Tamaya cafe
創業明治36年から4代渡り続く洋菓子店。かき氷を超えたかき氷!
特別な製法でなめらかな触感。5代目がオープンしたカフェを取材!
今治市常盤町のTamaya cafeにやってきました。ライターの山本清文です。
しまなみ海道と造船とタオルと焼き鳥に漆器。今治市は世界に誇るものが数多くある町です。
今回ご紹介するTamaya cafeさんのミルクセーキも世界に誇るスイーツではないでしょうか。
おしゃれな外観に期待も膨らみます。
今回は、5代目となるTamaya cafeの渡邊浩志さんにお話を伺います。
山本:Tamaya cafeさんめちゃくちゃ、おしゃれな店内ですね
渡邊さん:ありがとうございます
山本:こちらはいつオープンされたんですか?
渡邊さん:このお店は令和元年の7月にオープンしたんです。(2022年7月で)丸3年になります
山本:本店は別のところにあるんですよね
渡邊さん:そうですね。今は今治市共栄町の2丁目にあるんですが、元々は1丁目にありました
山本:創業はどのくらいなんですか?
渡邊さん:創業は明治36年です。元々は和菓子と洋菓子。そしてかき氷が誕生してという流れですね
そうなんです。地元の方には「玉屋サントノーレ」の方が、馴染みがあるという方も多いかもしれません。
さて、ここから共栄町のお店にワープ! 今治で夏休みに行われる『夜店』や夏祭りで、みんな楽しみにしていたのが、こちらのミルクセーキ。
玉屋の文字がかわいいです。
特に1980年代はすごい人で、お店はごった返していたと言います。商店街は時代とともに変化していったと言います。
レトロな看板が目印。
こちら元々和菓子屋さんとして婚礼の引き出物『鶴・亀・鯛』のお菓子なども作られていたそうです。
折箱に、かまぼこ、赤飯、お菓子がお重になっていたそうです。昭和はこれが定番だったそう。
共栄町のお店もリニューアルされています。
3代目が開発したかき氷が今に繋がっています。
「当時はここのかき氷を食べるのがハイカラだった」と昔からのファンは皆さん口を揃えておっしゃいます。
人気メニューのミルクセーキとエリーの苺ミルクのポスター。
共栄町ではビートルズがBGM。
今治市内の商店街でお買い物をして、レストランでお食事。玉屋でかき氷。これがおしゃれだったそうです。今、想像しても楽しいですよね。
共栄町の店内。
以前は、芸能人のサインが並んでいましたが、リニューアル。ご覧のような店内に。
こちらにしかないメニューもありますよ。
さて再びTamaya cafeへ。
洋菓子を学んできた浩志さんのお父さんが4代目としてお店を引き継ぎました。 さらに、5代目の浩志さんがこのカフェをオープンさせました。
5代目渡邊浩志さんが作ったカフェ。おしゃれな店内は居心地バツグンです。
山本:1番人気のミルクセーキを作っていただいても良いでしょうか?
渡邊さん:かしこまりました
これが人気ナンバー1のミルクセーキ!
ご覧くださいこのサイズ!たっぷり入っています。いただきます!
美味しい!すんごいミルク感!
山本:おいしい!何度食べても美味しい!これぞ、『たまやさんのミルクセーキ』!他では決して味わえない逸品です
味の秘密を探ろうとするけど、わからないライター山本。
山本:まるで、淡雪のような食感なんです。口溶け感が独特。ふわーっと消えていくんです。甘さがしつこくないんです。それでいて芳醇なミルクの感じが広がる。これはスプーンが進んじゃう
レポートもそこそこにあっという間に完食してしまいました。
山本:このミルクセーキはいつからあるんですか?
渡邊さん:ミルクセーキは1954年からですね
山本:ずっと変わらない味なんですね
渡邊さん:そうです
山本:これは普通のかき氷とは明らかに違いますよね?
渡邊さん:シロップが全体に染み渡っています。どこから食べていただいても美味しく召し上がっていただけると思います
山本:これ、秘密はなんなんですか?
お持ち帰りメニューも!
渡邊さん:パティシエ完全監修の絶品かき氷ということでやらせていただいます。削った氷をシェイク&ホイップすることで、口溶けをなめらかにしています
山本:独自の製法ということなんですね
渡邊さん:そうですね。ミルクセーキは長崎県にもあるんですが、あちらともまた違ったものですね
綺麗な白!これぞ愛され続けるミルクセーキ。
山本:普通ミルクセーキというと飲み物ですよね。でもこちらでミルクセーキというと?
