chocolaterie tsumugi
愛媛県食材を使用することにこだわったチョコレート専門店。
愛媛の魅力を伝えたいという想いが詰まったお店を取材!
スイーツの中で特に好きなのはチョコレート!ライターの眞弓莉沙子です!
今回は、松山市に愛媛を感じられるチョコレート専門店があると聞きつけ、ぜひ食べてみたい!と思い、取材に行ってきました。
やってきたのは、地元の方はもちろん、観光客でも賑わうアーケード商店街・大街道から一本入った場所にある「chocolaterie tsumugi(ショコラトリー ツムギ)」さん。
ターコイズブルーが目を引く外観から、上品さを感じます。店内は魅力的なスイーツがずらり。焼き菓子やジェラートなどが並んでいます。
chocolaterie tsumugiの定番商品とカフェメニューを実食!
ツムギさんの人気商品は、こちらのショコラン。
チョコバタークリームをチョコサブレでサンドした7種(取材時)のバタークリームサンドで、中央にはガナッシュや抹茶や塩、栗など県産食材が入っています。
今回は、その中から「ハイカカオ」「塩キャラメルアーモンド」「抹茶」を食べてみました。
一番人気のハイカカオは、チョコレートクリームのなめらかさと高品質のチョコレートを使用したガナッシュが相性抜群。
塩キャラメルアーモンドは佐田岬産の黒め塩の塩気がクリームの甘さを引き立てています。キャラメリゼされたアーモンドが入っているので、食感も楽しめます。
抹茶は、抹茶チョコレートクリームの中に餡子と求肥が。和と洋の絶妙な組み合わせがクセになります。
お土産や自分へのご褒美にもぴったりなスイーツが購入できるんですが、実はカフェも併設されていて、お店の中でもスイーツを楽しむことができるんです。
お店の一歩奥へ進むと、シックなカウンター席が見えてきました。スイーツのお店でカウンター席?と思いましたが、この後その理由がわかります。早速、カフェメニューも食べてみたいと思います!
今回は、人気メニューの「シュプリーズ」と期間限定の「季節のデザート」を注文してみました。
まずは、シュプリーズから。注文して出てきたのはチョコレートでのクランブルで支えられた、チョコレートの球体。そのまま食べるのかな?と思いきやそうではありません。なんと、仕上げに店員さんがカウンターでフランベをしてくれるんです!
フランス語で「驚き」を意味する“シュプリーズ”がメニュー名だけあって、青い炎がチョコレートから立ち上る様には目を見張るものがあります。
実はカフェスペースは、メニューにさらにワンアクションを加えて、お客さまに驚きを楽しんでもらいたいという想いから、座席はカウンターにして目の前でスイーツの完成を見られるような作りにしているそう。目で見て楽しい演出があるのも素敵ですよね。
熱でチョコレートが溶けていって、中からジェラートやフルーツ出てきました!
お味が気になるので、早速いただきます!
中にはピスタチオのジェラート、いちごとブルーベリー、キャラメルソース、パリパリ食感のフランボワーズのチュイール、いちごミルクのジェラート、いちごソースと思った以上にたくさん入っています。
チョコレートの球体が溶け出すことによって、それらが混ざり合わさって完成するスイーツなので、いろんな食感を味わってもらいたいとのことでさまざまな食材を入れているそうです。
フランベで使用したフランボワーズのブランデーに少し浸して食べるとさらに大人な風味に。お酒が好きな方にはたまらないスイーツになっています。
お酒が苦手な方やお子様には、フランベの代わりにホットチョコレートをかけてもらえます。フランベとは違い、熱いチョコレートでゆっくり溶けていく演出を楽しむことができるそうです。
続いては、期間限定 季節のデザート!季節ごとに内容を変えて提供しているそうで、今回取材した時は抹茶のパルフェがあったので、そちらを注文!
抹茶は西予市宇和町の明芳園の茶葉を使用。抹茶のジェラートとクリームがメインとなっていて、ところどころにチョコレートの要素が入っているので、抹茶とチョコレートの組み合わせが楽しめるパルフェになっています。
後がけできるパッションフルーツとミルクチョコレートのソースで味を変えることができるので、最後までおいしくいただけるメニューになっています。
こちらも早速いただきます!
