みかん専門店 noma-noma

ライターの眞弓莉沙子です！
「愛媛」と聞いて、皆さんが思い浮かべるものはなんですか？
道後温泉や今治タオルなど、いろいろあると思いますが、真っ先に思いつくのはやっぱり「みかん」ですよね！
愛媛県のかんきつ類の収穫量は、全国で２位（令和２年度時点）。県内で生産している種類は40品目を超えています。
（参考ページ：愛媛県　かんきつ類の統計）

今回は、絶賛食べ頃を迎えている柑橘をジュースやスイーツで楽しめる「みかん専門店noma-noma」を紹介します！

種類豊富で迷っちゃう！旬の果物の生ジュースを飲み食らべ！

地元の方や観光客が多く行き交う松山市のアーケード街・大街道と三番町通りが交わる交差点の角地に位置する「noma-noma」。大きなみかんの看板が目印です。

「noma-noma」は、愛媛の柑橘を販売する「のま果樹園」直営のジューススタンドで、 16年前にオープンしました。
直営店という強みを活かして、その時期の旬の柑橘やその他の果物の生ジュースやスイーツを楽しむことができます。

早速注文しようとメニュー表を見てびっくり！
店頭にはものすごくたくさんのジュースメニューが貼り出されています。生ジュースだけでも、18種類！迷ってしまって、どれにしようか決められない…

悩んだ末この際気になったもの全て注文することに！！この日、取材に行ったスタッフみんなで楽しむことにしました！

まずは生ジュースから！一番人気の極早生みかんジュースをいただきます。
“極早生（ごくわせ）”というのはみかんの収穫までの生育期間を表す言葉。早い順から、極早生・早生・中生（なかて）・晩生（おくて）となっていて、今回注文した極早生は一番早く収穫されたみかんです。

そんな極早生みかんを５個も使っているという贅沢なこのジュース。程よい酸味と爽やかな香りが特徴とのことですが、飲むのが楽しみです。早速いただきます！

一口飲んだだけで口いっぱいに甘酸っぱいみかんの風味が広がります。普通に食べるよりもみかんの味を感じられるのは、私だけでしょうか…？ すっきりした口当たりでごくごく飲めちゃいます！

続いては、柿バナナミルクを注文！取材した11月はちょうど柿が旬の時期。
定番人気のバナナミルクに愛媛県産の柿をプラスしたジュースなのだそうですが、一体どんなお味なんでしょう…？

飲んですぐはバナナミルク、でも後味は柿、という不思議な味。飲めば飲むほど癖になるおいしさです！

さてここからは、スタッフも気になるジュースを注文！カメラマンの岩畑さんが頼んだのは、すだちジュース。すだちって結構酸っぱいイメージですが、ジュースではどうでしょうか？

岩畑：一口飲むと酸っぱくて一瞬びっくりしたけど、爽やかさとさらさらとした飲み口で、どんどん進むジュースでした。
疲れが溜まった時などに飲むと、クエン酸の力で元気になれそう！旅行客の方や、ちょっと歩き疲れたな〜という方などにもおすすめです。

一緒に同行してくれていた、ライター研修中の紅谷さんも気になる柿ジュースを注文！
なんでもメニューに書かれていた「風邪を防ぐ効果が期待できる」という一言で決めたとのこと。そのお味は…？

紅谷：おいしいです！初めて柿ジュースを飲んだんですが、とても飲みやすいし、風邪予防によさそうです。

実はこのジュースに使われている柿は、八幡浜市産の富士柿という品種のもので、富士のような形が特徴の渋柿。大きいけど、可愛らしい形をしていますよね。
渋抜きをして出荷されているので、熟すと濃厚な食感と甘味が楽しめるそうですよ。

生ジュースの他にもまだまだメニューが！お気に入りの果物は買って帰ることも

生ジュースだけでも十分すぎるほど果物の美味しさを知ることができましたが、まだまだ終わりません！

生ジュースだけでなく、フルーツパフェメニューも楽しめるそうなので、そちらも注文。
愛媛のみかんをふんだんに使った、愛媛みかんパフェを食べてみたいと思います！

愛媛みかんパフェは、みかんソフトにみかんゼリー、みかん２個分のトッピングと、まさにみかんづくしなパフェ。みかんにたっぷりソフトクリームをつけて、いただきます！

みかんの甘酸っぱさとバニラソフトクリームの甘さが絶妙にマッチしてとてもおいしい！食べ進めていくうちにみかんのソフトクリームとみかんゼリーが出てきて、また別の味と食感が訪れて、最後まで楽しめます。

最後に、これからの冬の季節にぴったりなホット極早生みかんで〆。温かいみかんジュースを飲むのは初めてです。

温めたことで酸味が少し抜け、甘味が強くなり、おいしい！みかんの果肉も入っているので、つぶつぶした食感も楽しめます。ホッと一息つくのにぴったりです。

ジューススタンド横には、新鮮なみかんや果物、みかんの加工品が購入できる「のま果樹園」直営店があります。
生ジュースやスイーツを楽しんだ後に、もっと柑橘を楽しんでみたい方や誰かに果物を送りたい方にぜひおすすめ。１個から購入可能なので、果物を気軽に楽しむことができます。