渡邊さん:もう、このかき氷ですよね(笑)おかげさまで皆さん、このミルクセーキのかき氷を目指してお越しいただいています
山本:ミルクセーキ以外にも種類がいろいろあるんですね?
渡邊さん:本店は30種くらいあるんですが、こちらでは20種類くらいご用意しています
山本:もうひとつ気になる商品があるんですが、いただいても良いでしょうか?人気ナンバー2かき氷なんですが
迷ってしまうラインナップ。また来たくなります!
と2杯目はエリーのイチゴミルクをチョイス!
こちら人気ナンバー2!『エリーのイチゴミルク』
山本:いただきます!・・・・んん!!なんだこのイチゴの味!濃厚!!美味しいです!
渡邊さん:ありがとうございます。こちらも人気なんです
山本:イチゴとミルクが見事な調和!食感は先ほどいただいたミルクセーキ同様ふわーっと溶けていきます。これは美味しい!イチゴの酸味も絶妙。後味もさわやか。喉が渇かないです
2杯目とは思えないスピードで食べてしまいます。これは一般的な「イチゴのかき氷」とは別のものとしてお考えください。とろける食感を、ぜひ体験いただきたいです。
山本:ところで、商品名のエリーってなんなんですか?
渡邊さん:それですね、実は親父が大のサザンオールスターズが好きで
山本:え?まさかいとしの・・・?
渡邊:エリー(笑)。共栄町の本店ではいろんなメニューに、サザンの曲名をいれていたんですよ。それくらい好きで。でも共栄町の店内ではビートルズが流れているという(笑)
山本:そこはサザンじゃないんですね(笑)
スプーンをマイクに、いとしのエリーを口ずさむ山本。
山本:渡邊さん、そもそもどうしてこのお店をカフェにしたんですか?
渡邊さん:私は、今治で育って大学は外に出たんですが、また帰ってきて、若い人たちが集まる場所っていうのがあったらいいなと思ったんです
山本:都会にはおしゃれなカフェとかありますよね
渡邊さん:都会には都会の良さがあると思うんですが、今治を盛り上げたいというか、高校生たちがワイワイしてくれるような場所があんまりないんですよね
と、そんな思いから生まれた商品がこちらのコッペパン。
コッペパンにポテトがついています。
コッペパンの中身は様々。メニューも豊富。
山本:コッペパンはリーズナブルですね。ポテトもついてますし、ボリュームありますね
渡邊さん:はい。若い人に来て食べて欲しいなと。いろいろ考えたんですが、コッペパンは中身を変えていくといろんなメニューが出来るなと思って始めました
山本:高校生に喜ばれているんじゃないですか?
渡邊さん:そうですね。女子高校生が良く来てくれるので嬉しいです。もっと男子高校生にも来て欲しいんですが(笑)
老舗のかき氷店が始めたカフェは確実に地元の若い人たちの憩いの場になっています。
渡邊さん:かき氷は、年中注文いただくんですが、それでもやっぱりあたたかい時期にお客様が多いんです。このカフェでは、カレー、パスタとかランチメニューやっているので、年中お越しいただきたいと思っています
山本:渡邊さんにとってまじめとはなんでしょうか
渡邊さん:そうですね。朝から晩まで一生懸命働くということですね。そして安心安全な場所作り、お店作りですかね。そして、自分が美味しいと思うものを作り続けていく。ということですかね
小さいころから、家族全員でお店のお手伝いをするのが当たり前だったという5代目。
人気店の商品を地元のために、若い人の居場所になるようなお店を出したいという思い。Tamaya cafe はスタートしたばかり。ここでワイワイおしゃべりしている女子高生が年を重ねたとき、「私たちの高校生のときはTamaya cafe でお茶するのが定番だった」という思い出話をされることでしょう。
ミルクセーキの味は世代を超えて、時代を超えて美味しい感動を与えてくれます。
Tamaya cafe
住所 :〒794-0015愛媛県今治市常盤町7-1-43
電話番号:0898-55-8858
営業日:11:00~20:00(土曜日のみ~21:00)
定休日:火曜日