変わらぬおいしさを届ける!うどんと釜めしのお店

大黒屋 道後店

道後エリアにあるうどんと釜めしのお店「大黒屋」。

観光客から大人気のお店を徹底調査します!

ライターの眞弓莉沙子です!
以前、愛媛県屈指の観光地・道後の商店街にあるカフェ「道後の町屋」を紹介しましたが、道後にはまだまだ魅力あるお店がたくさんあります。
今回は道後の中心地から歩いて約7分の場所にある、うどんと釜めしのお店「大黒屋 道後店」を紹介します!

★「道後の町屋」の記事はこちら>>

今回は、まじめしライター研修生の山本さんと一緒に取材へ。2人で料理を目一杯楽しむため、いざ入店です!

訪れてまず驚くのは、この立派なお店構え!時代を感じさせる迫力満点な建物に、料理への期待も高まります。
1階はテーブル席と座敷席。2階はすべて座敷席で、宴会などでの利用もできるそうです。

1977年に創業した「大黒屋」。道後店の他に、松山市の中心部である本町にも店舗があります。本町店が最初に開店し、道後店は2店舗目に開店したお店だそう。
この日はランチタイムを過ぎてから取材に伺ったのですが、「大黒屋」のうどんや釜めしを求め、お客様が次々と来店。ご予約のお客様もいて、賑わいを見せています。観光地が近いとあって、特に長期休みなどは、国内外から観光客のお客様が来店することが多いそうです。
そんな大盛況の「大黒屋 道後店」。今回は店長の宇都宮裕司さんにお話を伺います。

メニュー表を開くと、そのメニュー数の豊富さに驚きます。たくさんのメニューがある中で、人気の商品は一体なんなのでしょうか?

眞弓:今回はうどんや釜めしをいただきたいと考えているのですが、お店の人気メニューを教えていただけますか?

宇都宮さん:うどんメニューでよく出るのは、上に天ぷらがのっている、「特上大黒うどん」です。寒い時期には恵比寿うどんがよく出ますね。

恵比寿うどんは、鶏肉とたっぷりの野菜を玉子でとじた温かいうどん。これからの季節にはぴったりです。
釜めしは、県産の鯛を使用した「鯛釜めし」が人気とのこと。お客様に出来立てを楽しんでいただくため、注文を受けてから炊き始めるので20〜30分ほど時間がかかるそうですが、待った分おいしい釜めしがいただけるのであれば、待つのも全然苦ではありません!事前に電話予約をしておくことも可能だそうです。

お店人気のうどん&釜めしを実食!

さて、ここからは、人気メニューの特上大黒うどんと鯛釜めしの食レポを山本さんにお願いしたいと思います!

はじめまして!まじめし研修中ライター・和食大好き山本がお伝えします!

まずは、大黒屋の人気メニュー「特上大黒うどん」をいただきます!

錦糸卵がトッピングされているのが特徴的!元々は大黒屋のまかないメニューとして食べられていたのが、こちらのうどん。スタッフの方たちの間で美味しいと人気が出たことから、メニューになったそうです。

大きなエビに、なす、カボチャの天ぷら。そして、錦糸卵のほかに、海苔やネギ、大根おろしなどがトッピングされた具沢山のうどん。どこから食べようかとワクワク!

まずは錦糸卵と海苔を混ぜてうどんを一口。程よい甘さのお汁と麺が絡み合い、絶妙なバランスでマッチしています。
食べ進めると、ゴマや生姜がトッピングされていたことに気づき、味のいいアクセントになっているなと感じました。一口食べると、また新たな味に出会う、視覚では気づけなかったものを味覚で味わうことで発見できる楽しさ。そして大根おろしや天かすなど混ぜて食べることで、食感や味わいが少しずつ変わっていく楽しさを感じました。

そして、うどんの上にドーンと乗った天ぷら。一口食べてみると、サクッといい音が!
サクサクの衣に包まれた大きなエビは食べ応え満点!
このサクサク食感に秘密があるそうで、長時間サクサクの食感を保てるよう、衣の配合には特にこだわられているそうです。
お汁に絡めて食べるのも最高ですよね。

続いてこちら、「鯛釜めし」をいただきます!

