ナミビアは砂漠と動物と民族が楽しめる素晴らしい国です

莉子：ナミビアでは何語を話すんですか？

真里：オシヘレロ語と英語を使います。「NAWANAWA」もナミビアの言葉ですよ。どんな意味だかわかりますか？

莉子：なんだろう？挨拶っぽい感じがします！

真里：すごい！正解！aloha〜みたいな感じで、「nawanawa～」って言われたら、「nawanawa～」って返事する。コミュニケーションの一言目みたいな感じです！

莉子：すごーい!!!笑　なんだかナミビアに行ってみたくなりました！

真里：ぜひナミビアでライブをしてください！

ナミビア共和国でライブ開催？！ 話がどんどん盛り上がります。

莉子：お店の雰囲気も外国っぽい感じがします

真里：この興居島は都会にはないものがある素晴らしい島です。自由度がすごく高くて、創作的な場所。主人も私も作ることが好きだから、今いるカフェのスペースは山に生えた竹を切り出して組み立てゼロから造りました。
何もないなら自分たちで作ってしまおう！という、発想の転換や柔軟性はJICAの時に培った力ですね。そうやって楽しみながらカフェをしたり、暮らしたりっていうのは外国での経験が生かされてるかな

莉子：私が興居島に移住したら、ゆっくりと空と海を眺めて生活してるかもしれない笑

真里：それもいいと思いますよ！360度海に囲まれた興居島の魅力を最大限に味わってる！

青空の下で食事を楽しめるこの空間は、石川夫妻がゼロから造られたとのこと。確かにどことなくアフリカの地を思わせる雰囲気が漂います。

興居島の食材を使った手作りフードを実食！

手作りなのはお店だけではありません。カフェで提供しているフードメニューは全て真里さんの手作りなんだそう。一体どんなメニューを楽しめるのでしょうか？そして、莉子さんが楽しみにしていた「みかん」を使ったジュースのお味はいかに！

最初に手にしたのは、気になっていた「ごごしまジュース選べる3種飲み比べ」。石川夫妻の手がける畑で育った柑橘を使ったジュースを5種類の中から選ぶことができます。
今回は、伊予柑・不知火・愛果28号をチョイス。さてお味は！？

莉子：わ〜どれも美味しそう！まずは「伊予柑」を……
うわーーーーー！飲んだ瞬間に甘さと酸味がガツンときます！おいし〜！！

莉子：次は「愛果28号」を。初めて聞く品種……
んーーーーー！甘さが口の中にずっといます！笑 すごく美味しい！！！！本当にみかんだけの甘さなんですか？！信じられない！もう一口……笑　この甘さはグッときますね！

莉子：最後は「不知火（しらぬい）」をいただきます……これも濃い～！
んー！美味しい！3種類こんなに味が違うんだ！びっくりしました！

同じ柑橘でも、それぞれ味の個性があることに衝撃を受けている模様の中山さん。次にメニューを見て気になった「マラウイシャンディ」を飲んでみましょう。

莉子：グラデーションがとっても綺麗ですね！

真里：これを混ぜながら飲んでみてください！

莉子：へ〜どんな味なんだろう！？いただきます！

んーー？！なんて表現したらいいのかわからない笑 今まで飲んだことのない味……。甘味の後にさっぱりとした爽快感が口の中に残る感じ。不思議な味〜

真里：これはナミビアでも飲まれているクールドリンクで、レモネードの酸味と、トリニダード・トバゴという国のアロマでビターなアルコールを10滴くらい入れてるんです。このアルコールを入れることで、少しエキゾチックな不思議な味わいのマラウイシャンディは完成します

莉子：外国っぽい感じがするのは隠し味のアルコールが効いているんですね！

異国の味に驚きを隠せない莉子さん。
続いては、真里さんがニューヨークで食べた思い出の味をイメージして作ったという「ニューヨークチーズケーキ」と昨日採れたてのいちじくを使った「こっきタルト〜いちじく&アールグレイ〜」をいただきます。

莉子：まずはチーズケーキをいただきます！わっ！フォークがスーッと入るほど柔らかいですね……
ん！ん！んーーーーー！おいしーーーーーー！！！！ 滑らかでクリーミー！おいしーいっっ！！！ （噛み締め中）
ボトムの食感がザクザクとしていて、すっごく美味しいです！ めっちゃ好きな味！！

真里莉子：ボトムにはアーモンドやフィリピンのマスコバド糖という黒砂糖を使っています。ニューヨークチーズケーキは土台がないものが多いけど、食感がアクセントになるようにしたんです！

莉子：いちじくのタルトも……
うんっっっ！！！ふふふふ〜いちじくがとろけてなくなっちゃう～おいしーい！下のダマンド生地がサクサクで、噛んでいると、いちじくがトロンってとろけてなくなっちゃう！美味しいです！止まらない～

真里：採れたてなので、一番美味しい状態で食べてもらえるようにしています！

興居島と世界を掛け合わせたまじめで新しい発信スタイル

提供されるメニューに使われている聞きなれない外国のスパイス。CAFE NAWANAWAは「興居島」と「世界」どちらも打ち出せるようなメニューやお店づくりをテーマにしているからだとか。メニューの他にも、フードトラックを装飾するガーランド、ナフキンや籠などもナミビアの女性たちが作ったものでした。

莉子：CAFE NAWANAWAは外国との架け橋になっているんですね！

真里：ナミビアでは小学校の先生をしていました。今でもその小学校との繋がりがあるのでゆくゆくはカフェを店舗にして、私が教えていた生徒たちが描いたイラストをポストカードにして販売できたらいいなと思っています

興居島の魅力とともに、ご自身が世界を回り体験したことをエッセンスにCAFE NAWANAWAから発信をしていきたいと話す真里さん。愛媛県の人だけでなく、世界中からたくさんの人が興居島にくるきっかけづくりになればと考えているそうです。

そんな、世界と興居島に魅せられた真里さんとカフェにとっての”まじめ”を教えてもらいました。

真里：私の好きな格言に、「The best way to find yourself is to lose yourself in the service of others.」というガンジーさんの言葉があります。
他人と関わることで自分というものが見えてくるんだよ。というような意味でなんですが、この言葉が自分の中で軸となっていますね。もちろん、その言葉通りにいかない時もあるけれど、常に誰かと繋がりを持ち続けることで、自分があるんだと感じられたらなと思います。
このカフェも私の好きなものを表現することで、たくさんの人と繋がりを作っていけたらいいなと思っています！

莉子：ナミビアや外国への強い愛を感じました！この興居島で外国との架け橋になるカフェを作ったことだけでもすごいのに、将来的にナミビアの方々が作っている雑貨の販売もしたいという考えにとても感銘を受けました！
興居島のゆったりとした時間の流れと自然を感じられる景色や、真里さんの作る美味しいカフェメニューをたくさんの人にも味わってもらいたいです！！

CAFE NAWANAWAで提供される美味しいジュースや日替わりフードはもちろん、全て手作りのお店には、真里さんの外国での経験や興居島への愛とまじめがぎゅっと詰まっていることが感じられました。
松山市内の港からフェリーで約15分。日帰りで遊びに行ける愛媛の離島で異国情緒を味わってみては？

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