抹茶の香ばしさとチョコレートのほろ苦さがとてもマッチしておいしい!パッションの酸味のあるソースを加えると、さっぱりした味になって、どんどん食べ進めてしまいます。
どれもチョコレートの上品な味を堪能できるだけでなく、愛媛の食材も楽しめるおいしいメニューばかりでした!
チョコレートと愛媛食材を紡いで愛媛の魅力を伝える
おいしいスイーツを食べたあとはお店のこだわりなど、店長でシェフパティシエでもある亀田 将太さんにお話を伺います。
眞弓:どのスイーツもおいしかったです!お店はいつ頃オープンしたんでしょうか?
亀田さん:オープンは2020年の9月ですので、およそ4年前ですね。
眞弓:なぜショコラトリーをオープンすることになったんでしょうか?
亀田さん:元々この場所には、パンとケーキを売っていたお店を経営していたんですが、それを業態変更しようということで、僕が任されまして。どんな商品を販売していこうかと考えた時に、僕がチョコレート好きだったということもあって、チョコレート専門店に変更しました。
島根県出身で、製菓の道に進むため大阪へと出た亀田さん。大阪のチョコレート専門店で働いていた経験を活かして、このお店をオープンしたそうです。
眞弓:ツムギさんの特徴といえば、愛媛県産の食材をスイーツの中に取り入れていることだと思うのですが、改めてこだわりを教えていただけたらと思います。
亀田さん:全部は難しいですが、例えばフルーツを使うスイーツであれば、フルーツは極力県内産のものを取り扱うようにしています。チョコレートは、世界中の高品質なものを集めて使っているので、チョコレートの奥深さと合わせて、県内産の食材の良さを伝えられたらと考えています。
眞弓:抹茶のパルフェも西予市産抹茶を使っていましたよね。期間限定メニューは特に県内産の食材を使っているように思うのですが、他の季節はどんな食材を使っているんですか?
亀田さん:秋だったら栗、夏場は桃などを使っていますね。年間通してですと、小麦粉や卵、塩なども県内産のものを使っています。
眞弓:フルーツなどはイメージがあったんですが、小麦粉なんかも愛媛で生産されているんですね。スイーツを通して、まだ知らない愛媛の食材に出会えるなんていいですね!
亀田さん:チョコレートと県産食材を紡いで、愛媛県の良さを他県の方にも知っていただこうというのがお店のコンセプトにもなっているので、まだあまり知られていない食材などは前面に出していこうと考えています。
眞弓:チョコレートと県内産の食材を“紡ぐ”ということで、「tsumugi」という店名になっているんですね!
愛媛の良さをさらに県外へtsumugiの今後の展望
眞弓:今後、ツムギさんで挑戦してみたいことなどありましたら、教えてください。
亀田さん:やはり愛媛県の良さを知っていただきたいという想いがあるので、大阪などで1ヶ月とか短期出店をしてみたりして、もっと県外の方に知っていただけるようなことに少しずつ挑戦していたりします。
眞弓:ツムギさんのスイーツを通して、いろんな方に愛媛の魅力を知ってもらいたいですね。
最後に、亀田さんにとって”まじめ”とは何か、教えてください。
亀田さん:“まじめ”とつながるかはわかりませんが、真摯でありたいなと思っています。
お客様に対してもそうですが、食材を作ってくださっている生産者の方にも。せっかく作っていただいたものをよりよく人に届けたいと考えているので、何事にも真摯であることは大切かなと思っています。
愛媛の魅力が伝わるチョコレートスイーツを真摯に作り続けるchocolaterie tsumugi。
どのスイーツも食材にとことんこだわっていて、味だけでなく目で見て楽しいカフェメニューが揃っています。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?
chocolaterie tsumugi
愛媛県松山市二番町3丁目7-12クオリタ松山1階
電話番号:089-909-5182
営業時間:12:00〜商品がなくなり次第終了
定休日:水曜日