丁寧に焙煎したコーヒーが楽しめるカフェ

カフェ青と蒼

店主がこだわり抜いた

コーヒーやカレー、スイーツが楽しめるカフェ

ライターの眞弓莉沙子です!
今回は、今治市の中心を流れる蒼社川のほとりにあるカフェ青と蒼へお邪魔します!

2022年5月にオープンした、カフェ青と蒼。お店を営んでいる、長尾雅彰さん・睦さんご夫婦にお話を伺います。

眞弓:お店はオープンしようと思ったきっかけはなんですか?

睦さん:私たちはもともと東京に住んでいたのですが、3年前に今治へきました。私は今治市出身で、高校を卒業してからずっと東京に住んでいたんですけれども、東京出身の主人と知り合って、結婚をして生活していました。
今治に戻ってこようと決意したのが、5年前。戻ると決めた時に、「カフェをやってみたい」という漠然とした構想はありました。主人も趣味で珈琲の焙煎をしたり、スパイスカレーを作ったりしていて、私もカフェを開業するために学校へ通って学んだりしながら準備して。
すぐに開業とはならかったのですが、主人も外で働き、私もアルバイトをしながら、地元のイベントにテントで出店させていただいたりとかして、コーヒー豆の販売などを行って、少しずつ始めていったという形です

睦さんのご実家を改装したというカフェは、店名のとおり青を基調とした壁がとても印象的。窓からは蒼社川を眺めることができ、落ち着いた居心地のよい雰囲気です。
この内装、実はご夫婦自らDIYしている箇所もあるとのこと。とても素敵です!

さて、お話を聞いて、雅彰さんがこだわっているというコーヒーとスパイスカレーにとても興味をそそれられます。
メニューを眺めると、「オトナブッタプリン」など一風変わったメニュー名が。

眞弓:このかわいらしいメニュー名はどなたが考えられているんですか?

雅彰さん:僕が全部考えています。ひねくれてるので・・・

眞弓:そんなことないですよ!!とても素敵です!店名の「青と蒼」もとても素敵ですよね

雅彰さん:これも僕が考えたんですけど、この建物が妻の実家で、改装してカフェとして使わせていただいているので、妻の旧姓である青木の“青”と目の前で常に我々を見守ってくれている蒼社川の“蒼”を合わせて、親しみやすさを考えたときに「青と蒼」という名前に至りました

眞弓:感謝の気持ちを忘れないという想いがお店の名前に表れているんですね

 

お店の主役は手廻しロースターで焙煎したコーヒー

お店の看板メニューでもあるコーヒーのお話を伺います。

眞弓:元々はご趣味でコーヒーをよく飲まれていたんですね

雅彰さん:なかなか自分の好きな豆がなかったので、自分で焙煎してみようと思って始めて、自分の好きな豆を自分好みに焙煎するようになりました

眞弓:青と蒼で提供されるコーヒーの特徴などを教えていただけますか?

雅彰さん:コーヒーは、希少な「ケニア」という豆が2人とも好きになって、その豆だけを使っているのが特徴です。
「ケニア」は、浅煎りで酸味があってフルーティーな感じで味わうことが多いと思うのですが、深煎りすると甘味に変わっていって、“甘味の中に感じる苦味“を味わうことができるコーヒーができあがるんです。他の豆だと深煎りするとがつんと苦味だけがくる印象なのですが、「ケニア」はその苦味に甘味がコーティングされたような味になるのが特徴なんです

眞弓:コーヒーの苦味があまり得意でない方も楽しめそうですね

雅彰さん:そうですね。コーヒーにこだわりがある人から初心者までお召し上がりになれるような味になっていると思います

睦さん:普段コーヒーが飲めない方でもうちのコーヒーは飲めたというお客様はいらっしゃいます。また、普段コーヒーにミルクを入れる方が、ミルクを使わずブラックで飲み終わることも多々あります

雅彰さん:若い方もあまりコーヒーを飲まなくなってきているので、そういった方にとってコーヒーを飲んでもらえる入口になればと思います

カフェ青と蒼のコーヒーは、焙煎の仕方にもこだわりが。実際に焙煎の方法を見ながらお話を伺います。

眞弓:ちなみに、手回しロースターを使って焙煎をされていると伺ったのですが、手回しロースターの魅力はなんですか?

