芸術的なビジュアルの本格カレー

櫻2(さくらさくら)

インスタ映え抜群のアーティスティックなカレーと

一緒に味わう愛に溢れた景色

こんにちは!まじめしライターの岩畑です。
私事ではありますが、年に数回、カレーを無性に食べたくなることがあります。2024年も例年通りやってきました!カレーの気分(笑)。
インスタグラムで愛媛県のカレーを食べられるお店を漁る中で発見したのが、見た目がアーティスティックすぎるカレー。これは自分の目で確かめたい!そう思い、やって来たのは愛媛県西条市の「櫻2(さくらさくら)」です。

お店は山の麓にあり、駐車場の周辺にはたくさんの木々で覆われていました。
車を出た瞬間に聞こえてきた、「メェ〜〜〜」という鳴き声…。え?近くに動物がいるの?と思いながら、お店に入る前にちょっと散策。鳴き声のする方へ歩いてみると、店主に会う前に出会ったのはヤギ!

近づくと、私たちの方へ歩み寄ってくれる二頭のヤギ。かわいい〜!
母親のサクちゃんと、娘のハナちゃんだそうです。

駐車場からお店に向かう道には、櫻の木のトンネルもありました。取材に伺ったのは1月末。この記事が出る頃にはもっと咲いているかも!

この粋な計らいにテンションも上がりますよね。ワクワクしながら入店!

土間には櫻2の大きなサインプレートがあり、さらに中に入ると、広々としたカフェスペースが出迎えてくれます。どの席に座っても大きな窓から外を楽しめるのもイイ!

アートとカレーが融合!?

きっと、暖かくなったら窓から見える景色も変わってくるんだろうな…。なんて思いながら、まずはメニューをチェック。

これこれ!私がインスタグラムで見たのはこれですよ!どのカレーも美味しそうなのはもちろんのこと、見た目がアーティステック!どれも気になるところですが今回は「ミックスカレー」と「なでしこカレー」を注文しました。
カレーを楽しみに待っていると、最初にやってきたのは食前酒とドライトマト。

可愛らしい器に盛られています。

食前酒のぶどうジュースをいただきながら、ドライトマトを。トマトの甘みがぎゅっと凝縮されていて、ソフトグミのような食感で美味しい〜。
と、そこへやってきました!まずはエビフライがどーーーーんと乗った「ミックスカレー」。

見た目が破壊力抜群のカレーは芸術作品のよう。この堂々とそびえ立つエビフライからいただきます!

サクサクに揚がったエビフライにカレーをたっぷりつけて、豪快に食べる幸せ。子供から大人までが大好きであろうこの組み合わせは最高すぎます!
肉厚なカツもさっくり・ジューシーで間違いない美味しさ。

マイルドな味わいの中にも、スパイシーなカレーも美味しい。刺激は少なめなので年代問わず好まれそう!自家製のお米も美味しい。野菜はシーズン中はほぼ西条市のものを使用しているそうです。美しいビジュアルのカレーは素材にまでこだわりが感じられます。

お次は「なでしこカレー」を。

ご覧ください。こちらもアーティスティックな作品、もといカレー。グルグルに渦巻いているのはフライドポテトなんですよ!こんな形状初めて見ました。
サクサク・カリカリのポテトを崩すと現れるのがキムチと納豆。きゅうりとトマトのトッピングにもびっくりしましたが、キムチと納豆はカレーと合うのでしょうか…今までにない組み合わせに若干ドキドキしながらいただきます。

まずは言わせてください。めっちゃ美味しい!
納豆のネバネバとキムチの酸味と甘味、カレーの旨みが口の中で上手い具合に重なり合って美味しいんです!納豆のネバネバや臭いが強いんじゃない?と思ったりもしたのですが、お互い特徴をマイルドにしながら美味しさに変化させる。
すみません。初めての経験すぎて上手く言葉にできません。言いたいことは一つ、みんな食べて!ということ。
きゅうりとトマトも水々しさがカレーとの相性抜群で美味しい。芸術的な見た目をしたカレーは味も一級品でした!

最後にセットのデザート・フルーツヨーグルトで口の中をさっぱりと。
食前酒と前菜、カレー、デザートのフルコースでお腹いっぱい…なんですが、メニューを見て気になっていた、お店イチオシの「長芋ジュース」もいただきます。

なんだか驚いてばっかりですが(笑)。長芋のすっきりとした味とハチミツの甘さがクセになる一杯。ハチミツは西条市にある「石鎚養蜂」のものを使用しているそうです。

メニューも器も建物も最高を提供

どのメニューも見た目・味ともに抜群の櫻2。佐山健治さんにお店のいろんなことを聞いてみます。

岩畑:お店がオープンしたのはいつ頃ですか?

