石焼きの器に出汁!?こんな鯛めし見たことない!
caféダイニングつじ丸
東予・洋風焼き鯛めしを徹底レポート!
こんにちは、まじめしライターの山本清文です。
2025年に新たに東予地域に「第3の鯛めし」が誕生したと聞きつけて、西条市にやって来ました。
第3の鯛めしとは!?
愛媛県民にとっての鯛めしとは、南予エリアと中予エリアの鯛めしが馴染み深いのではないでしょうか。
南予エリアの鯛めしは、出汁と醤油ダレ、卵をベースとした、まろやかで旨みのあるタレの濃厚な味わいと、新鮮な鯛の食感が楽しめる豪華な卵かけご飯です。
一方、中予エリアの鯛めしは、ほぐし身を炊き込んだスタイル。
鯛のあらや昆布の出汁を使った、出汁と鯛の身のうま味がじっくりとしみ込んだ深い味わいが特徴の上品な炊き込みご飯。(私は中予生まれなので、炊き込みスタイルの鯛めしが馴染み深いです。)
そして、今回誕生した東予エリア発の洋風焼き鯛めし。
その発祥の地は、西条市小松にある老舗洋食屋「マルブン」さん。ご当地グルメの全国大会にてグランプリを受賞し、SNSを中心に「焼き鯛めし」が話題になりました。洋食文化が根づく東予地域で焼き鯛めしを新しいご当地グルメにとの機運が生まれ、想いを同じくする飲食店の皆さんが名乗りを上げました。香ばしい鯛の焼き目、見た目のインパクト、そして“ハイカラ感”のある味わいが特徴の愛媛の“第3の鯛めし”なのです。
洋風の調理法を活かしたハイカラな味わいが特徴で、西条市と新居浜市内の9事業者10店舗で販売されています。
つまり東予の鯛めしは、お店ごとに個性がより強く反映されます。果たしてお店ごとに異なる洋風鯛めしの正体とは一体!?
洋風の鯛めしを求めてやってきたのは西条運動公園!?
西条運動公園や西条総合体育館があるところにやってきました。西条地域創生センターという大きなビルがあるのですが、飲食店らしき看板は・・・。

近づいてみると・・・。1階に発見。つじ丸さんにお邪魔します!
開放感あふれる明るい店内
ガラス張りで外光が入り、贅沢な空間が広がります。西条市地域創生センターを利用するビジネスパーソン、近くの公園の利用者など幅広い方が利用されているとのこと。カフェ・ランチ・宴会メニューはもちろん、モーニングメニューもあります。駐車場も60台分と十分な広さがあります。



つじ丸さんは、西条市内に「酒ダイニングつじ丸」と、こちらの「カフェダイニングつじ丸」の2店舗があります。地産地消と食の安全を大切にしていて、お米は自家農園で育てているという徹底ぶり。
店長の大亀裕哉さんにお話を伺います。

つじ丸さんの焼き鯛めしに迫る!


料理歴は20年近くの大亀さんにお話を伺います。
山本:愛媛の鯛めしのイメージはどうですか?
大亀さん:個人的には刺身を使った南予地域の鯛めしが好きですが、作る自信があるのは炊き込みの鯛飯です。夜の宴会などのコースでも出したりしています。
山本:和食系がご専門なんですか?
大亀さん:和食の方が得意です。
山本:洋風鯛めしと言われた時はどう思いましたか?
大亀さん:斬新だなと思いました(笑)。あまりイメージがなかったですね。店ごとに全然違う鯛めしがあるんですよ。それも面白いですね。うちの鯛めしはちょっと居酒屋っぽい感じになっていて、石焼き茶漬けの鯛めしを洋風にアレンジしたんです。
山本:石焼きとは、かなり斬新ですね。鯛の出汁はどのように取っているのですか?
大亀さん:鯛のアラから取っています。野菜やタマネギなどの香味野菜と一緒に煮出しています。

大亀さん:では、作っていきましょう。まず鯛をオーブンで焼きます。温めた石焼きの器に、ご飯、バターをのせます。さらに鯛めし専用のトマトソースをのせ、その上に、先ほどの焼いた鯛を乗せます。
いよいよ実食!
山本:美味しそう!これはどう食べればいいんでしょう!?(笑)
大亀さん:はい!まずは鯛の出汁を石焼きの器に注いでいただいて、全体を混ぜてお召し上がりください。かなりお熱くなっていますのでお気をつけください。

山本:すごい音!お出汁のいい香りが一気に広がってきましたよー!上の鯛と、トマトソース、ご飯を混ぜ混ぜしてーっと!いただきます!





