愛媛の豊かさを五感でたのしむカフェ

RECEPTION CAFE(ITOMACHI HOTEL 0)

日本初のゼロエネルギーホテルにある

健康にも配慮しつつ、おいしさにも妥協しないカフェとは??

はじめまして!
身長185㎝、靴のサイズは29㎝、最近の悩みは「身長高いね」への上手い返しが思いつかないことです。まじめしライターの窪田です!!
今回がライター初挑戦ですが、ぜひ、最後まで記事を読んでください!!

さて、今回やってきたのは愛媛県西条市の「ITOMACHI HOTEL 0(いとまちホテルゼロ)」。日本初のゼロエネルギーホテルとして、今年5月27日に開業したこのホテルに、環境への配慮はもちろんのこと、健康にも配慮したカフェがあるそう!
一体どういう食事を楽しむことができるのか気になったので、早速行ってきました!

※西条の地図をベースにした和紙のアート。館内のいたるところから、西条や愛媛が感じられます

入口を抜けると、そこには千草色で統一されたきれいな空間が!
そんな空間に、目を奪われていたところ、「いらっしゃいませ」と出迎えてくださったのは、ITOMACHI HOTEL 0の大津さん。
早速、ITOMACHI HOTEL 0内にある、RECEPTION CAFEについて聞いてみましょう。

窪田:まずは、店内のきれいな千草色に目を奪われました。なぜ、この色にされたのですか?

大津さん:約2億年前に湖や海底に堆積した土砂が隆起し生まれた、愛媛県を中心に産出される「伊予青石」の色合いをモチーフにデザインされました

伊予青石は、ジュラ紀中頃に誕生したといわれている、青緑系の爽やかな色合いが特徴の石で、西条市の加茂川水系ではよく見られるものだそう。
たしかに川で見かけたことがあるような・・・

窪田:お客さんはどういった方が多いですか?

大津さん:健康に配慮した食事ということもあり、女性の方が中心ですね。中でも、口コミで情報が広がったようで、子育て中の30代の方や、子育てがひと段落した50代以上の方が多い印象です

大津さんにカフェの概要を教えていただいたところで、次はメニューをはじめとする料飲企画を担当した入部さんに、詳しく聞いていきます。

健康に配慮しつつ、おいしさにも妥協しないカフェ

窪田:健康に配慮しつつ、おいしさにも妥協しないカフェというコンセプトになった経緯を教えてください

入部さん:まず、ゼロエネルギーホテルという環境に配慮したホテルに対して、どう食事を提供したらいいかということを色々と考えました。
その中で、「ホテルが自然環境への取り組みから新しい循環を生み出すように、食事では人の中での循環(めぐり)を良くする、つまりカフェでは健康に対する配慮が必要なのではないか?」という順で考え、このコンセプトにたどりつきました

窪田:なるほど、ただ、健康といっても色々な考え方がありますよね

入部さん:そうですね、健康って人によって価値観や捉え方が全く違うと思いますが、私たちは、「アンチエイジング」をカフェの軸に設定し、スタートすることとしました

この言葉からも、健康を配慮した食事への並々ならぬ思いが伝わってきました。
さらに、こだわりについても聞いてみました。

入部さん:健康を配慮しすぎるあまり、味がおろそかになってはダメなんですよね。ホテルでの非日常を体験しに来たお客さんに対して、前提としておいしくなければ、もう二度と来たくないですよね。だからこそ、やっぱりおいしさは必須だと思っています

そうして、健康への配慮とおいしさの両方を求めた入部さんたちがたどり着いたのが、厚生労働省が定める日本人の栄養摂取基準に対し、「健康を促進する抗酸化作用等のある栄養素や食物繊維が+10%、カロリーは-10%」となる食事だったそう。
(※何かを減らして、代わりに何かを創る、この考え方はまた登場しますので覚えておいてくださいね)

健康にも配慮しつつ、おいしさにも妥協しないランチを実食!!!

入部さんの熱い思いがこもったお料理へのワクワク感が最高潮になったところで、本題のランチをいただきましょう!!

ランチではメイン・スープ・サイド、そしてご飯orパンから選べます。今回いただくのは、この5品!
・愛媛産鶏胸肉のガランティーヌ バルサミコソース
・はだか麦の石花汁
・鯛のスモーク フルーツラビゴットソース
・4種のナムル
・白米「にこまる」

まずは、ガランティーヌから、
見てください、写真からでも伝わるこの柔らかさ・・・

もう我慢できません!!!

鶏胸肉とは思えぬジューシーさ、長ネギと人参の歯ごたえ、バルサミコソースの甘酸っぱくて濃厚な味わいの絶妙なバランスがたまりません!

お次は、大津さん一押しの「鯛のスモーク フルーツラビゴットソース」。

このお料理、よく見ると“キウイ”が乗っているんです。鯛のスモークとキウイって本当に合うんですかね・・・

スモークされて身がギュッと締まりながらも柔らかく、口の中に燻製の良い香りがする鯛と、酸味の効いたキウイの相性が抜群!!

その他、愛媛県特有の甘い味付けになっているはだか麦の石花汁や、油の使用量を抑えたヘルシーな4種のナムル、白米の「にこまる」もいただきましたが、どのお料理にも共通して言えることは、素材の味が濃い!!!

