SOIL TABLE JUICE STAND

ライターの小郷です。今回は2022年6月4日にオープンしたばかりの南予・内子町 龍王公園内にある「SOIL TABLE JUICE STAND」に見た目もきれいで身体に美味しいジュースがあると聞き伺いました。

公園の中にレンガと柑橘が飾られた可愛い店構えがお出迎えしてくれます。

「こんにちは〜」と笑顔で迎えてくださったのは中野さん。

なんと、ジューススタンドがプレオープンした26日前の5月2日に入社されたばかり！
そこから、お店の立ち上げを行い、運営もほぼ一人でされています。

小郷：中野さんはどんなきっかけでこのお店で働き始めたのですか？
中野さん：前職で働いていたところでSOIL TABLEを扱っていました。会社のコンセプトも素敵なことと、社長の生産者さんに対する想いが強く、その熱量に惹かれたことがきっかけです。あとは内子町で働きたくて！

結婚を期に愛媛に来られた中野さんは内子町の魅力にどんどん魅了させていったそうです。

中野さん：旦那さんとお義父さんが原木しいたけの栽培をしているんです。販売も行っているので、フードロスをなくしたいという生産者さんの思いもすごくわかります。

自分も生産者さんの力になれたら！という思いで働いていますと熱い想いを語ってくださいました。

小郷：こちらを運営されている楽農研究所さんはコンフィチュールなどを作られている会社ですよね？「SOIL TABLE」シリーズ大好きでよく食べています！今回どんなきっかけでジューススタンドをはじめることになったのですか？

中野さん：うちはもともと青果の卸をおこなう会社です。規格外の青果を販売できずに困っている生産者さんの声を聞くことが多い為、少しでも力になりたいと思いジューススタンドを始めました。また、愛媛県で採れる青果の旨味や栄養素を直に味わって欲しいという思いもあります

ジューススタンドの隣は、SOIL TABLEのジャムなどを加工するファクトリーとなっており、フレッシュな瓶詰め商品も販売しています。 添加物を使っていないので果物そのものの味が楽しめます。

ジュースに使用している果物や野菜は傷がついたり、大きさが小さかったり、規格外で販売ができない、いわゆる「はねものフルーツ」を使用しています。

中野さん：この清見は皮に傷があるのですが、中身は全く変わらないんですよ。人参は二股になっているからで、こっちのレモンはサイズがちょっと規格よりサイズが小さくて・・・
小郷：それだけで規格外になっちゃうんですか・・？
中野さん：そうなんです！！！全然普通に美味しく食べられるのに・・・もったいないですよね

フードロスをなくしたいという中野さんの気持ちがひしひしと伝わってきます。

小郷：そういった果物がジュースとして生まれ変わるんですね
中野さん：そうなんです。おいしく栄養素を壊さずどうやったらジュースに出来るか色々探してたどり着いたので、ぜひ味わっていただきたいです

今回、特別に作るところを見せていただきました。
ジュースに使う青果は皮に傷がありますが、中身はどれもみずみずしくておいしそうです。中野さんが手作業で皮を剥き、ジューサーに入れる準備をしていきます。

中野さん：ジュースは「コールドプレスジュース」「フレッシュジュース」「スムージー」の3本柱で販売しています。中でもコールドプレスジュースが一番のオススメです！

コールドプレスジュースを作る低速圧縮のスロージューサーは、非加熱なので栄養素の破壊を最小限に抑えて搾汁することができます。ボール一杯の野菜やフルーツの栄養素をジュースで手軽に取ることができます。

中野さん：低速回転で材料をすり潰し、強い圧力で時間をかけて搾汁します。繊維質を取り除いた果汁のみがこの様な感じで出てきて、これでジュースの完成です。

小郷：匂いからもフレッシュさが伝わってきますね！いい香り〜！

フレッシュジュースもその場で絞ったレモンを使い、スムージーも1杯1杯作るので抜群に新鮮なジュースが楽しめます。

美味しそうな3種が揃いました！！色味も果物や野菜本来の色でとっても鮮やかできれい！！これは飲むのが楽しみです！！！

まずはイチオシのコールドプレスジュース。
「愛媛産の柑橘ブレンド（なつみ・清見タンゴール・ブラッドオレンジ）の生搾りジュース」からいただきます。愛媛の柑橘と、内子町の横田農園さんの人参をブレンドしています。
初めて飲むコールドプレスジュース。どんな感じなのでしょうか・・・

んーーーーーっ。おいしいーーー。フレッシュ！

小郷：柑橘の甘みが濃厚でにんじんの味も強すぎず、馴染んでいてとっても美味しい〜！
中野さん：コールドプレスジュースは食材の栄養素をダイレクトに取れるのでほんとうにおすすめなんです。酵素もたっぷりと取れますよ〜！
小郷：ほんとに！これは体が喜んでるのがわかる・・・すーっと体に栄養が染み込んでる気がします