ふたを開けると、美しい鯛の切り身が!
炊きたてのご飯とお出汁の優しい香りに誘われて、さっそくいただきます!

お出汁が効いているのに、鯛の旨味がしっかり感じられ、食べ進めるごとに虜になる一品。ふっくらした鯛と、口いっぱいに広がるお出汁の香りが幸せな気分にさせてくれました。
鯛の身がふっくらとしているのは、釜飯を炊く途中で鯛の身をいれているからだそう。おいしさには秘密が詰まっているのですね!

二品ともおいしさの中に優しさが感じられ、心が温かくなりました。隠されたこだわりに、いつの間にか虜になってしまう。また、食べに行きたいです。

秋の味覚満載!季節限定メニューもいただきます!

「大黒屋」では、季節によって旬の食材を楽しめるメニューもたくさんあります。
なんと、今回は秋の新作メニューである松茸釜めしと土瓶蒸しもいただけることに!ここからは山本さんからバトンタッチして、眞弓がいただきます。

まずは松茸釜めしから。釜めしの蓋をあけるとふわっと松茸の香りが鼻をくすぐります。
鯛出汁で炊かれたごはんの上には、松山名物の油揚げ「松山あげ」とたくさんの松茸が。出来立てあつあつのうちにいただきます!

食べた瞬間、松茸の風味が口いっぱいに広がります。お出汁の染みた「松山あげ」もアクセントになっておいしい!

続いては、一品料理の土瓶蒸し。実は私、恥ずかしながら土瓶蒸しは初体験。どんなお味なんでしょう・・・。

「大黒屋」の土瓶蒸しは、松茸、しめじ、にんじん、鶏肉、海老、鯛などたくさんの具材入っているのが特徴。まずは、小鉢にお出汁をそそいで、すだちを絞っていただきます。

優しいお出汁が体に染みます。中に入っている具材も出汁が染みていて、おいしい!秋をたくさん感じられる土瓶蒸し。メインメニューにプラスするのにちょうどいい一品です。

うどんは麺の幅を毎日測るお客様に変わらぬ味を提供し続ける「大黒屋」

眞弓:「大黒屋 道後店」さんが、今後挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください。

宇都宮さん:独自のおうどんとか、一品メニューとかもあるので。ご家庭にはないようなお料理を出していきたいなと思っています。観光客の方が多いので、一品料理を頼まれて、お酒も楽しんでいただけたらと思います。

観光地が近いからこそ、非日常を味わいに来るお客様は多いはず。一品メニューも季節ごとに変わるため、いつ来ても楽しんでいただけるメニューが揃っています。
最後に、「大黒屋」にとって“まじめ”とは何か、伺いました。

眞弓:「大黒屋」さんにとって、“まじめ”とはなんでしょうか?

宇都宮さん:やっぱり、おうどんや釜めしなどお料理を作る上で決められた分量があるのですが、おうどんひとつでも、麺の太さも毎日測って基準に沿った幅にしています。
あと、出汁は寸胴鍋に入っているんですが、出汁が減ってくるにつれて味が濃くなってくるんですよ。出来立ての味を調整しながらお料理を提供しています。なので、朝一の味を確認して、濃ければ調整したり。 “まじめ”ってそういうことかな。

きちんと基準に合わせてうどんや釜めしを作っているという「大黒屋」。釜めしももちろんですが、うどんもこだわりを持って提供しています。
うどんを打つ人であれば一度は聞いたことがあるという「土三寒六常五杯」。
これは、四季による温度や湿度の変化に応じた塩や水の加減を表現した古くからの口伝だそうで、その言葉通り「大黒屋」でも日々の気温や湿度によって、塩や水の加減を変えているそう。

変わらぬおいしい味をお客様へ届けたいという想いから、季節の変化にも対応しながら、基準を守り続ける「大黒屋」。
愛媛・道後へお越しの際は、「大黒屋」のうどんや釜めしをぜひ一度ご賞味ください。

大黒屋 道後店

愛媛県松山市道後喜多町8-21

電話番号:089-925-5005

営業時間:11:00〜21:00(L.O. 20:30)※酒(アルコール)類の提供は11:00~20:30迄

定休日:水曜日(祝日は営業)

記事をシェアする

その他の #和食

Page TOP