野菜多めのメニューかつ、油はほとんど使用していないというヘルシーさにもかかわらず、素材ひとつひとつの味が濃くしっかりしており、メニューの数も多く、満足感がとてもありました。なんだかいつもの食事よりも噛む回数がとても多かった気がします。

「健康的な食事っておなか一杯にはならないんじゃないの?」と思っている方は、是非このランチを食べてみてください。きっと健康的な食事のイメージが180度変わるはずです!!

 

【番外編~ITOMACHI HOTEL 0ツアー】0ってなに??

カフェで健康にも配慮しつつ、おいしさにも妥協しないランチを堪能していると、徐々にホテルへの興味も湧いてきました!ということで、ここからは簡単ではありますが、ITOMACHI HOTEL 0について紹介していきます。

ITOMACHI HOTEL 0はホテル運営において、実質的に電力エネルギーを消費しない「ゼロエネルギーホテル」です。日本で初めて、環境省が定める「ZEB」の認証を取得し、自然環境に負荷をかけることなく、たのしみを創り出す持続可能な宿泊施設となっています。

※ZEB:(Net Zero Energy Building)の略称で「ゼブ」と呼ぶ。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと

とはいえ、どのように実質的エネルギーをゼロにするのでしょうか。ここで出てくるのが、記事の前半部分にも登場した「何かを減らして、代わりに何かを創る」という考え方です。
ホテル内で人が活動する以上、エネルギーを使わないことは出来ませんが、使うエネルギーを減らすことで省エネを行い、太陽光パネルによりエネルギーを創りだすことで使う分のエネルギーをつくる。それにより、運営におけるエネルギーの消費量を正味でゼロにすることができるのです。

愛媛のたのしみが感じられる客室

客室は趣の異なる2種類のタイプがあります。
1つめは、伊予青石本来の色味を基調に、ビジネスから家族・グループなど、多様なニーズに合わせた滞在を気軽に楽しめるHOTELタイプ。

1~2人用のコンパクトな客室から、複数人でもゆったり利用できる広々とした客室まで計4種類の客室があります。中には自転車持ち込み可能なサイクリスト向けの客室も!!

2つ目は、旅館を現代的に解釈した上質なプライベート空間で、温泉と共に贅沢ないとまち滞在を楽しめる全室露天風呂付きのVILLAタイプ。

露天風呂は、温泉を使用しているそう。
HOTELタイプ、VILLAタイプともに客室内にはここにしかない「愛媛のたのしみ」を感じられる仕掛けが用意されています。
ぜひ宿泊した際には、仕掛けを探してみてください。

部屋に隠された「愛媛のたのしみ」を感じられる仕掛けの中で、私が特に気になったのは、【西条のうちぬき】をイメージした蛇口。
水がうねりながら出てくる様はまさに「うちぬき」そのもの!!

※西条のうちぬき:西条市内の広範囲にある地下水の自噴井のこと。その数約3,000本とも

共用スペースで過ごす時間もたのしい!!

ホテルの客室はもちろんですが、なんとおしゃれなコワーキングスペース兼キッチンもあるんです。

※全てBALMUDA、おしゃれ・・・

友人と宿泊した際は、隣接するいとまちマルシェで買った食材を調理してパーティーするもよし、座席にはコンセントも完備されているので、ビジネス利用の際に打ち合わせをするもよし。
使い方は人それぞれ自由!!

宿泊先で、みんなで料理なんて、想像するだけで楽しそうですね。

自然や地域のめぐりを意識したこだわりの客室備品

部屋に完備されている備品にも、愛媛県そして西条市ならではのものがたくさんあります。

・愛媛県で90年以上も愛される西条市発の銘菓「たぬきまんじゅう」(HOTELタイプのみ)
・愛媛県松山市で豆からこだわった一杯を提供する「ICOI COFFEE」によるオリジナルドリップパック
・いとまち散策をより楽しくするホテルオリジナルのエコバックとタンブラー

ん?タンブラー??
客室備品でタンブラーってあまりありませんよね・・・
なんとこのタンブラーは、西条のうちぬきを楽しむためのものなんです!!前述したとおり、西条にはたくさんのうちぬきがあり、街中にも水を汲める場所が!

場所によって少し味も違うようなので、タンブラーをもってうちぬき探しに出かけてみては!

 

大津さんにとってのまじめとは

カフェからホテルまで、ご丁寧に説明をしていただいたところで、最後に大津さんにとっての“まじめ”について伺いました。

大津さん:ホテルに来ていただいているお客様の色々な声を聞き、いかにお客様の期待に添えるか、いかにお客様の期待を超えるか。あと、どれだけお客様のご要望にお応えできるかが、私にとってのまじめですね

日本初のゼロエネルギーホテルと、色々な人の熱い思いが込められたRECEPTION CAFE。
環境にも健康にも配慮された、最先端の施設で、愛媛の豊かさを五感で存分に感じてみてはいかがでしょうか。

RECEPTION CAFE(ITOMACHI HOTEL 0)

愛媛県西条市朔日市250-7

営業時間:モーニング:7:00〜10:00 ※宿泊ゲストのみ

ランチ:11:30〜14:00

カフェ:13:30〜21:00

バー:18:00〜21:00

定休日:無休 ※施設点検等で休館となる場合は公式HPやInstagramで告知

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