中野さん：すぐ体感あるでしょ？人参の持つ美肌効果、老化防止・・全て取り込めていますよ〜
小郷：わーー。全部足りないものだから嬉しすぎます。栄養も取れるし、おいしいし、最高ですね！

さて続いては「愛媛県大三島産 神の島レモンのレモンスカッシュ」です。底にレモンを皮まで使用したジュレが沈んでいます。かき混ぜるとシュワシュワっと、ジュレの甘さも広がります。

小郷：おおっ!!酸っぱいけど、尖った酸っぱさじゃなくて、美味しい〜〜!!ジュレが混ざることで、甘さもあってスッキリした味わい!これは夏に最高ですね！レモンの香りもとっても爽やかです

最後に「愛媛産のいちご（あまおとめ・紅ほっぺ・レッドパール）スムージー」。
鬼北町あかまつ農園さんのいちごをなんと3種も使った贅沢なスムージーです。淡いピンク色と上にのっているいちごが可愛いので飲む前から楽しめます。

小郷：トロッと、ふわっとした優しい甘さで、甘酸っぱくてフルーティ〜〜！！

3杯ともあっという間に飲み干してしまいました。果物、野菜の栄養を吸収できて大満足です！

と・・・もう一つ。どうしても気になっていたのが、かき氷・・・
すでにジュースを3杯飲んだ後ですが・・・せっかくなので、食べちゃいます！

楽農研究所さんでは地域のお祭りでかき氷を出していたこともあり、そのかき氷がこの夏ジューススタンドでもデビューしました。かき氷にも、果肉感のある濃厚なシロップ、豊富なフルーツをふんだんに使用されています。

いちごとみかんの2種類があり、迷って選んだのは「かき氷みかん」 福田農園さんのせとかと甘平をブレンドしたジューシーなかき氷です。

見てください！！どどーんと、この迫力！
そして、シロップにはせとかと甘平がたっぷり！甘平好きとしてはたまりません！

中にもシロップがかかっているのでどこを食べても柑橘の味が口いっぱいに広がります。
氷もふわっふわで柑橘のシロップとよく合い、口溶けも最高です。

中野さん：シロップが割ととろっとした感じなので、氷が溶けてもジュースみたいになるんです。それはそれでとても美味しいんですよ！
小郷：確かに！氷が溶けた後も、美味しいです！最後まで楽しめますね！

ジュースもかき氷も季節によってメニューは変わります。季節によって色々な味を楽しめるのもとても魅力的ですね！

カップを見ていて気になったのが、店名にもなっている「SOIL TABLE」という言葉。

小郷：SOIL TABLEってどんな意味なんですか？
中野さん：土のことなんですよ。野菜も果物も土が無いと育たないので・・・

土がすべての基本、土台になっているところからついています。

「SOIL TABLE」とはその名の通り、土のテーブル。フルーツや野菜の基本である大地の恵みを、テーブルを囲んで美味しくいただこうという意味が込められたブランド名です。

と、そこへ、忙しい仕事の合間を縫って、社長の菊地さんも駆けつけてくださいました！

菊地さん：ようこそ〜中野さんまじめで全部任せとるんで、何でも聞いてください！
小郷：はい！色々教えてもらっています！あ！せっかくなので、菊地さんにとっての「まじめとは？」何か聞かせてください！
菊地さん：まじめとは？まじめとは・・・まじめとは・・・。ん〜・・今度話します！！

と3分ほどの滞在で次のお仕事に・・
いい加減には答えない姿にまじめさが垣間見えます。
社長にとっての「まじめとは」はまた次の機会で聞きたいと思います！

中野さん：社長はいつも忙しそうにされとるんで、体が心配で・・・よくジュースに使う果物や野菜の残った物で特性ジュースを作って飲ませてるんです（笑）栄養ドリンクよりも元気になりますよ〜！

そんな、野菜や生産者さんの想いに心を寄せ、まじめに考える中野さんに「中野さんにとってのまじめとは？」と聞いてみました。

中野さん：まじめな生産者さんを、まじめに助けたい！生産者さんが、こういう風にこの食材を作っているんだよということをもっと多くの人たちに伝えていきたいです。生産者さんの力になりたいです。

笑顔のその裏にある真剣な表情や想いに、とても「まじめ」を感じました。
熱い想いを聞いた後に見るフレッシュジュースはより美味しそうにキラキラと輝いて見えます。

中野さん：内子町には美味しいものや素敵な場所がたくさんあるので、このお店をきっかけに町のことも知っていただけたら嬉しいです！

飲むだけで愛媛の青果を満喫出来るだけでなく、栄養まで吸収できるジュース！生産者さんや中野さんの想いもたっぷり味わうことができます。せひ一度飲んでみてください！