老舗割烹で出会った宇和島の郷土料理

ほづみ亭

地域内外の方から愛される老舗割烹料理店の魅力を取材!

海鮮大好きまじめしライターの堀内ゆかです!今回は、愛媛県の南に位置する宇和島市を訪れました。伊達家ゆかりの城下町で、真珠や鯛など海の恵みを活かした豊かな食文化や、四国を代表する夏祭りのひとつである牛鬼まつりの開催など、ローカルな魅力に溢れています。

今回は、そんな宇和島にある知る人ぞ知る名店「ほづみ亭」を取材させていただきました。

宇和島商店街のすぐそば、J R宇和島駅から徒歩5分のアクセス良好な立地にあるほづみ亭は、お客様の喜ぶ顔を大切にする、地域内外の人から愛されている老舗割烹料理店でした。

温かく迎えてくれる老舗の割烹料理店

お店の暖簾をくぐると、まず先に目に入ったのはカウンターに並ぶ美味しそうな料理の数々と、お店の方の笑顔。温かく迎えてくださり、今までどんな芸能人が来店されたかなどをお話ししてくださりました。

店内を見ていると、お客様がお店の方に「おかあさん、元気だった?」と声をかけている場面に遭遇しました。仲良さそうにお客様とお話しされている様子を見て、ほっこりとした気持ちに。

温かい雰囲気を感じながら、早速店主である石丸さんにお話しを伺いました。

堀内:老舗の割烹料理店ということで、ほづみ亭の歴史を教えてください。

石丸さん:旅館業と飲食業に携わっておおよそ110年くらいになります。旅館から割烹料理店に転換してからは49年になります。いきなり転換するのではなく、最初はカウンターだけで飲食を提供していました。少しずつ改装していき、徐々に今の形にシフトしていきました。

堀内:最初旅館として創業されたとのことなんですが、旅館から割烹料理店に転換したきっかけはあったんですか?

石丸さん:旅館を利用するお客様が少なくなっていったという経緯がありました。

お客様の少なさに頭を抱えたことがあるほづみ亭ですが、飲食業に転換された今、食べログで706件のレビュー数と3.5という高評価を獲得しています。実は3.5を超える評価は、全国に掲載されている店舗の中で約3%前後しかないそう。食べログ「居酒屋百名店2021・2024」に選出されているほづみ亭。多くのお客様に支持される魅力についてお聞きしました!

堀内:他のお店とは違う料理のこだわりなどはあったりしますか?

石丸さん:使用する出汁にこだわっています。一般的にはカツオ出汁が多い中、淡白な鯛を引き立てるために、別の魚を使用したあっさりとした秘伝の出汁を使用しています。

堀内:そうなんですね!秘伝の出汁、、、気になります。出汁以外のこだわりもあったりしますか?

石丸さん:お店にあるいけすに、宇和島の市場から魚を卸してもらっているので、新鮮な魚を提供することができます。

堀内:魅力的です!宇和島は鯛の養殖が盛んですよね。

石丸さん:はい。ほづみ亭でも養殖の鯛を使用しています。天然は美味しいけれど個体差があるので、実際に食べてみないと味がわからなかったりするんです。その点養殖は安定しているので、安心して提供できます。

堀内:老舗の割烹料理店ということで、ずっと変わらない味はありますか?

石丸さん:ずっと変わらないものあるけれど、お客さんが喜んでくれるならとその都度メニューを工夫しています。

堀内:今後の展望はありますか?

石丸さん:今後は松山にも店舗を出したいと考えています。物価高で、お米をはじめとして卵や魚も値が上がり、心苦しいけれど料理の値段も上げざるを得ない状況です。今は生き残っていかなきゃという気持ちで踏ん張っています。そしていずれは自分の子どもたちに、お店を渡したいと考えています。

宇和島を代表する郷土料理を実食!

沢山お話を伺った後は、宇和島を代表する郷土料理3品をいただきました!

まずは、鯛そうめんをいただきました。見た目のインパクトにびっくり!鯛が丸々1匹使われていて、まさにお祝いの席にぴったりな贅沢なそうめんでした。

甘辛く煮付けた鯛の身はふっくらとしていて、なめらかな麺との食感のバランスが絶妙。甘いつゆもマッチしてするする食べられるので、連日の猛暑で疲れた身体も回復!種類豊富な薬味で、味変を楽しみつつ、最後まで美味しくいただきました。

続いては、太刀魚ちりめん丼。こちらも豪快な絵面に思わず目が奪われました!豪快な見た目の料理は「太刀魚巻(たちうおまき)」。宇和島の郷土料理です。調理が難しい魚を竹に巻きつけて食べていたのが始まりだそう。お祭り料理として親しまれていた料理だと石丸さんに教えていただきました。

太刀魚を3枚におろして竹に巻いて焼いており、お箸で竹から外してから頂きます。「お〜!長い〜!」と、食べる前から楽しめました!炭火で焼くことで引き出された太刀魚の旨みとタレがマッチして、太刀魚は塩焼き派の私でしたが、とっても美味しくてパクパク食べ進めちゃいました。

アクセントに付属の山椒をかけると、さらに美味しくいただけました。

最後は、宇和島の郷土料理の代表格、宇和島鯛めし!ほづみ亭のこだわりは、インタビュー中に教えてくださった秘伝の出汁です。

食べ方は、鯛の刺身と秘伝の出汁と卵を軽く混ぜ合わせます。注いだご飯の上にまずは刺身をのせ、タレを少しずつご飯にかけます。豪快に口に運んで食べるのが、宇和島鯛めしの食べ方だそう。

プリッとコリッとした新鮮な鯛の刺身と、ほづみ亭秘伝の出汁の相性が抜群!さすが考えて作られた出汁でした。

お客様の喜ぶ顔がみたいという想い

堀内:最後に石丸さんにとってのまじめとは?

石丸さん:お客様が喜んでいただけるお店作りを大切にしています。お客様のことを考えながらメニューも変えたりして、工夫を重ねています。

インタビューの中で物価高で値上げをしなければならないというお話をされている時は、お客様に申し訳ないという想いを抱えていらっしゃるのがひしひしと伝わってきました。お客様のことを第一に考えている石丸さんのお人柄の良さがお店の雰囲気を作り上げ、地域内外の方から愛されていることが、今回の取材を通して分かりました。

宇和島の郷土料理を、歴史ある建物でいただくと宇和島の文化や魅力をより身近に感じられるので、ぜひ皆様も足を運んでみてくださいね。

ほづみ亭

愛媛県宇和島市新町2-3-8
電話番号:0895-22-0041
営業時間:11:00〜14:00(L.O.13:20)、17:00〜21:40(L.O.21:00)
定休日:日曜定休(連休の場合最終日がお休み)

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