カツオに地鶏!いしづちエリアを体感できるお店

HAZUKI

「いしづちエリア」だからこそ味わえる食

カツオとはちきん地鶏が楽しめるお店

ライターのフロリダです。ここは西日本最高峰・石鎚山のふもと、西条市。最近、愛媛県と高知県の県境に位置する石鎚山系に隣接する西条市や久万高原町、高知県いの町、大川村の4市町村は、雄大な自然や絶景、伝統文化を生かした観光に取り組む「いしづちエリア」として注目されています。
さて、山頂の雪解けも待ち遠しい今日この頃、市内で自噴する地下水「うちぬき」を身近に感じられるアクアトピア水系のほとりを散歩します。

とそこに、一軒のお店を発見!手書きのカツオのイラストの看板に・・明らかに“何かを藁で焼いた形跡”が!

西条市アクアトピア水系近くにあるHAZUKI

笑顔で迎えてくれたHAZUKI店主・小森隆一さん

カツオ・・藁焼き・・そうです、ここHAZUKIは藁焼きで作るカツオのタタキが食べられるお店なのです。とそこに、店主である小森隆一さん。私も早速注文して、藁焼きを見せてもらいました!

 

カツオの藁焼きで味わう!

店主の小森隆一さんが藁に火を付けると炎が吹き上がり、カツオの表面を一気に焼きます。

新鮮なカツオの身が藁焼きされる

火が収まると、再び藁を投入!これを何度か繰り返して焼き上がりです。

一気に炎が上がります

高温で表面を焼きます

焼き上がりは「耳」で判断

小森隆一さん(以下、小森):焼き上がりは耳で判断するんですよ

なるほど!藁が燃え上がる、ゴーッという音の中に、カツオが焼ける音の違いを聞き分ける職人技です。

焼きたてをサッと切り身に

塩で叩いて味を馴染ませます

藁焼きが終わった後は、切り身にして、塩で叩いて馴染ませます。「タタキ」の由来ですね。

盛り付け後のカツオの塩タタキ!

ネギ、玉ねぎ、にんにくスライス、みょうがなど薬味もたっぷり

完成!にんにくスライスや玉ねぎ、みょうがなどの薬味を切り身に乗せ、岩塩をまぶして食べたり、土佐清水産の宗田鰹の鰹節など素材にこだわった自家製の無添加ポン酢でいただきました。

まずは岩塩で・・おいしいです!

続いて自家製ポン酢で!

藁焼きの香りが食欲をそそり、あっという間に完食です。いやー、迫力ある藁焼きを間近で見られて、そのまま完成したタタキを食べる・・なんて贅沢なのでしょう。

あっというまにごちそうさまでした!

小森:うちの看板メニューです。これを求めてくるお客様がほとんどですね。カツオは愛南町や高知沖や、季節に応じて新鮮なものを用意しています。藁焼きの実演は案内すると必ず見学されますね。前に見学したことのある方も何度も見られますよ

何度も!もしかすると最近の焚き火ブームにも通じる、炎のゆらぎの癒し効果も人気の秘訣かも知れません。ところでカツオのタタキといえば高知県が本場ですよね。

小森:ここにお店を構える前は高知県いの町の「山荘しらさ」の運営をしていました。そのご縁で藁焼きの手法も高知の方から学びました

石鎚山に近く、付近の林道がUFOラインとしても知られる山、瓶ヶ森。山荘しらさはその登山道入り口近くにあります。長崎県出身の小森さんは、プロダイバーや飲食店の経験を経て、林業を志し四国に移住。その後縁があり、山荘の運営をすることに。HAZUKIがオープンする6年前、山荘がしばらくの間改修工事に入ることをきっかけに、標高1400mの暮らしから一転、山を降り、西条市内で飲食店をはじめたのです。

小森:西条は当時一番近い都会でしたね(笑)知り合いからお話をいただき、そんな西条でお店をすることになりました。経験があったわけではありませんが、声がかかるということは、相手はできるだろうと思ってくれたのですから、その期待に応えようと。愛媛で「高知」や「四国」を味わえる点で、他に無いお店を目指しています

もうひとつ「いしづちエリア」ならではのメニューを注文します。はちきん地鶏のもも焼きです!

 

高知のブランド鶏「はちきん地鶏」を食す!

はちきん地鶏のもも肉をじっくり焼く

ひっくり返して両面を焼きます

肉汁で自家製味噌とにんにくを炒めます

はちきん地鶏は高知のブランド地鶏。その8割が愛媛県との県境にある大川村で育てられています。厨房では大きな肉がフライパンでじっくり焼かれています。

焼き上がったら、肉の脂で自家製味噌とニンニクを炒めたものを上からかけます!

香ばしいはちきん地鶏もも焼きの完成

いただきます!地鶏は固いイメージがありますが、はちきん地鶏は歯応えのバランスがちょうど良く、ジューシーな旨みと味噌がベストマッチ・・すみません!ご飯ください!!

はちきん地鶏いただきます!

・・めちゃめちゃご飯がすすみます(笑)カツオのたたきはお酒がすすみますし、この地鶏はご飯の最強のパートナーです!これだけでも高知を満喫した気分です(笑)

小森:カツオとはちきん地鶏はうちの二枚看板ですね。野菜は西条産のもので地産地消を心がけています。高知の食材は独特で面白いので、その魅力を掘り下げて提供しています

 

高知を入り口に食を伝えるHAZUKI

高知の食を愛媛や西条に伝える小森さん。オープンして6年、地域の皆さんの反応はいかがでしょう。

小森:おかげさまで地元の方が、西条にHAZUKIがあることを他の地域の人にも知ってほしい、西条を好きになってほしいとお勧めしてくれています。 西条はお祭り、石鎚信仰、お遍路の影響か、神仏を大事にする方が多いと思います。「食」とは自然の恵みであり、他の「いのち」をいただいていることのありがたさが伝われば嬉しいですね。自分たちはそんな命の受け渡し役だという気持ちで「食」に向かっていますし、それを理解してくれているお客様にお店を支えてもらっていると思います

取材に応じてくれた小森夫妻

愛媛で高知を体感できるお店、HAZUKI。「食」に真摯に向かう店主の思いに触れることのできる、「いしづちエリア」の愛媛が誇るお店です。

HAZUKI

愛媛県西条市神拝甲320

TEL:0897-47-0850

営業時間:火〜日・祝 18:00〜22:30(L.O.22:00)

定休日:月・火(火曜日は予約のみ営業)

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