阪田マリンさんも感動!古き良き日本家屋でいただく和スイーツ

愛媛県松山市の西側にある「三津浜(みつはま)」といえば、古い港町の面影をそのまま残す、レトロな雰囲気が魅力的な町。
そんな三津浜で国の有形文化財にも登録された古民家を改装し、2022年にカフェ・宿泊・イベント会場の貸し出しを行う「旧鈴木邸CHAYA」さんを紹介します!

築110年!レトロすぎるカフェとは?

“レトロ”な町並みに、“レトロ”な雰囲気を味わえるカフェ…と、レトロづくしの今回。それならば“昭和レトロ”を愛するあの方に、愛媛のレトロを楽しんでもらいたい!ということで、ご登場いただきましょう〜(拍手!)

阪田マリンさん(以下、阪田):平成生まれ昭和好き、令和を生きる、昭和と令和のジャンクション阪田マリンです!
昭和が大好きで昭和の文化と触れ合ったり、昭和の物を集めたりしています。SNSで昭和を発信し続けて早8年!中学2年生の時から昭和が好きで、その頃からずっと追い続けて、今でも昭和を追いかけています。
今は、「ザ・ブラックキャンディーズ」というネオ昭和歌謡プロジェクトの活動もしていて、“今っぽいけれど、どこか懐かしい”、“昭和っぽいけど、どこか新しい”そんな楽曲をリリースしています!老若男女若い方からお年寄りの方まで、昭和の魅力を伝えたらいいな!よろしくちょんまげ〜

SNSで“ネオ昭和”スタイルの投稿がいくつもバズり、ブームの中心人物になっている阪田マリンさんとともに、旧鈴木邸CHAYAへ!

まるで、田舎のおばあちゃんの家に帰ってきたかのような、ほっこりとした落ち着く空間。夏の暑い日差しの中でも涼しい風が通って心地いいのは、伝統的な建築技術と素材で建てられたからなのだそう。畳の部屋に入ると、阪田さんもリラックスモードに。

夏にぴったり新感覚スイーツを実食!

さて、旧鈴木邸CHAYAといえば、ほっこりとしたレトロな空間でいただく“おはぎ”ですが…、実はこんな暑い時期にぴったりなこちらも人気とのこと。

その名も「おはぎパフェ」。バニラアイスに白玉団子と餡子に、おはぎを1つトッピング!さらに黒蜜をとろ〜っと垂らしたら完成。
おはぎの種類は、きなこ・ごまの2種類から選べ、阪田さんは見た目も可愛い「ごま」のおはぎをチョイス!

初めて食べるおはぎパフェに、自然と笑顔が溢れる阪田さん。まずは白玉団子と餡子を一口。

阪田:もっちもちの白玉団子と、程よい甘さの餡子がぴったりで美味しい!

お次は、ごまのおはぎを。

阪田:黒ごまと白ごまのコントラストも可愛くて写真を撮りたくなる!黒ごまが入っているからか、普段食べるごまのおはぎよりも、香ばしさが感じられます!中には餡子がぎっしりと入っていて、満足度もあってすごくいいですね!
おはぎが乗ったパフェは初めてでしたが、和の要素で統一感があってすごく美味しい!

阪田さんもびっくりのおはぎパフェは、冷たいアイスと、最後にかけた黒蜜がアクセントになって、夏でもペロリと食べられる一品です。

そしてもう一つ!実は阪田さんが大好物の「みたらし団子」も旧鈴木邸CHAYAで食べられるとこのこと。こちらもぜひ阪田さんに召し上がっていただきましょう!

夏はひんやりとした、“冷やし”みたらしで提供されています。タレには、ここ三津浜で120年も続く醤油屋「田中屋」の醤油を使っているそう。

阪田:お団子が“もっちもち”!普段食べる白玉のお団子って“もちっ”くらいだけど、このお団子は噛んでも噛んでも弾力が無くならない!もち米の香りもふわっと鼻から抜けて美味しいです!少し焦がしたような味わいの醤油のタレが絡んで絶妙〜。お団子のサイズも少し大き目だから、みたらし団子を食べてるぞ!っていう満足感もあり、冷たいからツルッと喉を通って本当に美味しい!ごちそうさまでした!