メジャーなものからマイナーなものまで揃う！こだわりの品揃え

「noma-noma」の柑橘のおいしさやこだわりについて、店長の佐藤名保子さんにお話を伺います。

眞弓：こちらのお店をオープンしたきっかけはなんですか？

佐藤さん：元々、のま果樹園が柑橘を専門に扱っている会社なんですが、実際のものを見たり食べてもらったり、手に取ってもらいたいという意味でここのお店がオープンしました。

眞弓：実際に体験してもらって、柑橘の魅力をお客様に伝えているんですね。
「noma-noma」さんのInstagramも拝見させていただいたのですが、イベントの実施などにもとても力を入れていますよね。

佐藤さん：そうですね。やるとなったら、とことんやるという（笑）。
11月３日のみかんの日や６月30日の創業祭には皆さんがびっくりするようなお得なイベントを開催させていただいています。

眞弓：「みかん専門店」とのことですが、柑橘にかけるこだわりや想いをお聞かせください。

佐藤さん：やっぱり旬のものはおさえておきたいなというのがあるので、そういったものは必ず揃えておくようにしています。
あとはマイナーと言ったらあれなんですが、あまりお店などでは出回っていない品種なども店頭でご紹介しています。

眞弓：例えば、どんな品種が並ぶんですか？

佐藤さん：媛小春ってご存知ですか？愛媛県のブランド柑橘で、黄色くて表面の皮に少しシワがあるのが特徴です。２月に旬を迎える品種なんですが、結構レアな柑橘なんです。でも知っている方は知っているんです。
お客様からお問合せいただいた時に、「ありますよ！」と言えるようにできるだけ多くの品種をご用意するようにしています。

毎年の作柄にもよりますが、こちらの店舗では年間30〜40の品種の柑橘をご用意しているとのこと。さまざまな品種を揃えることができるのは、みかん専門店だからこそできることですよね。
特に全国で名高い愛媛オリジナル品種「愛媛果試第28号」、別名「媛まどんな」ももちろん揃っています。

眞弓：12月に人気になってくるのは、やはり媛まどんなですよね。改めて特徴を教えていただいてもよろしいでしょうか？

佐藤さん：そうですね。媛まどんなは他の柑橘と比べて、丸い球体のような形をしています。カットして果肉を食べてもらうと、ぷるっとしたゼリーのような食感で他の柑橘にはない柔らかさが特徴になりますね。

眞弓：私も食べたことがありますが、本当にぷるっとした上品な甘さがいいですよね！

佐藤さん：ジューススタンドの方でも、12月ごろになると媛まどんなの100%ジュースやパフェも出てくるので、そちらもぜひお試しください。

眞弓：高級柑橘をジュースやパフェに！？それはすごく楽しみです！！

よりおいしい食べ方を知ってほしい愛媛の柑橘の魅力を発信に挑戦！

眞弓：「noma-noma」さんが今後挑戦していきたいことなどあれば教えていただけますか？

佐藤さん：実は愛媛のみかん農家さんもだんだん減ってきていて、栽培環境も厳しくて、農家さんたちが大変な想いをされているので、みなさんが作った柑橘を少しでもイメージアップじゃないですけれど、いろいろな方においしさを知っていただけたらと思っているので、このお店から愛媛の柑橘の魅力を発信できればと思っています。

眞弓：愛媛の柑橘は種類が多い分、食べ方などもそれぞれ違いますもんね。

佐藤さん：おいしくないと思っていたけど、実は旬じゃなかったからおいしくなかったんだ、と気付かれる方とかもいらっしゃるので、おいしい時期においしい食べ方をしていただけるように、食べたり、人に贈ったりする時にはこの時期がいいよというご案内をしながら、柑橘の楽しみ方を伝えたいと思っています。

「noma-noma」へ行けば、さまざまな柑橘の楽しみ方を教えてもらえる、というのは、お店へ訪れる方にとってはとても安心できますよね。

最後に、佐藤さんにとって、“まじめ”とは何か、伺いました。

佐藤さん：正直生きていくことかなって思います。お店で接客する時も自分の普段の行いも含めて、悪いこともいいことも、包み隠さずにそれをちゃんと受け止めながら、１歩ずつ進んでいくというのが、“まじめ”なんじゃないかなと思っています。

佐藤さん、そして「noma-noma」の真っ直ぐな想いがあるからこそ、ひとつひとつまごころがこもった柑橘を楽しめるお店として長く続いているのだと思います。
旬の愛媛みかんを楽しむなら、ぜひ「みかん専門店　noma-noma」へ足を運んでみてはいかがでしょうか？