佐山さん:お店自体は2000年にオープンしたんよ。最初は妻がこの場所でカレーをメインとしたカフェを始めて、自分が2013年から手伝うようになり、今では妻がカレーを自分がスイーツを担当しとるん。

岩畑:お二人で分担されているんですね。カレーはオープン当初から芸術的な見た目だったのですか?

佐山さん:妻がお店を切り盛りしていた頃は、エビカレーとカツカレーとイカトマカレーの3種やったけど、自分が入ってからその他のカレーも作り始めたん。
ちょうどその頃、東京のお店で食べたサラダに揚げたさつまいもが刺さっているのを見て、櫻2のトッピングも上を向くようにしよう!と思ったんよね。このカレーを食べてくれる皆さんに対して、「上に上にいこう!」という願いを込めてるんよ。

言われてみると、どのカレーのトッピングも上へ上へと向いていています。ポジティブな願いも込められていることを知り、ほっこりとした気持ちになりました。

岩畑:食器も一つひとつ違っていて、面白いですね。

佐山さん:スペインのアーティスト・ラファエルナバスさんと、日本のアーティスト・丁子恵美さんなど、10名ほどの作家さんの器を使ってる。うちにあるのは全部デザインや色が違うから、お客さんのイメージに合わせて自分が選んで出しよるんよ。
時々、「これって、私に合わせてくれてるんですか?」とお客さんに聞かれることもあったりね。洋服とかその人の雰囲気に合わせてるから、気がつく人は気がつくんよね。

岩畑:どんな食器をチョイスしてもらえるのか、楽しみですね!お店もくつろげる空間になっていて、とても居心地がいいです。

佐山さん:今治市にある、タオル美術館を設計した人が櫻2も設計してくれたんよ。お客さんにも、いい空間だねって言ってもらえるし、嬉しいよね。
建物がいいから、ミュージシャンの方にも喜ばれるんよ。以前、自分の同級生が集まってプチ同窓会を開いたんだけど、トイピアノの演奏会をしたら綺麗な音が楽しめてね。良かったよ〜。

不定期でライブなどのイベントも開催しているそうです。櫻2のインスタライブで急遽決まることもあるので、ぜひインスタグラムをフォローしてチェックしてくださいね!

お客さんに楽しんでもらうための愛

店名の「櫻2」。掲載上、櫻2となっていますが、「掛ける2」ではなくて「二乗」なんです。店名についても聞いてみましょう。

岩畑:店名に二乗を使っているのが珍しいなと感じました。

佐山さん:日本人って櫻が大好きなんよね。敷地内には夏前には紫陽花、夏頃にはキバナコスモスが咲き始めて、秋には彼岸花が咲くように植えて、お客さんに四季折々の美しさを楽しんでもらえるようにしてるんだけど、櫻だけは別格。ここに来るお客さんも妻やその家族もみんな櫻が好き。だから櫻の二乗にしたん。
櫻が咲いたらみんな笑顔になるでしょ。二倍じゃ足りないから二乗!それで「櫻2」という名前になったんよ。

確かに、私も櫻が咲くと気持ちが上がります。日本人のDNAに組み込まれているとしか思えない櫻愛を佐山さんは店名にしたんですね。
私たちが取材に伺った1月末は残念ながら木も花も休眠していましたが、春には櫻が咲き乱れ、新緑の季節には青々とした景色に包まれるそうです。そこから秋までは佐山さんが植えた花が次々と咲き、季節の移り変わりを楽しめるそうです。
お店の手前側の敷地だけでなく、裏側の敷地も絶賛植樹中とのこと。近い将来、西条市の観光スポットになるんじゃないか?!と今からワクワクしちゃいます!

岩畑:最後に佐山さんにとって“まじめ”とはなんでしょうか。

佐山さん:やっぱり、その人にどこまでの愛を持って接することができるかやね。何をするにも愛がないとできないからね。まじめ=愛。それしかないかな。

櫻2で提供されるメニュー、食事が盛られた器選び、そして敷地一帯を美しく彩り続ける佐山さん。そこには、お店に訪れるお客さんへの愛があるからこそ、継続できるのかな。と感じました。ぜひ佐山さんの愛をお店で感じてください!

櫻の季節のお写真を提供いただいたので、皆様にもお届けしますね。

 

櫻2(さくらさくら)

愛媛県西条市上市乙8

営業時間:11:30〜16:30(要予約)

定休日:月・火曜日

Instagram

記事をシェアする

その他の #カレー

Page TOP