四国中央市で“ホンモノ”のナポリピッツァを

ピッツェリア エイゴロ 伊予三島

愛媛で唯一の「真のナポリピッツァ協会」認定店が
満を辞して提供するナポリピッツァ

ライターの眞弓莉沙子です。
その名の通り四国の中央部に位置している四国中央市に、本格的なナポリピッツァを食べられるお店があるとのことで、今回は「ピッツェリア エイゴロ 伊予三島」に取材へ行ってきました!

店内でまず目に入ったのは、店名入りの黄色い大きな窯。ピッツェリアならではの店構えです。
広々とした客席にはイタリア国旗などが飾られていて、ナポリの雰囲気を感じながらゆったりお料理を楽しめます。

店内の黒板を見ると、イタリア・ナポリにて創立され、ナポリピッツァの伝統や技術などを正しく継承することを目的に活動している団体「真のナポリピッツァ協会」から、世界で604番目に認められた認定店であると書かれています。なんと愛媛で唯一とのこと!これは期待が高まります。

ナポリ産食材をふんだんに使用!本格的ナポリピッツァを実食!

何よりまずは食べてみないと!ということで、今回はピッツァランチとパスタランチを紹介します。

まずはピッツァランチから。野菜サラダとドリンク付きのAセットを注文。ピッツァは全20種類の中から選べるのですが、ハーフ&ハーフにもできるそう。今回は、店名を冠した「エイゴロ」と「スペシャルマルゲリータ」のハーフ&ハーフをセレクトしました!

許可を得て、ピッツァを作っているところを見学させていただきました。
店主の三谷栄吾郎さんが素早く生地をのばし、具材をのせて、500℃を超える高温の窯の中で、1分半という短い時間で一気に焼き上げていきます。

焼きたてのピッツァが運ばれてきました!
それでは早速いただきます!

ナポリピッツァは、生地を楽しむピッツァとも言われていて、耳を含めて生地を美味しく食べられるよう、シンプルなメニューが多いのが特徴。

「エイゴロ」は、生ハム、リコッタチーズ、水牛のモッツアレラチーズなどが乗った、お店オリジナルのメニュー。そして、「スペシャルマルゲリータ」は、通常のマルゲリータにミニトマトがのっていて、こちらにも、水牛のモッツアレラチーズが使われています。

三谷さん曰く、お店の1番人気はマルゲリータだそうですが、「とりあえずマルゲリータ」と注文される方も多いので、そんな時はぜひスペシャルマルゲリータも食べてみてほしい!とのこと。
なんと、水牛のモッツアレラチーズは、ナポリで作られてから3日後にはお店に届けられているそう!本場の食材を新鮮な状態で食べられるなんて、贅沢この上ないです。

そして何より感動したのは、生地!中心部分は薄いにもかかわらず、食べ応えのあるモチモチさ。素材の味を生かした具材たちとも合わさり、おいしすぎて1人で1枚ペロリと食べられます。

続いては、パスタランチ。こちらは、Cセットを注文。
パスタは3種類から選べるのですが、今回は“本日のパスタ”をセレクト。この日は「海老と小柱の軽いトマトソース」。“軽い”というのがポイントです。

実は今回、まじめしライター研修生の塩原さんが取材に同行してくれました。パスタの食レポは、塩原さんにお任せしようと思います!そのお味はどうですか…??

塩原さん:すごくおいしいです!
“軽め”のトマトソースということで、さっぱり食べられつつ、濃厚さもありました。ズッキーニの食感も楽しめてよかったです。トマトも炒めてあったのもあって、甘味が増して、おいしかったです!

魚介を使ったパスタの場合、トマトソースを強くしてしまうと魚介の風味が負けてしまうので、少し控えめなトマトソースを出すことが多いそう。オイルソースにも近い、さっぱりとした味わいと魚介の濃厚な味わいが絶妙に合わさって、おいしくいただけます!