大好きなみたらし団子に悶絶する阪田さん。表情を見ているだけで美味しいことが伝わってきます。

古民家だからこそ感じられる、和の情緒

旧鈴木邸CHAYAでひんやり和スイーツをいただいた後は、店主の岩神さんにお話を伺っていきます。

阪田:早速ですが、こちらの建物ってかなり古いですよね。

岩神さん:はい、築年数ははっきりと分かっていないのですが、おそらく110年ほど前の大正時代に建てられたそうです。
三津・桂町で米穀商を営んでいた鈴木勢美吉(せみきち)が、現在の場所に移転した折に建築されたものと伝えられています。三代にわたり鈴木さんが住まわれていて、継ぎ手がいない状態で、三代目が亡くなり空き家になったこの建物を残したいと思い、引き継がせていただきました。

阪田:引き継いだ時からカフェをしようと思われていたんですか。

岩神さん:最初は自分で住んで楽しく遊ぼうと思っていましたが、住み始めてすぐに、修理にすごくお金がかかることが分かって(笑)。古い家でしょう、どこかが少し崩れただけで修理に何十万円とかかるんです。それならと、インバウンドで愛媛に来る旅行客に向けて民泊を始めました。その後すぐコロナ禍に入り、民泊も難しくなってしまい、これじゃあ生きていけないと思い商工会議所に相談したら、「食べ物の提供」じゃないですかって…。
三津浜には美味しい食べ物屋さんがたくさんあるので、そのお店に太刀打ちできないと思っていたのですが、三津浜に遊びに来る人たちの、「町歩き途中に休憩する場所が少ない」という言葉からカフェならなんとか…と考えるようになったんです。
当時、まだ付き合う前の旦那から、「おはぎは?」と言われて。おはぎなら私も作れる!となったんです。

阪田:メニューにおはぎが並んでいるのは、旦那さんからのご提案だったんですね!

岩神さん:そうなんです!この店の三軒隣にある鯛めし屋で働いていた時に、パートで働いていたあいちゃんというおばあちゃんが作るおはぎがすっごく美味しくて。あいちゃん宅に押しかけておはぎの作り方を教えてもらっていたんです。だから、あいちゃんの味なら作れるかもって。そこでおはぎを提供するカフェにしよう!となりました。

阪田:たくさんの縁があっておはぎになったんですね。おはぎをメインに提供するカフェって少し珍しいと思ったのですが、お客さんの年齢層はどれくらいですか?

岩神さん:20代の若い方たちは、「おばあちゃんの家みたい!」って喜んでくれますし、50〜80代の方まで年齢層は様々ですね。80代の方は「懐かしい」って言ってくれます。

阪田:日本の和の文化がしっかりと詰まった場所だから、みなさん喜びそうですね!

岩神さん:昔のままの日本建築の雰囲気をそのまま残していきたいと思っているので、エアコンもないし、テレビも処分したり(笑)。この畳部屋の机の下には掘り炬燵があるから、友人に掘り炬燵の炭の使い方を教えてもらい、冬には炭を炊いています。電球も明るいものから裸電球にしてみたり。そうやって、当時の人たちの生活を体験してみたんです。
そうすると、夜の月の明るさが障子窓から伝わってきたり、陽の光を感じることに感動したんです。

阪田:昔のものを現代風にではなくて、昔のものをありのままに使う幸せを楽しんでるんですね!店内に入ると、風鈴の音色や風が吹く音が感じられて…視覚的にも聴覚的にも夏なのに涼しさを感じてびっくりしました!

岩神さん:嬉しいです。エアコンもテレビもないちょっと不便なカフェですが、心穏やかに時間を過ごしてもらえると嬉しいです!

阪田マリンさんが感じた“まじめ”とは?!

縁側から入る涼しい風と自然の音色に、心豊かな時間を過ごした阪田さん。旧鈴木邸CHAYAで感じた“まじめ”を最後に聞いてみましょう!

阪田:人と人との距離感に“まじめ”さを感じました。最近モバイルでオーダーするお店が多くて、それ自体は便利でいいんですけど、お店の方とお客さんが顔を合わせて、ちょっとした流れから、「このお店はいつからですか?」っていうアットホームな会話をしたり。それって昭和ならではというか、最近じゃその距離感を感じられるお店が少なくなってきたなって思います。
あとは、エアコンを使用せずに、窓を開けて風を通したり、風鈴の音を聞きながらうちわで涼を感じたり。便利なものを使わなくても心地よい空間を楽しめて、昔ながらを体感できるっていいですよね。まじめだなって感じました!

現代ではなかなか味わえない、風流な時間。愛媛県松山市に訪れた際には、築約110年の古民家「旧鈴木邸CHAYA」でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

阪田マリン

2000年生まれ、大阪府出身。
中学生のときから昭和カルチャーにハマり、「ネオ昭和」をコンセプトに昭和の魅力を発信するインフルエンサー兼アーティスト。ネオ昭和歌謡プロジェクト「ザ・ブラックキャンディーズ」として音楽活動も行う。2024年に1st写真集『今って昭和99年ですよね?』発売。

阪田マリンさんが訪問したお店

店舗情報

旧鈴木邸CHAYA
愛媛県松山市三津1-3-13
電話:070-5510-3145
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月・木・金曜日

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