雅彰さん:焙煎としては、一番原始的なものがフライパン。次に手回しロースターで、最終的には全自動の焙煎機、という感じで使う器具の規模が大きくなるのですが、手回しロースターはフライパンと全自動の焙煎機の中間に位置しています。
手回しロースターはコーヒー好きの方の中でも、気に入って使い続ける方は多くて、深煎りを好む方が多いんです。直火にあてるので、手回しロースター独特の深煎りの風味が楽しめるとおっしゃる方が多いですね。
あと、手を回すスピードとか火力とか、自分の五感をすべて使って焙煎できるという面白さがあります

眞弓:自分好みの調整ができるんですね

雅彰さん:逆に言うと、どんなに熟練した方でも、一歩間違うと失敗してしまうんです

手回しロースターを使い、人の手で丁寧に焙煎した豆は、どんな味なのかとても楽しみです。

眞弓:フードメニューにはどんなこだわりがありますか?

雅彰さん:基本的には、コーヒーがメインだと考えて、コーヒーを楽しむための軽食や甘いものをご用意しています。フードメニューのみのご利用のお客様もいらっしゃるのですが、できればコーヒーも一緒に楽しんでもらいたいですね

眞弓:先ほどスパイスカレーのお話も出ましたが、コーヒーに合わせてスパイスを調合したりするんですか?

雅彰さん:スパイス自体はコーヒーに合わせた調合をしているというわけではないのですが、自然とコーヒーに合うような味付けになっています。また、辛味をつけずにスパイスを味わうことのできるカレーになるようにしています。辛くしてしまうと舌が麻痺してしまうので、どうしてもコーヒーを味わえなくなってしまうので

フードメニューで一番人気は、「赤ワインキーマカレー」。
最近は、キーマカレーをとろとろのチーズでコーティングした「白ワイン薫るチーズとろける、赤ワインキーマカレー」も人気急上昇中なんだとか。
また、デザートでは「オトナビタプリン」が人気。見た目は昔ながらの硬めなプリンのようですが、実は少し違います。

雅彰さん:見た目は硬めに見えるんですが、中はなめらかに作っています。普通のプリンではやっていてつまらないので、名前もそうですが、珍しいプリン型を使ったりして、こだわっています

眞弓:ちなみに「オトナビタプリン」の由来はなんですか?

雅彰さん:カラメルを煮詰めて黒っぽくして、“ビター”な味にしていて、大人の方に召し上がっていただきたいと思って、「オトナビタ」とつけました

遊び心溢れるネーミングに驚きの連続です!メニューを眺めて名前の由来を考えるだけでも楽しいです。

 

こだわりのコーヒー・カレー・プリンをいざ実食!

話を聞けば聞くほど、お腹が空いてきました!
今回お話を聞いた、コーヒーとカレーとプリンをいただきます!

まずは、カレーから!
人気急上昇中の「白ワイン薫るチーズとろける、赤ワインキーマカレー」をいただきます。

白いチーズの上に乗った黄色い卵のコントラストが美しい!!
いただきます!

辛くないのにスパイシーな香りが口いっぱいに広がります。さらにとろとろチーズがキーマカレーととっても合う!!

続いては、「オトナビタプリン」とコーヒーの中でも奥深いコクと甘さをまとった苦みを楽しむことができる「むつみやび」をいただきます。

コーヒーは、ほのかな甘さと苦みが絶妙に合わさって、味わい深い・・!
これはプリンと合わせてみなければ・・・。プリンは食べる前に横から見てみます。
なるほど、確かにこんな形のプリンは他では見ないですね!

スプーンを入れた時は硬めかなと思いましたが、口に入れると中のなめらかさがわかります!
カラメルのビターさもとてもいい!これはコーヒーに合いますね!

 

カフェ青と蒼にとって“まじめ”とは

こだわり抜いたコーヒーやメニューを提供している、カフェ青と蒼。
お店を営業している中で大切にしていることを伺いました。

睦さん:私は接客のとき、まず雰囲気がよく、居心地がよいというのは心がけています

最後に、カフェ青と蒼にとって“まじめ”とは何か、お聞きしました。

雅彰さん:誤解を恐れずに言うと、“自分勝手に生きること”だと思います。これはわがままだったり、他人に迷惑をかけるという意味ではなくて、せっかくの人生なので、自分がワクワクすることだけを責任を持ってやっていきたいという意味です。
結果としてお客様の喜びになり、さらに愛媛や今治の発展につながったらいいなと思っています

丁寧に焙煎されたコーヒーとそのコーヒーに合うカレーとスイーツが楽しめるカフェ青と蒼。
コーヒーを飲みながらゆったりした時間を楽しみたいという方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

カフェ青と蒼

〒794-0033 愛媛県今治市東門町4-4-25

電話番号:0898-35-5101

営業時間:11:00〜17:00(L.O. 16:00)

定休日:月・火曜日(不定休あり)

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