四国中央市に“ホンモノ”のナポリピッツァを。

改めて、店主の三谷栄吾郎さんにお話を伺います。

眞弓:お店がオープンしたのは、2015年6月ということで、先日お店が9周年を迎えたそうですが、オープンしたきっかけを教えてください。

三谷さん:飲食の専門学校を出て、飲食業界で働いていたんですが、最終的には自分のお店を出すというのが目標でした。実家がある四国中央市でどんなお店を出そうかと考えた時に、薪窯で焼くナポリピッツアのお店はあまり見かけないことに気づいて、これはいいかなと思って始めました。
でも、あとから知ったんですが、実は四国中央市では、僕より先に2店舗のナポリピッツァのお店があったんですけど(笑)。なので、県内では珍しい方ではないかもしれません。

眞弓:そうなんですね(笑)
でも、真のナポリピッツァ協会 認定店という点においては、こちらのお店が愛媛初の店舗ですよね?

三谷さん:愛媛の中ではうちのお店だけですね。四国では5店舗認定されています。
技術や知識など伝統にならった作り方で作っているか、また、イタリアで作られた食材や器具をきちんと使っているかなどを日本支部の方に審査していただいて、そこを通過したらイタリアにある本部の方に審査してもらい、認定していただけます。

お店の外観と店内には、認定された証として、協会から送られる看板が掲げられています。
厳正な審査を経て認定店となったお店のこだわりとは一体…?

眞弓:お店を営業する上でのこだわりを伺ってもよろしいでしょうか?

三谷さん:真のナポリピッツァ協会に加盟しているので、協会の規約に基づいた伝統的なナポリピッツァを田舎で広めたいという想いから、“四国中央市にホンモノを”というコンセプトでお店を営業しています。なので、お水とバジル以外のピッツァの材料は全部イタリアから仕入れたりと、本物のピッツァをお客様に楽しんでもらえるようこだわっています。

眞弓:全部イタリアから!本格的なピッツァが楽しめるということで、お客様の反応はいかがですか?

三谷さん:僕が思うに、実はナポリピッツァというジャンルは、まだ確立されていないんじゃないかなと思っているんですよ。「ピッツァ」の中でも、地域によって作り方や出来上がりが違うんですが、その中でもうちはナポリピッツアに特化したお店であるということを広めたいですね。協会に加盟しているのも、そのためなので。

眞弓:「ピザ」と「ピッツァ」では、全くの別物ですよね。お店でナポリピッツァを食べることが、文化や伝統を知るきっかけにもなるので、まずはみなさんに食べてみてもらいたいですね。

目標は常に高い平均点の料理を出し続けること

眞弓:“ホンモノ”のナポリピッツァを届けつづけるピッツェリア エイゴロさんですが、今後挑戦してみたいことなど、展望を教えていただけたらと思います。

三谷さん:他店舗展開しようかとか、他のカテゴリの料理を入れてみようかということとはないんですよ。ただ、高い平均点のものを出し続ける、というのが目標ですね。なかなか難しいんですけど。
特にピッツァは、発酵の状況や窯の温度などがその日の天候によって、焼き上がりが変わってくるので、いつでも100点を出すというのは無理なんです。なので、その平均点を高く出し続ける。そして、リピートしてくれるお客様が増えて、長く営業することができる、というのが目標です。

日々変わる料理の質をいかに高いレベルで保つか。それは高い技術を持つ三谷さんだからこそ掲げることのできる目標のように思います。

眞弓:最後に、三谷さんにとって“まじめ”とは何かを教えてください。

三谷さん:手を抜かないことですね。さっきも言ったように、料理のクオリティを高いレベルで出さないといけないので、どこかで手を抜いてしまうと平均点が下がってくるので、常に手を抜かないということを継続することですね。

 “ホンモノ”のナポリピッツァを田舎で広めたいという想いのもと、本格的なナポリピッツァを届けている裏では、妥協をせず高い質の料理を出し続けるという三谷さんの努力がありました。
四国中央市へお越しの際は、ぜひ本場の味を楽しめるピッツェリア エイゴロ 伊予三島へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

ピッツェリア エイゴロ 伊予三島

愛媛県四国中央市三島金子2-3-16
電話番号:0896-28-1170
営業時間:11:30〜15:00(L.O.14:00)/17:30〜22:00(L.O.21:00)
定休日:月・火曜日

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