まずは主役の鯛!大きいんです!ほぐし方はお好みですが、せっかくなので大きい身にもかぶりついていただきたい!ふっくらした白身に、香ばしく焼かれた皮。鯛本来の持つ魅力が最大限に引き出されています。そして、ご飯とお出汁。鯛のアラからとったお出汁が本当に美味しい。これだけでコース料理の一品になるような上品なスープになっています。そこに、トマトソースが相まって酸味と旨みが増しています。そのスープを吸い込んだご飯。美味しくないわけない!あっという間に1杯目を平らげたところで・・・。

山本:これはチーズとシソですか?
大亀さん:はい、こちらの鯛めしは洋風なので、味変用にチーズとシソを用意しています。まずは、シソ。次にチーズ。さらに両方とも入れて楽しんでいただくのがおすすめの食べ方です。

山本:ホントだ!チーズ入れるとさらに洋風感が増しますよね?大亀さんはどの味変が好きですか?
大亀さん:僕もチーズが好きです。リゾットのようになりますよね?シソはさっぱりした味わいになります。
山本:とにかく、このスープが美味しいですね!
大亀さん:ありがとうございます。出汁が効いていますね。
山本:僕はこれ3杯目なんですが、まだ熱々ですよ!
大亀さん:これが石焼き器の良いところです。ずっと熱いままなので、最後まで美味しくお召し上がりいただけます。

西条といえばナポリタン!?
せっかくなので、他のオススメのメニューも西条と言えば定番のナポリタンも人気という、つじ丸さん。もう一品、いやもう二品ご紹介いただきます!

山本:西条市民の大亀さんにとって、ナポリタンはどんな存在でしょうか?
大亀さん:私は旧西条市出身です。今はもうないんですが、よく通っていた喫茶店の鉄板ナポリタンが有名でした。油がダクダクで、鉄板を斜めにして油を垂らしながら食べるような感じでした。
山本:そんな思い出が!西条の皆さんは、それぞれに推しのナポリタンのお店があるのかもしれないですね。さて、つじ丸さんのナポリタンにはどんな特徴が?

大亀さん:トマトケチャップベースですが、トマトソースも加えています。鉄板の上に卵を乗せて、お客様が混ぜて食べる形式です。最初は卵が上に乗っていて、少し置いておくと固まってきます。 食べる方のお好みで卵の具合を調節していただけるのがいいかなと。

山本:ほんと!!美味しい!!トマトのフレッシュ感と旨みが強いナポリタンですね。たまごが絡んでまろやか!ナスもいい仕事していますね。そして、鉄板で麺がいい感じに焦げてカリカリに!


山本:まだまだ、あります。つじ丸丼というメニューもありますが、どんな丼なんですか?
大亀さん:唐揚げを使った丼で、かなり人気があります。唐揚げと卵を組み合わせた丼です。

山本:美味しそう!大亀さんもお好き?
大亀さん:はい、好きです(笑)。唐揚げと卵の組み合わせは絶対に美味しいですね。おすすめです。


これまた半熟卵がオン!カリカリサクサクの唐揚げにゆず風味のソースがかかってさっぱりといただけます。小鉢にスープに選べるドリンクまで付いたセット。店名を背負っているだけのことはある!大満足のランチセットになっていました!



やる時はやる!
山本:朝はモーニング、昼は幅広いランチメニュー。さらにカフェとしても利用できる。夜は予約に応じて宴会まで!本当にお客様にとってはいいことづくめ。そして、新しい洋風鯛めしまで誕生と。すごいですよね。大亀さんにとって、「まじめ」とはなんでしょうか?

大亀さん:そうですね。仕事に対して「やる時はやる」というメリハリを大切にしていることを述べています。普段はリラックスした態度でも、必要な時には真面目に取り組むという姿勢を持っています。他のスタッフと一緒に、楽しく働きやすい職場にしたいと思っています。楽しくやる時と頑張りどきがある。それはやっぱり「メリハリ」を大事にすることなのかなと思っています。

そんな大亀さんが働くcaféダイニングつじ丸さん。西条市内にある系列店の居酒屋「酒ダイニング つじ丸」さんも人気とのこと。中には同じメニューもあるそうですが、ここ、caféダイニングつじ丸さんはにんにくを控えめにしているそうです。こういった配慮、見えない工夫が素晴らしいなと思いました。2店舗を食べ比べたくなりました。あなたもぜひ、定番のナポリタン、店名が入ったつじ丸丼。そして熱々の石焼鯛めしをぜひご賞味ください。そうそう、石焼鯛めしもランチセットにできますよ!
caféダイニングつじ丸
愛媛県西条市ひうち1-16(地域創生センター)
電話番号:0897-58-4141
営業時間:9:00〜16:00 ※夜の貸切営業は22:00まで可(要相談)
定休日:日曜
※お店のインスタグラムもぜひご確認ください